先週、Autech の福祉車両、ウチの NV350 の事を褒めたが、じゃあ、個人も含めて法人にも手放しでお勧めのクルマかと言えば答えは
「No!」 だ。
逆に
「乗るのはやめた方が良い」
と言った方が良い。
残念なんだが、とても 90年 もクルマを作って来たメーカーとは思えない設計不良、具体的には
1.塗装が弱い
2.錆が出やすい
3.防錆処理がされていない
4.水が溜まりやすい形状
という事で、3~5年したら必ず、錆や車内への水漏れが起きる可能性が高いからだ。
今回も、福祉車両の「特権」である「ルーフトップ・サイドウインド」の周りから発錆して、それを補修するためにマスキングをしたら・・・
塗装が剥げてしまった!
この「ルーフトップ・サイドウインド」周りの構造も悪く、ガラスとボディの間が袋状になっており、そこに水が溜まるのだ。

内部が錆びて浮き上がったシール。

パネルの合わせ目が袋状になっており、そこに水が溜まる・・水がはけない構造になっている。
さらに、シールのゴムが被さっているので、天気よくてもなかなか、溜まった水が蒸発できなくて、さらに錆びて、錆が錆びを呼ぶ状況に。
去年、一昨年と起きた錆や、塗装の剥げは、
フロント・カウルトップの裏側の水はけ不良による「発錆」と、グロメットからの水漏れに、サイドウインド周りの塗装が勝手に剥げたり。

カウルトップ裏側のボディは凹んでおり、水のはけ口が無い。

洗車後、カウルトップを外すと・・水が 5~8mm くらい溜まっていた。
さらに、フロントサイドパネル を外すと、

パネルの継目にシールが無く、水が溜まり、そこから発錆し、車内に浸水するようになる。
パネルの接合部があるんだが、事故で補修した訳ではないのに、接合部から錆が発錆して、車内に水が入るようになる。
この部分もシールとかしていれば、水が溜まって錆びることは無かっただろうに。
ルーフも、塗装が剥げており、

ルーフの凹み部も、塗装が剥げている。
試しにネットで、
「NV350、キャラバン 塗装はげ」
「NV350 キャラバン 塗装剥離」
調べると結構出てくるので、ウチだけの問題では無いだろう。
街に NV350 や キャラバン が増えるのは大いに日産党としては嬉しいのだが、こうした、潜在的な 設計不良 や 品質管理 の問題がある限りは、
数年すれば、錆や塗装の剥がれ、車内への漏水が起きて、売るには売ったが、時間が経過しているのでクレームにできないと言って、問題のあった E26 のユーザー を門前払いする事は明白なので、それで信頼を失うのであれば、いっそのこと、
キャラバン、NV350 は 売らない方(買わない方)がいい
としか言いようが無いのが僕の結論なのだ。
せっかく、この市場で互角に戦えるモデルが出て来たと思っていたんだが、残念なんだが、クルマの基本特性 「走る」・「曲がる」・止まる」 以前の設計不良や品質問題で将来的に問題になるんだったら・・・
日産には、ぜひとも、設計の体制の見直しや品質に関する問題意識を持ってもらわなくては、未来が厳しいと言わざる得ないだろう。
Posted at 2025/06/29 16:20:02 | |
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