
去年は北は北海道から南は九州まで、いつもの年と比べるとエラク出張の多い一年だった。
幸いにも、その土地土地で良い時期に出張が出来たので、色々な画像をスマホに収めてきた。去年の年末、熊本に出張した時、現地のお客さんからお昼に熊本城を案内されたことは、あの地震のその後を間近に見る事ができて、非常に印象深かった。
熊本への出張は、雨が降りしきる早朝から始まった。
気温も15℃を下回り、雨の降る横浜の早朝、羽田空港へ向かう電車に向かった。
朝の五時ちょっと前の電車に乗り、横浜で京急に乗り換え羽田空港へと向かった。気温は 15℃ を下回り雨模様とも相まって寒い朝だった。
こんな時間でも、電車はほぼ満員で、川崎辺りでようやく多くの人が降りて座る事が出来た。
そして羽田空港へ到着。
クリスマスが間近と合って、ロビーには大きなツリーが飾られているのが目についた。
大きなツリーが、その季節であることを僕に教えてくれた。
早朝の空港のロビーを移動して、早めにチェックイン。
速い時間だというのにロビーはたくさんの人の行き来で活気づいていた。
まだ朝食を済ませていなかったので、空港内で軽く蕎麦をお腹に流し込んだ。
いつもは 天ぷらそば がデフォルトなんだが、今回は、ちょっと奮発して(笑)温玉肉蕎麦を所望。
今回のフライトは、初ソラシドエアーでの移動となった。
まだ雨の残る羽田をテイクオフ。
背後から朝日が追いかけて来る幻想的な雲海をフライとして約二時間で熊本空港が眼下に見えてきた。
羽田から西へ向かうと徐々に雲が切れて来て、九州に着くころは熊本空港がハッキリと見えていた。
熊本空港へ着陸。僕が意識して主翼の近くに席を取るのはこうしたメカニカルな動きを楽しむためだ。
熊本市内を一度過ごし、海側から空港へアプローチ。僕が主翼近くの席を必ず取る理由なんだが、やはり着陸時の主翼のメカニカルな動きがカッコいいからだ!!
フラップフルダウン!スポイラーフルオープン!の着陸時の様子は何度見てもカッコいい!!
レンタカーで熊本市内へと移動して、お客さんと打ち合わせ。お昼に近づいた頃、熊本城に行って見ませんかと言うお誘いを受け、何と二十数年ぶりに熊本城へと足を運んだ。
もちろん、せっかく東京から来て頂いたのでという御もてなしもあったのだが、あの熊本地震から二年半と言う時間が経過した「今」の熊本城の様子を見て欲しいという気持ちもあったという。
行幸橋を渡り、銀杏が黄金色に色付く小道を歩いて、
銀杏が黄金色に色付く小道を抜けて、本来は行幸坂を登るのだが・・・・。
二の丸広場から城内を伺うと、
戌亥櫓の手前の石垣も地震で大きく崩れていた。
二年と言う時間が経過しているにも関わらず、戌亥櫓手前の石垣も地震で大きく崩れたままになっていた。
戌亥櫓 そのものも、
あの美しい石垣で支えられれていた 戌亥櫓 もかろうじて残った石垣に支えられていた。
辛うじて端の崩落を免れた石垣に支えられてた。
そうした熊本地震から二年が経過した現実を眺めながら、再び行幸橋に戻って加藤清正像から 馬具櫓を見てみると、実はその 櫓 も、
最初は気付かなかったのだが 馬具櫓 を支える石垣も大半が崩れていたのだ。
石垣の大半が崩れていて、ようやく支えられている状態だった。
僕は 阪神淡路の復旧に携わり、新潟中越地震や芸予地震を見て来たのだが、改めて地震国日本という現実を熊本で目の当たりにして、
「今の熊本の様子は、今だからこそたくさんの日本人が見て、地震に備える気持ちを忘れてはならない」
という思いを新たにした。
仕事と昼食の合間と言う短い時間だったが、貴重な体験ができた一時間であった。
Posted at 2019/02/10 00:21:35 | |
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