
ある雑誌に書かれていた
”みなし勤続年数” の間違いに気づいてからのハナシ
私は、2年前に定年退職し、その後も同一会社で定年後再雇用として働いています。
既に退職金は受け取っているのですが、確定拠出年金(以下、DC)については、引き続き積立をしていて、まだ受け取っていません。
このDCを受取る際に、2回目の退職所得控除がいくらになるのかを確認していたら、どっぷりと嵌ってしまいました(汗)
以下、その備忘録です。 (興味ない人はスルー推奨w)
退職金&退職所得控除について再度調べてみました。
・国は、退職金として確定拠出年金(DC)制度を推している。
・DCには、ポータビリティがある事が最大のメリットとされている。
しかし、重要なのは、
退職所得控除にポータビリティがない事です。
転職で会社を変わる毎に勤続年数がリセットされるので...
退職所得控除の計算もリセットされてしまいます。
複数の会社を渡り歩いて40年勤務したとしても、DCを受取る時に働いていた会社の勤続年数が10年だとすると、退職所得控除は、400万円(40x10年)と計算されてしまうのです。
いやー、これでは制度として成立していないですよね。
一方、DCと似た制度にiDeCoがあります。
IDeCoも受取時に退職所得控除が使えるのですが、そちらの計算にはiDeCoの加入年数で判断されるそうです。
つまり転職を繰り返しても退職所得控除はリセットされない。
仮に新卒からiDeCoに加入し40年間加入したとすると...
退職所得控除は、2200万円(40x20年+70x20年)になります。
その人が10年毎に4つの会社を渡り歩き、それぞれの会社でポータビリティ制度のあるDCにも加入していたとします。
イデコが最終的に1000万、DCが1200万円となると合算で2200万円ですが、
これが退職所得控除以内なので、税金はゼロになるという事ですね。
対して、同じ人がiDeCoには一切加入せずにDCのみに加入していると、
受取る時の退職所得控除が400万円なので、(1200-400)/2=400万円が課税対象となります。
受取る退職金は、少ないのになぜか税金は増えるという罠w
これからの新卒社員は、iDeCoに加入しておいた方が良さそうだ。
それにしても退職所得控除の計算というかパターン別けは、複雑怪奇です。
Posted at 2025/10/02 06:41:44 | |
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