
街乗りで1.5Lとは思えない、シットリとした快適な乗り心地と、回さなければ静かなエンヂンを堪能したら、じゃぁ高速はどうなんだろう??と思うのは当然の成り行き。
そこで今回も、アップダウンや結構急なコーナーの続く「横浜町田」と「御殿場」の間を往復してみる事にした。
在り難い事に、今回のレンタカーには、現代のレンタカーの「三種の神器」である、「ETC」、「ナヴィゲーション」、「禁煙車」が揃っていた。
おかげで、いつものETCのカードが使えるので高速へのアプローチも快適だ。
「横浜町田IC」の名古屋・大阪方面へのアプローチは、ゲートをくぐると、一車線ごとに二股に分かれ、さらに合流して、大きな左カーブを曲がりながら本線へと入って行くのだが。
ゲートを抜けその限られた二本の車線へ飛び込むのには、当然、他のクルマとの「かけっこ」になるのだが、やはりエンヂンに鞭打つ為にガスペダルは底まで踏みつける必要があり、けっこう勇ましいエンヂン音が車内に響きまくる。
その加速でも、普通よりちょっぴり速い程度なので、正直、短距離走はあまり得意な分野ではない事を改めて認識・・・
次ぎの大きな左コーナーなんだが、街乗りでの快適な乗り心地から、逆に盛大なロールでも起こるのでは?と危惧していたのだが、いやいや、いくら大人しくなって、目をつむっていたらどこぞのクルマか?分からなくなったとは言え、そこはトヨタとは違って、軽くロールしながらも、外へはらむ事も無く、結構な勢いでコーナーをクリアーするではないか。
スティアリングの感覚も、終始重さが一定で、気持ちよく曲がってくれる。
コーナーを抜けたら今度は本線へのアプローチなのだが、いつものように一気に左の車線・・・とは行かず、ガスペダルを床まで踏みつけながら徐々に、クルマの間隙を十二分に確認しながら車線を変更していった。
エンヂンの回転は、常に軽快なんだが、速度が乗らない・・・
海老名SAを抜け、厚木ICを過ぎると、クルマの数もグッと減って来たので、後続車の様子を見計らいインプ15Sの観察を始める事にした。
まず、100Km/hでの回転数は 2,500min-1 と現代のクルマにしてはかなり高目と言えよう。
それでも、無理をせず、淡々とこのアベレージを維持するのであれば、意外に室内は静かなもんである。
「大井松田」を過ぎると、よいよアップダウンや、結構キツイコーナーの続く区間へと突入する。
まずコーナリングだが、最初の「横浜町田IC」のコーナーでも感じたとおり、ロールはするけど、それほど酷くなく、自分のイメージした通りにまずまずのペースで駆け抜けてくれる。
たとえ路面のギャップを拾ったとしても、進路が乱れる事も無くたんたんとコーナーをいなしてくれる。うんうん、無個性になったとは言えさすが「スバル」だ。
ただ・・・登りの続く区間で、周りの元気なクルマの流れに沿って走ろうとすると、常にATは低いギヤを選択しっぱなしで、エンヂンは悲鳴を上げ続ける事になる。
確かに、良い音なんだけど、これを長時間聞き続けるのは難儀だ。
さらに、確かにコーナーではロールが少なく、思った以上に曲がってくれる足回りも、100Km/h前後の巡航になると、確かに路面への追従性は高いままなのだが、つねに車体がユラリユラリと、軽いピッチングやローリングが続き姿勢が一定にならない。。。
それに輪を掛けるのがシートの造り。
適度にホールドしてくれるのだが、体圧の分布が妙?で、長く乗っていると、どうも姿勢が落ち着かない。
登り調子が続くこの区間では、常にエンヂンの快音に曝され、ユラリユラリとし続けるので、正直快適とは言いかねる。
大げさな加減速が必要で、路面の状態が悪い首都高などでは、もっと印象が悪化したに違いない。
「御殿場」に着き、所用を済ませた後、再び下りのコーナーの続く区間を抜けたのだが、相変らず曲がる事には長けているのだが、姿勢そのものの落ち着きが無いのと、回転が上がると急激に音圧が増すエンヂンに嫌気がさして、「厚木」で高速を降りてしまった。。。
厚木ICを降りて普通の国道に出ると、無理な加速さえしなければ、また快適なインプレッサを堪能できた。
相変らず快適な乗り心地に、思い通りに向きを変えてくれるスティアリング・・ああぁやっぱり15Sは街乗りに最適なクルマなんだねぇ・・・と実感した瞬間だ。
広い室内に、装備の充実具合など、新しいインプレッサに乗って、その意気込みが痛いほど伝わってきた。
1.5という排気量は、まさにエントリーモデルとしているのだろうか、街乗りでは最上の快適性を具有しているが、それでももう少しエンヂンが元気だったら・・・と思う場面も多々ある。。。
もう少しエンヂンが元気だったら、もっとこの1.5というモデルの存在感は光るはずだ。
恐らく、今スバルには、多くのオーナーとなった人たちなどから、多くの情報が集まっているハズだ。
それを元に、マイナーした時は・・・まぁ今でも無理をせねばなかなかのモデルである事は重々承知なんだが、さらなる改良(エンヂン馬力UPやサスセッティング)で良くなるはずだ。。。
そう期待させる出来栄えの新しいインプレッサだった。
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Posted at 2007/11/11 04:13:19 | |
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