ロードインデックスが低い場合には．．．

前回の続きです。

一般的にインチアップした場合、タイヤ幅が広くなりますよね。
ゴルフⅥの場合だと、↓こんな感じ
　ＴＬは、１９５／６５－１５
　ＣＬは、２０５／５５－１６
　ＨＬは、２２５／４５－１７
　ＧＴＩは、２２５／４５－１７

これ何でだと思いますか？　パワーが増えるからタイヤグリップの増強？
確かにそれもありますね。　あと扁平率を下げてコーナリングの安定化を狙うとかかな。

でも、一番の理由は、ロードインデックス値の確保です。
タイヤの扁平率が下がる（６５扁平⇒５５扁平⇒４５扁平）と、一般的には、タイヤ幅が同じであればロードインデックス値は、下がってしまいます。
それだと困るので、タイヤ幅を広げてロードインデックス値を確保するのです。

だからインチアップした場合には、タイヤ幅を広げる（ロードインデックス値の確保）が通常です。

しかし、どうしてもロードインデックス値を確保出来ない時は、どうなるのでしょうか？

これは、設定空気圧を上げる事で対処します。

厳密には、ＪＡＴＭＡとかＥＴＲＴＯから出ている空気圧－ロードインデックス表に合わせて空気圧を調整します。
簡易的には、ロードインデックス値が１に対して１０ｋｐａほど空気圧を上げればＯＫです。

例えば、ロードインデックス９１のタイヤに対して、８８のタイヤを使うのであれば、
９１－８８＝３　　３ｘ１０ｋｐａ＝３０ｋｐａ　空気圧を上げてやれば耐荷重を確保できます。

但し、これにも限界があります。
タイヤには、ＭＡＸの空気圧が設定されているので、これを超えて空気圧を上げる事は出来ません。
例えば、ＧＴＩ標準のミシュラン・プライマシーＨＰだと３５０ｋｐａまでです。
最大空気圧は、タイヤの側面に記載されていますよ。