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徳小寺 無恒のブログ一覧

2021年08月12日 イイね!

潤滑 モリブン を知るにはオイルを知らねば

潤滑 モリブン を知るにはオイルを知らねば  デスラー教授より、二硫化モリブデンを素人がオイルに混入した事が何故 NG なのかという課題を突き付けられて途方に暮れてしまった。

 言われた瞬間に、もはやこれまでという絶望感に際悩まされてしまった。

 なぜなら、もはや「モリブン」だけでなく「オイル」についても知見を増やさなければ、何故混入がダメかという説明が付かないからだ。

 ただ、モリブデンと違ってオイルについては、資料が豊富で、調べるには困らなかったのだが。

 さらに、学校の試験機も使ってよいという、もはや総力戦の様相を呈して来てしまった。

 まずはオイルの種類なんだが、

「植物油」、「鉱物油」、「部分合成油」、「合成油」の4種類に大別される。

驚いたのは潤滑性で言えば「植物油」が最強で、俗に言う昔の「カストロール」がレースシーンで有名だったのは、「植物性」の優れたレース用オイルを作っていたからだ。


1899年に創立されて1960年に社名が商品名と同じ「Castrol」になった。レースシーンを始め航空機でも「Castrol」の名は潤滑油の代名詞となっていた。

 しかし、耐酸化性などの劣化が早く、レースには盛んに使われたが、一般には「植物油」は広まらなかった。

 次にオイルって何でできているんだろう?

という基本に立ち戻ると、おいおいオイルは油で出来ているんだろう、確かにごもっともなんだが、それだけでは 過酷 なクルマの 潤滑油 としては成立しない訳で、ざっと言うと、

「ベース油」、「粘性維持剤」、「酸化防止剤」、「消泡剤」、「清浄分散剤」、「流動点改良剤」で構成されている。

 これらはメーカーによって、内容や量が微妙にチューンングされていて、これらのバランスがオイルの性能やフィーリングに影響しているという事だ。

 ここでフト思ったんだが、オイルの劣化って何だろうという事で、石油メーカーの資料や、潤滑油のメーカー、偉い人の論文などを漁ったが・・・難しすぎて理解しきれなかったのだが、尻の青い大学生の僕が出した結論は、まず、劣化って何かと言えば、

「物理的」、「酸化」、「熱」によってオイルの性能が落ちるという事らしい。

 物理的というのは主に「合成油」で、粘性維持剤の「ポリマー」が、可動部で圧力がかかると、どんどん分子が「せん断」されて粘度が下がる事らしい。

 驚いたのは、鉱物油にはポリマーが無いから(少ないから?)物理的な劣化が少ない。だから熱的にも可動部が多いREには「鉱物油」が合っているとか。

 酸化は、地球上の酸素があるところではどんな物質も避けれれない化学反応で、オイルの場合は酸化すると「水分」と結合しやすくなる、「水分」と結合しやすくなると、スラッジやヘドロになって潤滑性などなどが悪くなるし、オイルの通路や、本来オイルが入り込む可動部にオイルが入り難くなる、潤滑性が悪くなるらしい。

 熱による劣化とは、酸化して水分を含んだオイルが熱によって分子の大きさが大きくなってゆき、オイルの中で拡散される事なく溶けずに不純物となり、それがスラッジになって、さらに進行すると熱によって「カーボン」になって潤滑不良やオイル通路の詰まり、異常燃焼の元になるんだそうだ。


「二硫化モリブデン」を何の知識なくオイルに混ぜたのが何か悪いからオイルの基礎を学ぶハメ(事)に・・・

 ココまででも「モリブデン」のハナシから大きく逸れているが、脱線ついでに面白い事も分かった。

 オイルの交換時期については、欧州車を中心に長い短い、3000Km だ 5000Km だ、いやいや 15000Km だと論議が絶えないが、結論は距離は目安で、正確に分析しなければ、交換のタイミングなんて分からないというのが本当らしい。

 例えば「油温」なんだが、学校の試験機で試験をしてみたら、(ここからは記憶の世界なので正確な温度ではないが)90℃くらいが性能も、性能持続性も一番良かった。

 一番驚いたのは、オイルは「油温」が低くても「高く」てもダメで、なんと20~30℃で稼働させた場合と、120℃以上で130℃以下で連続使用した場合の劣化速度は同じだったのだ。

 さらに、どうしたらいいんだ!?と「モリブデンみそぎ メンバー」が頭を抱えたのが、低温から仮に適温の90℃まで加熱、加熱停止、加熱を繰り返した場合にも、90℃定常運転より30%前後オイルの劣化が進む事が分かった。

 という事は高温で劣化するのは当然の事、端的に言えば、エンジンの ON - OFF を繰り返す、短い時間でエンジンを掛けたり切ったり、日ごろの買い物や送り迎えなど短時間でそれを繰り返す場合が一番、オイルの寿命を縮めさせるというのだ。

 じゃぁアイドリングのままだったらと思ったのだが、アイドリングは未燃焼ガスが出やすくて、燃料がオイルに混入しやすく、希釈してしまう・・・潤滑性が落ちるということで、これもまたという事でオイルの難しさを実感した次第なのだ。

そう言えば、ハイブリットなどエンヂンの停止作動を繰り返すパターンはオイルにとって最悪なんだろうって今になって思うのだ・・・・閑話休題。

ちょっと、かなり遠回りしたが、ようやくオイルの基礎も洗い出したし、それと、「二硫化モリブデン」添加の是非についてまとめられそう・・だ、たぶん。



そろそろ作文のタイムリミットが近付きつつありメンバーに焦りが・・・



モリブデン 二硫化モリブデン オイル 潤滑油
Posted at 2021/08/12 00:20:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
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