2011年11月05日
クラッチ&ミッションに耐トルク以上を入力すると...
以前、DSGの耐トルクが以外と低い値だって事はブログに書きましたよね。
湿式6速DSGが、350Nm
乾式7速DSGが、250Nm
これを超えるトルクを掛けちゃうとどうなるのでしょうか?
ちょっと考えてみました。
まず、掛けるトルクにも因りますが、直ぐに壊れる事はないでしょう。
これは前にも書きましたけど、メーカ側で耐トルク値として出している数値は若干ながらマージンが載っていますし、ECUチューンして最大トルクが上がったとしても常時その最大トルクがインプットされる訳じゃないですからね。
中長期使っていると、最終的にはDSGが壊れる可能性があります。
どれだけ走行したら壊れるという明確なものはありません。 走り方にもよりますから。
それじゃ全く時期が読めないかと云うと、そうでもないと思います。
たぶん(想像です)ですが、実際にDSGが壊れる前に前兆があると思います。
エンジンをチューニングした人であれば大抵は経験があると思いますが、最初に壊れるのはミッションではなくクラッチです。
厳密には、クラッチが壊れるんじゃなくてクラッチが滑り出します。
クラッチって摩擦材がついて円盤をフライホイールに押し付けているだけなんで、
摩擦力以上のトルクが入ると滑りだします。
これが目安です。
エンジンチューンすると大抵クラッチが滑り、その対策としてクラッチをメタルにしたりクツインプレートにしたり、ラッチカバーを強化して圧着力を上げたりして強化します。
それを実施するとクラッチが滑る事はなくなるのですが、次に壊れるのがミッションです。
なのでECUチューンしてDSGが壊れる前に、たぶんクラッチが滑りだすと思います。
クラッチが滑ると、エンジンの回転だけが上昇してスピードが乗らない状況になるので直ぐに判ると思いますよ。
ただ私自身がDSGのクラッチの滑りを経験していないのですが、どんな感じになるんでしょうね。
マニュアルミッション&クラッチの場合、クラッチのON/OFFは、ドライバーの左足次第なところがありますよね。
人間って意外と柔軟な対応が出来るので、クラッチが滑っていると頭で理解するよりも先に身体が反応すると思います。
具体的には、アクセルをちょっと緩めるとか、クラッチを繋ぐスピードを変化させるとかですね。
これ脊髄反射?で実施する事が多いでしょうから、頭でクラッチが滑っていると理解するまでにはちょっと時間が掛かるかもです。
しかし、DSGの場合クラッチのON/OFFは完全自動制御なんで、ほぼ同じ動作でしょう。
クラッチが滑っていようが、滑っていまいがお構いなしに、いつもと同じ制御をするんじゃないかと予想します。
クラッチの滑りを全く問題とせずに一気に繋ぐか?
もしくは、何らかの処理を加えて半クラッチが長くなるかのどちかになると思います。
ECUチューンしている人で、そんな症状が出たら注意して下さいね~!
あっ、お約束ですので書いておきますけど...
ECUチューンした場合、クラッチが滑ってもミッションが壊れても保証対象外ですからね!!
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Posted at
2011/11/05 18:22:10
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