
ウチの C26 には
TEIN FLEX Z がインストールされているのだが、福祉車両でリアには油圧のリフターがあり、常にリアにはノーマル比 +150Kg のウェイトが掛かっているので、車高調をイジッテも後ろ下がりになっている。
じゃぁフロントを下げればとなると、ペタペタの車高になって実用性が落ちる・・・という事で、後ろ下がりになったまま乗っていたのだが、フロントバンパーを ハイウェイスター仕様に代えた
表情 HSバンパー移植 PJ FINAL
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/43440834/
事でバンパー下部と路面とのクリアランスが増えたので、フロントを下げて見る事にした。さらに、少し跳ねるような挙動も気になっていたのでプリロードもいじってみようと画策した次第だ。
まずはおさらいで、
TEIN FLEX Z の構造を思い出してみよう。
全ネジ式は車高を代えてもバネ長さが変わらないので乗り心地の悪化も少ない。
TEIN FLEX Z は全ネジ式という方式で、車高を代えてもバネ長さが変わらないというスグレモノのダンパーキットだ。
さらに減衰力調整も付いているので、その日の気分で固くしたり柔らかくしたりと調整の幅が広いのもありがたいモノだ。
車高を代えるだけなら、
ダンパーの筒の外側に ネジ が切ってあって、ロアブラケットを軸に上下する。
ブラケットロックを緩めてB寸法を縮めると、ロアブラケット内を、ダンパーの筒が上下して車高が変わるという寸法だ。
さらに、バネは通常、若干圧縮した状態でシートロックで固定されており、シートロックを緩めたり閉めたりすると、フリーの状態でのバネの圧縮具合が変わって、この圧縮されたバネの力を「プリロード」と言うのだが、この「プリロード」をいじる事でも見かけ上のバネの力が変わるという仕様になっている。
ごくごく簡単に言えば、このプリロードを上げれば、見かけ上のバネ定数が上がるので、固くなるし、緩めれば柔らかくなるので、今回はプリロードを緩めてバネを柔らかしくて見ようと考えたのだ。
TEIN の指定する寸法で組み込んだ写真がこれだ。
メーカー指定のバネの状態。バネとバネの感覚を憶えていて欲しい。
それでシートロックを緩めて、バネを緩めた状態がコレ。
プリロードを落としてみた。バネとバネとの間隔が広くなって・・・
一見しても、バネとバネとの間隔が広くなっているのが分かる。ここで、伸びと縮みの調整と車高を再調整して一旦終了。
ようやく後ろ下がりの車高から脱却できた。
そこから走行して、段差を超えた時の突き上げや、速度の速いレンジでうねりのある道路を走って上下動の収まりなどを確認して、今度は逆に少しづつプリロードと伸び縮みの数値を調整しながら、なんとか、これはというプリロードに落ち着いた。
調整後は後ろ下がりの状態が無くなり、バランスが良くなった。そして肝心の乗り心地なんだが、いやはや、想像はしていたがかなり良くなった。跳ねる挙動が無くなりシットリとはしていないが、足が十分に動くようになった。
まぁ、車高調は調整代が大きいので実は調整が難しのだが、街乗りで乗り心地が固い柔らかい、車高をという究極に操縦性を求めなければなかなか面白いパーツだ。
とりあえずのセッティングなので、また暖かくなったら弄ってみようと思っている次第なのだ。
Posted at 2019/12/14 13:04:27 | |
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