
今回の A.O.G湘南里帰りミーティング2022 にも懐かしい AUTECH や、福祉車両と言った 意外な面 を表すクルマたちをご紹介したい。
僕の世代的には、AUTECH と言えば、ちょと市販車の元気ヴァージョンを手掛ける ビルダー という印象があった。
それは、決して絶対的な速さを求めるのではなく、いかにクルマの動きや感性に訴える部分を磨いたスペシャルヴァージョンが多かった。
その代表格が P10 プリメーラ オーテック・ヴァージョン だ。
名機 SR20DE の、圧縮比を上げ、専用カム、エキゾースト、コンピュータなどなど、気持ちの良いチューニングがなされ、180馬力までスープアップされている。
それでいて、低速トルクやエンヂンの気難しさとは無縁のチューニングは AUTECH ならであろう。
排気量マークが レッド に染められており、僕ら ブルーバード乗りは、P10 のこの 赤文字に貼り変えたりしたもんだ。
そして AUTECH の思想が一番滲み出ていたのが、R32 スカイライン に用意されていた、RB26DETT を NA とした 「オーテックヴァージョン」だ。
エンヂンを ハイパワーでない NA にチューニングし直し、ミッションは 4A/T というのが、何を物語るか、そこが何を隠そう AUTECH の考えを端的に表しているだろう。
「力」を求めるのではなく、レスポンシブで快適に速く、それが AUTECH の神髄だろう。
その 「オーテックヴァージョン」 をさらに進化させたのが、R33 の 「GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」 だ。
4人乗りになってまで、4座バケットシート を採用。
それは、もちろんスポーツ走行時のホールド性を求めたものだが、それ以上に、適度なサポート性を持たせて、後席でも快適に移動できる事を求めた結果だろう。
そして、地味なんだが、目に見えない細かいノウハウが必須な 福祉車両 も AUTECH の得意分野なんだが、今回、ウチの NV 以外に、「キューブ チェアキャブ スロープタイプ」 が参加していた。
どうしても、セレナやキャラバンなどの大きめのクルマが目立つんだが、実は、このキューブこそが AUTECH の技術力を物語っているのだ。
リヤ周りは、スロープを実現するために、シャーシから手が加えられ、なんと、このキューブは、
この小さなボディに、並列でクルマイスと乗用シートが並べられる!
リヤにクルマイスと、乗用のシートが並べられるのだ!!
オーナーとも話したのだが、クルマイスを載せて移動した時に、隣に同乗者が居られると、何かあった時や移動の最中にもケアが出来て便利。
なにより、クルマが小さく、スロープも短いので、どこへでも気兼ねなく行けると笑顔で話してくれたのが印象的だった。
キューブを見た後は、最新の キャラバン の LV も覗いたんだが、
一見すると、何も変わってないようだが・・細かい部分でリファインされていた。
クルマイスの固定がベルトから、ワイヤーになっていたり、固定具も分離できるようにマイチェンが施されていた。
もちろん、そんな基本的なスペックもそうなんだが、特に、プラヴェーとユースが増えてきている昨今、例えば、夜間の街中の路上でのクルマイスの昇降や、ハイウェイの SA や PA でのクルマイスの昇降時に、面白いようにクルマが突っ込んでくる。
その対策として、リフターやバックドアにリフレクターなどを貼るといった簡便で効果的な意匠の変更も、ぜひぜひ行って欲しいと、担当者に力説したんだが、その声は届くのか!?
歴史があるとか言っているけど、色々な細かい部分で、ハイエースに負けてるんだけどなぁという認識があるのか、正直、不安になってしまったのが偽らざる心境だ。
Posted at 2022/11/14 00:53:16 | |
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