
GTIのブレーキパッド交換を検討中ですが、ここでブレーキパッドのおさらいを少々。
ブレーキパッドって各社から、いろんな種類のが発売されていますよね。
ノンアス、セミメタル、フルメタル、カーボンメタル、カーボンセラミック...などですが、
基本的には、次の3つに分類されると考えてます。(会社により区分は異なります)
1.ノン・スチール(ノンアスベスト)
2.ロー・スチール
3.ハイ・スチール
摩擦材に含まれるスチール成分の量で、その特性が決まるのです。
ノン・スチールは、文字通りスチール成分のない摩材が使われています。
昔は、アスベストが使われていましたけど、発ガン物質って事で、アスベストの使用が禁止され、アラミド繊維だとが基本摩材になります。
ロー・スチールは、一般的にスチール繊維が30%以下のパッドです。
ハイ・スチールは、スチール繊維が30%以上のパッドとなります。
簡単に云ってしまうとスチール成分が多い方が摩擦係数も高く、効きが強く熱にも強いです。
ただし、そのデメリットとしてダストが多くなったり、鳴きが大きかったりします。
カーボン配合とかセラミック配合とかを謳っているパッドもありますが、カーボンもセラミックも熱対策の為に配合されているので摩擦係数は高くなりません。
むしろ、高温時にローターにカーボン皮膜が出来ると摩擦係数は低下してしまいます。
そんじゃ、なぜカーボンとかセラミックを使うのかと云えば、温度に依存しない安定した効き(制動力)を実現できるからです。
カーボン系のパッドは、サーキットで連続した走行をしても制動力に変化がなく、とても使いやすいですが、ローターが冷えた状態だと摩擦係数が低いので、効かなくなる事があります。
サーキットからの帰り道で、冷えたローターの状態で、ブレーキが効かずに肝を冷やした人は、結構多いと思います。 私もその一人ですけどね(汗)
国産純正品のブレーキパッドは、ノン・スチールである事が多いですね。
ヨーロッパ車だとロー・スチールである事も珍しくありません。
GTIの純正品は、日本向けは、おそらくノン・スチールなんでしょう。
ローター温度が低い状態では、摩擦係数が高く、温度が上がってくると摩擦係数が下がるような設定だと思われます。
ノン・スチールなんで、ダストは少なめですね。
だけど、温度特性というか、制動エネルギーに対して摩擦係数がリニアでないように思います。
ノン・スチールであっても、もっと摩擦係数がリニアなパッドも存在しますので、日本向けに作った時の要求仕様が、低速での効きの強さとダストの少なさ という2点だけだったのかな?
これは、完成度の高いゴルフGTIとしては、致命的なミスと思ってます。
つづく
ブログ一覧 |
ゴルフ | 日記
Posted at
2011/12/03 00:09:21