2025年07月07日
七夕生まれの君へ
お誕生日おめでとう。22歳の七夕を迎える事が出来ました。
病気の進行を何とか抑えていますが、それでも足はほとんど動かせなくなって、腕も肩までしか上がらなくなってしまいました。
普通なら、そんな状態になって気持ちが塞いだりするものですが、22歳の君は、
まだまだできる事がたくさんあるし、やりたいこともたくさんあるんだ
って言って笑顔を忘れません。
でも、動き難くなった身体でお風呂に入るのは厳しくなって、お風呂は一週間の内ほとんどを ヘルパー さんを頼んで、移動や湯船に浸かったり出たりをお願いする様になりました。
それでも、上がらなくなった腕を浴槽の縁に置いて、頭を自分で洗ったりと、できる範囲でお風呂を頑張っているそうですね。
おもしろいもので、介助で来てくれるヘルパーさんが、偶然、電車好きだったり、いきものがかり のファンだったりで、入浴中も笑い声が絶えません。
それで、仲良くなったヘルパーさんと、今度は ガイドヘルパー として、土日に、電車の写真を撮りに行ったり、びっくりしたのは、とうとうクルマ椅子で、いきものがかり のライブまで行ってしまいました。
二十歳を過ぎて、それまでは、お父さんお母さんと一緒の行動ばかりだったのが、最近は自分でやりたいこと、行きたいところへ、ヘルパーさんを頼んで、どんどん外へ出るようになりました。
まだまだ身体が動くから、自分で考えて、やりたいことをやりたい
とも、お父さんお母さんやヘルパーさんに言ってますね、
そうそう、先々月も、
自分で気に入って、クルマ椅子でも入れる 床屋さん を見つけたから行って来るね
って言って、ヘルパーさんを予約して帰って来たら、髪の毛が金髪になってたのには、びっくりするやら。
昨日も、いきものがかりを聴きながら、自分で買ってきた パソコン で、楽しそうに仕事をしている君を見て、何だか幸せな気持ちになりました。
大人になったんだなって、できないことも増えたけど、それ以上に、自分で考えて、自分でできることが、たくさん増えたことが、うれしくもあり、ちょっぴり淋しい気がしています。
ただ病気の進行は、遅くなっても、進んでしまって、簡易の電動クルマ椅子では、身体を支えきれなくなって、しっかり身体を固定できる大きなクルマ椅子を買う事になりました。
大人としての時間が進むのと同じ速さで、病気も進む現実は、とても辛いものです。
本当は、自由が利かなくなる身体に、不安がつのって、気持ちが塞いでしまいたくなるのでしょうが、できることをせいいっぱいやって、前に向かって進んでいる 大人の君を、少し離れたところから応援したいって思っています。
また、明日から君は、どんなサプライズで、驚かせてくれるのでしょうか。
22歳 の新しい道 が君の前に揚々と広がっています。
素敵な、新しい一年であって欲しい。
そう願って止みません。
幸せそうな君の寝顔を見ながら、ここまで頑張って生きてくれたこと、お父さんとお母さんに生まれて来てくれた事に感謝していいます。
ありがとう。
七夕生まれの君へ。父より。
Posted at 2025/07/07 11:24:58 | |
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