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徳小寺 無恒のブログ一覧

2011年05月04日 イイね!

深溝 排水性を極めるとタイヤはこうなった!

深溝 排水性を極めるとタイヤはこうなった! それまで、せいぜい型式でしか呼ばれなかったタイア達が、コンセプト毎にサブネームを持つようになり、各社の中で、大まかに言えば「スポート」、「コンフォート」、「ベーシック」みたいな順列別にブランドが確立してきたのも1990年代だったように思う。

BSだったら、「ポテンザ」、「GRID」、「レグノ」、「B-Road」。
ヨコハマは、「アドヴァン」、「GRAND PRIIX」、「AVS」、「SCIENCE」。

 面白いところでは、東洋ゴムがミニヴァン専用と銘打って「トランパス」を出したのもこの頃だ。

 クルマの需要が増え、タイアもそれに呼応するかの如く、サブネーム、ブランドがどんどん増えて行き、日本人が好む、「スポーティだけど五月蝿いのはねぇ」という需要には、ヨコハマだと「INTECH」、住友ゴムだと「ルマン」、オーツタイヤからは「ZIEX」で、「コンフォートだけどスポーティ」という向きには、ヨコハマ「ASPEC」みたいに、まさに 「痒い所まで手が届く」 の幅広いラインナップが出てきた。

 (TOP画像は、当時のINTECHの広告。実際に僕も履いていたが、なかなか良いタイアだった・・・閑話休題)

 そんな中、機能性を突き詰め「排水性」と見た目で「アローシェイプ」が各社各様に出てきた事は前回述べたが、さらに「排水性」を突き詰めで行った結果、ついには「深溝」のパターンを有するタイアが、 「雨中後の筍」 の様に、これまた同じ時期に各社から出てきたのだ!

 その先鞭となったのが、独逸の CONTINENTAL 「AQUA CONTACT CZ99」 だ。


一見しただけで、こりゃ排水性がよさそうだと直感できるパターンで衝撃的だった。

この 「AQUA CONTACT CZ99」 だが、記憶が正しければ当時広告で

「同サイズのタイアに比べて 1/2 の時間で路面の水を排水すると」

豪語していた。まぁ正直な事を言うが、雑誌などのインプレでは、排水性に関しては「アクアプレーニング」を起した、いや一歩譲って「起しそうだった」という記述を診た記憶が無いが、操縦性に関しては、あまり良い評判を聞く事も無かった事を告白せねばなるまい。

 そして不思議なもので、ほぼ同時に、当時絶好調だった 「GOOD YEAR」 から、その名も 「AQATRED」 というネーミングのタイアが出ていた。


偶然(?)とは恐ろしいもので、亜米利加からも同じ様なタイアが・・・・

 こちらの方が、パターンが繊細で、それまでのタイアという概念から一見すると逸脱していない様な気がするが、コンセプトは独逸のタイアとまったく一緒で。。。。やはり、ドライでの操縦性、グリップという点で問題が無かったとは言えなかった。

 そこまで過激になってしまった「排水性」への飽くなき挑戦も、ドライでの操縦性、グリップ力という点で大きな問題を呈していたのだが、それじゃあ、こんなんはどうでしょう?という事で、


左:ヨコハマの「AVS EXCELEAD V210」、右:DUNLOP 「SP SPORT 303TP」

操縦性やドライグリップに関わるセンターを残し、代わりに左右に深溝を切った、ヨコハマの「AVS EXCELEAD V210」、やDUNLOP 「SP SPORT 303TP」なんていう 後だしジャンケン 的なタイアまで出現した。

 しかし、そうした「深溝」タイアの命は残念ながら長く無く、つまり、ドライでの操縦性、グリップの問題や、新品とタイアが磨耗し始めた時との「排水性」の格差が大き過ぎるという問題と、コンパウンドの材質の研究が進み、シリカに代表されるような、元々ウエットに強いモノが出てきた事もあって、あっという間に衰退してしまった。。。

 こうした機能性を追及したパターンの他に、この時期ならでは第参のデザイン性をトコトン求めたタイアも出てきた。


見た目指向の代表格BSの「POTENZA DAGG」

 BSの一応、「POTENZA」のネーミングは冠しているが「DAGG」や、DUNLOP「SP9000」なんてその代表格だろう。。。
 ちなみに、「DAGG」は 「Drivng A Go Go」 の略なんだそうだ・・・このタイアは僕も履いていたが、意外に排水性が良かったし、ノイズも少なめ。もちろん、POTENZAの名前を冠しているのでグリップもソコソコで、実に良いタイアだった。

 パターンで賑わったクルマのタイアだったが、材質の革新とエコロジーの要求から、2000年代に入るとパタリと派手さが鳴りを潜め、パターンは大人しくなってしまった。

 あれは「タイアのバブル」だったのか・・・・

 二輪車の派手なパターンを眺めていると、そんな事が頭を過ぎったという次第なのだ。
Posted at 2011/05/04 21:18:47 | コメント(2) | トラックバック(1) | タイア | クルマ
2011年05月03日 イイね!

極狭 涼しいし他のクルマは入れません!

極狭 涼しいし他のクルマは入れません!いやぁ久々の「新車庫情報」、「新街角情報」の更新なんだが、先日、某公園に行った際に見つけた、驚くべき駐車テクを駆使した「ワゴンR」に遭遇。

左右の幅は車幅一杯で、斜めに止める事によって、ドライヴァー側のドアの開閉を可能にしていた。

パッセンジャーサイドのドアと立ち木との間隔は、僕の拳ひとつどころか数センチしか無い状態。

まさに軽規格に準じた?自然の駐車スペースなんだが、いやぁ・・・ここなら木陰で涼しいし、他のクルマが入ってこない特等席という事なのか・・・

世の中には、凄い駐車テクをお持ちの方が居るもんだと、改めて感心した次第だ。
Posted at 2011/05/03 02:55:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車庫 | クルマ
2011年05月02日 イイね!

溝姿 1990年代後半はタイア・パターンが賑やかだ。

溝姿 1990年代後半はタイア・パターンが賑やかだ。 二輪車のタイアについて、ますますパターンが攻撃的に、ある意味で見せるパターンが増えた事をブログしたが、

繚乱 見て楽しめる二輪車のタイヤ
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/22172026/

 考えてみると、クルマのタイアにも、そんな今の二輪車の様にパターンを競うような時代があった。その時代の先駆けとなったのは、僕が思うに1980年代前半に登場したBSの「310ターボ」からだったように思う。

 折りしも1979年10月に日本初の過給機付き市販車「セドリック」、「グロリア」がリリースされて、80年代は過給機付きエンヂン搭載車が続々と登場した年代。そんな中、一見、タイアとは関係の無い「ターボ」というネーミングで、まさしくイメージ戦略で登場した「310ターボ」は、恰も過給機付きエンヂンの様に高性能なイメージを持って迎えられた。
 さらに、価格も比較的押えられ、さらにそれまでの退屈なパターンばかりだったタイアのパターンの中、個性的なパターンで登場したものだから、そうしたイメージの点でも大いに人気を博した。


左が、ヨコハマGPスペシャルで、右がDUNLOPのSP RADIAL。パターンはそれまでのバイアスの延長線だった。

 それから、各社からパターンはそれほどでは無いが、サブネームを冠したラインナップが続々と登場して、それまで安ければ良い・・・だけの印象だったタイアへのイメージに変化が出てきたモンだ。

 そして1990年代に入ると、一気に機能性という事がさらにクローズアップされて、それに従ってパターンにも個性を持たせたブランドが続々と出てきた。その流れは、僕的に整理すると大きく 「3パターン」 に分けられると感じている。

 ひとつは、この頃盛んに言われ始めた「排水性」というキーワードだ。

そこで出てきたのが 「Vシェイプ・パターン」だろう。


Vシェイプの代表として、左から「UNIROYAL rallye RTT-1」、「GOOD YEAR EAGLE F1」そしてスタッドレスの「GOOD YEAR EAGLE GW+」

 「アローシェイプ」とも呼ばれ矢型をしたモノ。これは、特に排水性の高さを謳い上げ、代表的なものとして「UNIROYAL rallye RTT-1」や「GOOD YEAR EAGLE F1」、これは欧米のスタッドレスにも広がりの「GOOD YEAR EAGLE GW+」などにみられた。そうそうスタットレスと言えば、ピレリの「P500 VIZZOLA」はスタッドレスから派生して、逆にサマータイアになった面白いパターンだ。

 この「アローシェイプ」は、センター付近のブロック剛性の問題や、騒音の問題があって、多くのメーカーがトライしたが、なかなかこれはと思われるモノが無かったが、BSが欧州市場をターゲットにした「S-02」の登場によって、一応の極みに達したと当時は思った。


当時のBSのフラグシップ「EXPEDIA」を超えたモデルとして登場。
 
 この「S-02」は、ポルシェの「N規格」、つまり独逸語で「N(NORM)」、標準とか認めると言う意味で、正に「S-02」は、ポルシェ社 認証 タイヤとなったモデルであり、ようやく国産タイアも欧州で認められる様になったもんだと感慨ひとしおであった。

 こうした「アローシェイプ・パターン」は、この後にも思い出したように出て来ては消え、現代に続くのだが、さらに「アローシェイプ」を推し進めた大胆なモノが出てくることになるのだ。
Posted at 2011/05/02 03:38:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイア | クルマ

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「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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