
ある一時期、初代S30のZ、マルーンの240Z-Gに乗っていたんだが、3ナンバーは当時は怖ろしいくらい税金が高く税金が来る前に手放してしまった。
まだまだクルマが、贅沢品と思われていた節があって、まるで、3ナンバー のクルマを所有することは「罪」の様な、怖ろしい税金だった。
具体的には、エンヂンの排気量と、ボディの寸法で細かく決められており、
エンヂンの排気量だけではなく、ボディの外寸で3ナンバーにもなっていた。
まず「5ナンバー」とはこう決められていた。
•全長:4,700mm以内 全幅:1,700mm以内
全高:2,000mm以内
総排気量:2,000cc以内
これらの寸法や排気量を超えるといきなり「3ナンバー」になり税金が上がるのだ。
5ナンバー
1,000以下 ¥29,500-
1,000~1,500 ¥34,500-
1,500~2,000 ¥39,500-
ボディ寸法や排気量が上がると「3ナンバー」になって一気に税金が、
3ナンバー
3,000
以下 ¥81,500- !!
3,000~6000 ¥88,500-
6,000以上
¥148,500-
それはそれは悲惨な状況で、本当に 3ナンバー車を持つのは、薄給 の若者には絶望的に無理だったのだ。
そんな中、数か月だったのだが 240Z-G は本当に楽しかった。
ご存じの方も多いと思うのだが、L24 は 簡単に言えば、 4気筒 の L16 に 2気筒 足したもんで、これが不思議なくらい、重くて、回らなくて、燃費も悪かった L型 の中にあって、軽快で燃費も意外に良くて、なにより、軽量な S30 のボディだと、トルクフルで 4速 30Km/h なんて楽々の楽勝でこなしていた。
ただねぇ、熱にはめっぽう弱くて、L型 はターンフローだったので、熱くなると、調子が悪くなって、渋滞なんぞにはまったら、グズグズにぐずって水温計はどんどん上がって泣きたくなったもんだ。
そんな時は、ボンネットをボンっと開けると、見る見るうちに水温が下がって、渋滞を抜けたら、ボンネットを閉めて・・・まぁZはボンネットが後ろ開きの「アリゲータ・タイプ」だったのでそんな芸当ができる訳で、S30Z乗りの「秘策でもあった。
後ろに開くボンネット(アリゲータ・タイプ)なので低速時はボンネットを開けられた・・・
ある日僕は、ふとあることに思いつき・・・つまり FWD のチェリーには「電動ファン」が付いていて、それを 240Z-G に移植して、
渋滞でエンヂンの回転数が落ちても電動ファンが回ってオーヴァーヒートしなくなった
渋滞でエンヂンの回転数が落ちても、チェリーの電動ファンでオーヴァーヒートしなくなった。
新しい Z を見ると、モロに S30 テイストが見られるが、やっぱり S30Z は偉大だったんだなって、改めて思いを強くするのだった。
そう思っていると、昔のあの番組が見たくなって、
ちょっと、事実と違う部分もあるけど、やっぱり Z はええなぁと見入ってしまった。
松尾さんにはお目にかかれなかったけど、Mr.K こと 片山さんには、何度かお目にかかれて、お話を伺ったことが懐かしい思い出だ。
税金が安かったらなぁ、もしかして 240Z を・・・
人生が変わっていたかもしれませんね。
Posted at 2022/11/06 18:55:15 | |
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