R31スカイラインのオプション・カタログの数々をご紹介したブログもよいよ今回で最終回。
今回は、現代では当たり前になった装備も当時は・・・というものをご紹介しよう。
今や
「キーレス」 などは、当たり前の装備。
さらに進んで 「インテリジェントキー」 など、ますますクルマへのエントリーの仕方は進歩しているが、R31の頃はまだまだ普及している装備とは言えなかった。
本当に高いクルマの装備であったり、オプション扱いの「高級」な装備だったのだ。
もちろんそれはR31でも例外でなく、「キーレス」がオプション品として設定されていた。

R31のオプションだった「キーレス」の正式な名称は「ワイヤレスリモコン式ドアロック」であった。
当時の価格(部品のみ)で「¥34,800」と結構高価なオプション品であった。
カタログからのコメントを流用してみよう。
「キーを使わず、車外からドアロックの施錠・開錠ができる
画期的 なシステム。
赤外線信号 の為に
電波式リモコンのような誤作動はない。
信号は59000通りもあり安全性は確保されている」
と言うモンであった。
当時の僕たちの感覚では、まだまだ、キーレスの有効性なんてそう感じていなかった。正直、わざわざこんな高い金を出すくらいなら、今まで通り鍵で開け閉めして何の不自由は無い・・・と思ったものだが、今、キーレスがなかったら・・・なんて装備の貧弱なクルマ。。と言うだろう。低価格化と実際の使い勝手が良ければ、贅沢だと思われる装備でも、立派に市民権を得る事が出来るという良い例かもしれない。
しかし、画像の信号の受信部の巨大さが、まだまだ発展途上であることを伺わせる状況だ。
そして、もっとも時代を感じさせるのが、

モニターだろう。
何と言っても、当時クルマでテレビを見るなんて想像もできなかったモンだ。
まぁ一部のタクシーで巨大なアンテナをルーフに立てて「テレビタクシー」なんてやっていたが、なにもそこまでしてテレビを見なくても・・と思っていたもんだ。
クルマ用テレビアンテナの進化
http://u14sss22ltd.fc2web.com/tvant/tvant2.html
まぁ、それでもテレビを見たい・・という需要は無きにしも非ずで、R31にも立派な「テレビ」が用意されていた。
「カラーテレビ」
(\91,300) という恐ろしく高価格で、カラーはブラックとシルヴァーが選べた。
取り付けは 「専用のステーで、センターコンソールにガッチリと行う」 とあった。
まったく今から見たら、末恐ろしくなる様な装備なのだが、当時は本当に大真面目でステータスのあるものだったのだ。
こうしてみると、つい最近の様に感じてしまうR31くらいのクルマでも、今から見ればまだまだだった事が良く分かるだろう。
オプションカタログひとつ、眺めてみても、ある意味での日本車の技術の進歩の速さが見て取れると思うのだ。
それはきっと現代のクルマたちのオプションにも言えるのだと思う。
さてさて、そうしたオプションたちで、この先生き残って、当たり前のようになるモンはどれだろうか??ちょっと、そんな感覚でカタログを眺めるのも一考かもしれない。
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Posted at 2007/11/17 01:46:07 | |
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