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徳小寺 無恒のブログ一覧

2014年11月12日 イイね!

安悪 日本製は安かろう悪かろう。

安悪 日本製は安かろう悪かろう。 最近、色々な若い人たちのブログなどを拝見していると、戦後の日本が置かれた厳しい現実を知らない事に非常に危機感を覚えるのだ。

 まったく歳は取りたくないが、僕が当然と思っている現実が、今の若い人たちには、まったく通じない事に、このままでいいのだろうかという思いが過った。

 「安かろう悪かろう」 という言葉をご存じだろうか?

これが戦後、日本の工業製品に付けられた海外での評価なのだ。確かに安い、でも品質は最悪で、そう今の中国と全く同じような事が昭和30年代中盤まで日本では行われていたのだ。

 クルマだって悲惨だった。

その良い例を思いついたので、つらつらと書いてみようと思う。

 昭和30年、国からこんな構想が発表され、クルマのメーカーなどに示された。

最高速100Km/h
オーヴァーホール無しで、一万キロ走行可能。
時速70Km/hで安定走行ができ、安定してブレーキができること。
登坂能力は、湯本~芦ノ湖間30分以内。
0 ~ 200 m 15秒以内。
燃費 30 Km/L(平たん路60Km/h定速)
エンヂン 350 ~ 500 CC
価格 25 万円以下
月産 2000台

これが「国民車構想」というもので、正しくは「軽自動車育成政策概要」 と言って、国が自動車産業の育成とクルマの普及を狙って、この基準を満たせば補助しますよと言うモンなんだが、残念ながら当時の日本の自動車産業の実力では、到底実現不可能なモノで、

「外車のカタログの魅力的な数字ばかりを集めた」 とか言われて、散々な評価が下されてしまったのだ。

 これを見るだけでも、当時の日本の工業力というか、クルマのレヴェルがうかがい知れるだろう。

 まぁ、それでも、この「国民車構想」に刺激されて、トヨタは「パプリカ」を開発したし、スバルはてんとう虫こと「スバル360」を、少しでもこの構想に近づけようと開発して、

一本 ワイパーのスバル360初期型を知ってますか?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/1383084/


スバル360は航空機技術と、徹底した無駄の排除で安く、軽量化によって必要かつ十分な性能を確保した。

少なからず日本車の技術の向上と、普及に寄与した。

 そんな中、日産は輸出をしようと考え始め、TOP画像の DATSUN 210 セダンと 220 型ピックアップを試しに、昭和33年のロスモーターショウに、商社の丸紅経由で参考出品したんだが、まったく酷い評価で散々な目に合ってしまった。


コイツは改良型の223型ピックアップで、今見るとデザインはなかなかカワイイのだが・・・

 何が酷いかと言えば、北米のフリーウェイで時速80Km/hになると、クルマ全体が震えて乗れたもんじゃないというのだ。

 ところが当時は日本で時速80Km/hで走れるところなんて無かったので、日産の連中は、丸紅や亜米利加人が何を言っているのか全く理解できなかった!!

 まぁ一応確認してみよう・・・・と言う事で、東村山にあった運輸省のテストコースを走ってみると、確かに80Km/hくらいになると、ガクガクぶるぶるとクルマ全体が振動を始め、

「確かにこれは酷い!」と初めて気づいて対策を取る事になったのだ。つまり、当時はクルマを造っても時速 80Km/h で走るところが一般公道では無かったので、せいぜい 50 ~ 60 Km/h くらいまでしかテストをしていなかったのだ・・・

 もしかしたら、車輪のバランスが悪いのか!?と、バランスを取ってみたが(それまでは低速なのでバランスを取っていなかった・・・・閑話休題)、それでも振動が収まらない。

 いったい、振動が起こるのか分からなかったのだが、ある日ふと、当時の 原 企画室次長 が、

「もしかしたらタイヤが丸くできていないのではないか?」

と思い立ち、タイアを調べて見ると、案の定、国産のタイアは 「丸く出来ていなかった」 のであった。

 というくらい、当時の日本の工業力なんて、まさにたかが知れていたのだった。

さらに、日産を悩ました問題があった。それは、亜米利加のフリーウェイに入れないという、今から見れば、さらに信じられない現実があったのだ。。。。。
Posted at 2014/11/13 01:37:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 輸出仕様 | クルマ
2014年11月10日 イイね!

自動 ある意味オートライトの普及は安全の向上に・・・

自動 ある意味オートライトの普及は安全の向上に・・・ 新しいメルチェデスの C を眺めに行った時、初めて気づいたのだが、最近のメルチェデスのヘッドライトのスイッチには、消灯の「0」マークが無い事に気付いた。

 だから常にドライヴァーは、「AUTO」の位置にするしかなく、クルマ主導でヘッドライトなどのON・OFF が行われる事になる。さらに、走っている新しいCクラス、W205のヘッドライトの点灯の様子を見ると、結構早いタイミングで点灯しているので、周りがまだスモールでもW205はヘッドライトと言うのを良く見かける。
 
 ネットで検索すると、これが面白いモノで、周りよりずいぶん早くヘッドライトが点灯するのが、「鬱陶しい」とか「恥ずかしい」というのが結構あって、驚く事に、後付で消灯できるキットまで出ているのには驚いた。

 どうも日本のドライヴァーには、昔の発電機の性能が悪く、バッテリーが早く上がってしまうからヘッドライトは遅く点けるという先祖代々のDNAが躾けられているようで、如何に遅くまでヘッドライトを点灯しないかと言う我慢比べを、公道上で行うのが伝統となってしまって居る様なのだ。

 僕なんか目が悪し、自分が歩行者でエラク暗いのに、ヘッドライトを点灯していないクルマに引かれそうになった経験から、早目早目にヘッドライトを点灯するクセが付いており、薄暗くなったら、即効でヘッドライトを点けて走るんだが、お節介にも、ヘッドライトが点いてますよとパッシングしてくれる心優しいドライヴァーが多く、へきへきとしているんだが・・・


早目早目のヘッドライトの点灯は自分の視野の確保だけでなく存在感を示す事にもなって安全に寄与する。

 ここまで日本人のドライヴァーに、ヘッドライトの我慢比べのDNAが擦り付けられているのであれば、メルチェデスの様な強制的なヘッドライトの制御も吝かでは無いと思うのだ。

 なんたって自転車でさえ、不点灯の連中が多いので、オウトライトが普及してしまった現実があるのだ。新しいメルチェデスのヘッドライトのスイッチの、消灯モード削除は、まさにゲルマンの現実主義、安全に対する回答なのか!?と感じた次第なのだ。
Posted at 2014/11/10 00:38:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ
2014年11月09日 イイね!

白熊 米で話題になったリーフのCMがこれだ!

白熊 米で話題になったリーフのCMがこれだ! 日本のCMも最近は面白いモノが増えたけど、海外に目を向ければ、もっと面白いモノがたくさんある。

まぁ露骨な比較広告が多いのが気になるが、逆に性能や環境の事をダイレクトに語らないでストーリーで消費者に訴えかけてくる「物語性」の高いCMがあったりする。

 僕が最近お気に入りなのは、北米でオンエアーされた リーフ のCM だ。

日本と違って、直接、ゼロエミッションだとか、環境に良いとか一言も言っては無いのだが、ホッキョクグマを通して環境破壊を訴えて、だから 電気自動車 なんだという見た人の感性に訴えかけてくるCMになっている。
 
 まわりくどいというハナシもあるが、こんなセンス溢れたCMもアリなんじゃないかと僕は思った次第なのだ。


単純に排気ガスを出さないとか環境に良いとは言わなくともストーリーを見れば分かる!というCM

 そして、このCMにはメイキングも存在する、シーンごとの絵コンテ、合成の様子、スタッフの雰囲気が良く伝わるメイキングストーリーになっていて、これだけを見ても面白いモノだ。


シーンごとの絵コンテや合成の様子がよく分かる。作り手の気合を感じる作品だ。

 以前、レンジエクステンダー式電気自動車 (当時ライヴァル視していたシヴォレー・ヴォルトを指して) は本当に環境に良いモノでは無いと痛烈に皮肉ったCMを作った日産だが、

半電 電気自動車vs半電気自動車
 https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/24698587/

それも痛烈だったけど、僕はコッチの方が面白いと感じた次第だ。

作者の気合とか意気込みをひしひしと感じるCMというより作品を味わってほしいと感じた次第だ。


パソコンの起動にガソリンエンヂンの始動が必要!?このセンスも笑った!!


Posted at 2014/11/09 12:23:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 広告 | クルマ
2014年11月08日 イイね!

進歩 徳大寺氏から先何が変わっているのだろうか。

進歩 徳大寺氏から先何が変わっているのだろうか。亡くなった方の事を茶化す様なだとか、不謹慎だとも言われかねないけど、あえてupしてみた。

某掲示板に載っていた徳大寺氏に対するコメントなんだが、僕は最初にこれを見た時、笑いながら泣いてしまった。

 間違いない。

でも、未だに他の自動車評論家達の思考回路って、これから変わって無いんじゃないかってひしひしと感じたのも事実。

どえらい速度で走って、アンダーだのオーヴァーだの言っても、それはそれで大事なクルマのファクターなんだけど、じゃぁそれを普通にクルマに乗る人たちに、それがどうだって訴えかけているのか。

クルマは、走ってナンボ、曲がってナンボ、止まってナンボなんだけど、見てナンボ、座ってナンボ、買ってナンボでもあるんだよね。

そして、氏のこの一言は強烈だった。

「ミニバン乱発が若者の車離れを招く、あんなの乗るならバスに乗った方がいい」

ミニヴァンを否定している訳じゃない、ミニヴァンばかりつくるメーカーに警鐘を乱打したのだ。売れなくても、クウペ、セダン、ロードスター と品揃えをして、文化としてクルマ社会を支えて行かなくてはいつかクルマが廃れる。

そう 20年近くも前から言ってたんだよね。


何だかんだと言っても気にしてたんだねと感じた僕の蔵書のひとつ。

果たして氏が亡くなって、いや、もう何年も前から日本のクルマ文化は進化して来たのかって、もう一度見つめなおす事が氏へのはなむけなのかもしれないって感じた次第なのです。
Posted at 2014/11/08 15:42:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2014年11月08日 イイね!

間違 巨星絶つ 徳大寺有恒氏 亡くなる。

間違 巨星絶つ 徳大寺有恒氏 亡くなる。 僕のHNの元ネタは、皆さんご存知の通りかの「徳大寺有恒」氏からインスパイアしたものだ。

良くも悪くも、日本のクルマという世界を単純な「道具」から、「文化」へと語られる様になったのは彼の功績が大きい。

 単純な憧れの道具から、クルマを持つ事はこんなに楽しい事なんだ、クルマを持つ事で、人の人生はこんなにも豊かになるんだと彼は彼の独特の言葉で僕たちに語り掛けていた。

 日本のクルマ文化に疑問と危機感を持って、著作を行った事も有った。

余りの氏の思い込みの激しさも無かったとは言えない、しかし、それが一つの警鐘となった事は間違いないだろう。そして、現在、彼が危惧した日本車の姿が存在してしまっている。

本当のクルマ好きで、彼の本質を知ろうとするのであれば、彼の著作の一冊くらいは家に持っているモノだ。

そんな彼の著作を読んで、一行ずつ、あぁこれは違う、いやそうでは無い、ここはその通りだと真剣に彼の文脈から日本のクルマ達の真の姿を読み取ろうとしていたモノだ。

 辛辣な思い込みの激しい彼の著作の中で、僕がベストだと思っているのは、彼を一躍有名にした「間違いだらけ・・・」ではなく、

「決定版 女性のための運転術」 だ。


見せ掛けの運転術を語る本が多い中、女性とあるが多くのドライヴァーの参考になる良書だ。


 表向きは女性に多い色々な運転上の特性を指摘し、それをどう克服するかという趣旨なんだが、読み込んでゆくと、クルマの運転の仕方の本質、どうしたらクルマをスムーズに速く、カッコよく運転できるかという、女性だけでなく、クルマを運転するすべてのドライヴァーにも共感できる内容が詰まっており、多くのドライヴァーに読んでもらいたいと思える良書だ。

 単純に速さやカットコよさばかりに捉われてしまっている本が多い中、これは実に本質を突いた本だ。

 そして、意外な彼の一面を見せつけられたのが、

「眼が見えない猫のきもち」 だ。

眼が見えない猫のきもち

眼が見えない猫のきもち
価格:1,404円(税込、送料別)


マンションを目が見えない愛猫の為に改造し、日々の姿を綴った、ある意味彼らしくない一冊。

 
「盲目+猫エイズ」とうハンディを抱えながら必死に、そして巧みに生きて行く姿を彼の目から見た様子が淡々とつづられたエッセイなんだが、そこには日頃、ちょっと格好を付けている彼の姿も、クルマに対する辛辣な言葉も文字も無かった。

 あぁこれが徳大寺有恒という人なんだと、心温まる一冊だ。

こうして書いているうちにも涙が流れて来てしまった。

 色々な事や批判があったが、彼の存在と、小林章太郎氏が居なければ、今の日本のクルマ達が文化として語られることは無かっただろう。

 こころから、心から冥福を祈りたい。

この野郎!さようなら。


寂しい。       徳小寺 無恒
Posted at 2014/11/08 10:57:57 | コメント(4) | トラックバック(2) | クルマ | 日記

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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