昨日、試乗記をアップしたA4セダンFFですが、妙に気に入ってしまいました。
FFが気に入ったってワケではなくて、そのエンジンがグッドでした。
A4 FFに搭載されているのは、新開発のミラーサイクルエンジン。
圧縮比 < 膨張比 とする事で、一般的なオットーサイクルよりも熱効率が良くしています。
吸気工程を短縮する事で圧縮比を下げるのですが、A4のエンジンは、バルブを早閉じする事で実現しているようです。
一般的にミラーサイクルエンジンは、省燃費志向。
プリウスとかに使われているエンジンタイプだと云えば納得する人も多いでしょう。
プリウスは、低速域のトルク不足をモータでアシストする事でカバーしていますが、NAエンジンのためにエンジンの回転があがると欠点が見えてきます。 つまりパワー/トルクがない!
なので、今までは購入対象としては全く考えていなかったのです。
でも実際に試乗したA4のミラーサイクルエンジンは、素晴らしい出来ですね。
省燃費エンジンとは思えないドライバビリティとパワー/トルクがあります。
ミラーサイクルは、吸気工程を短縮する事でエンジン排気量よりも少ない空気を取り込んで燃費を稼ぎますが、取り込む空気が少ないので当然ながらパワーは落ちます。
吸気工程が少ない分、そこをターボ過給で補っているのがイイですね。
詳しい制御は、知りませんが、負荷状況によって吸気バルブタイミングを制御して...
パワーが不要な時は、ミラーサイクル領域
パワーが必要な時は、オットーサイクル領域としているのでしょう。
元々ダウンサイジングターボは、負荷が小さい時は、低排気量でターボ過給なし、
そして負荷が大きくなるとターボ過給でパワーを出す仕組みです。
そこにミラーサイクルを取り入れる事で、更にきめ細かい制御をしているんですね。
そして、当然ながら燃費も良いようです。
アウディA4 FFに至っては、JC08モードで、18.4km/ℓ だとか?
欧州車は、モード燃費と実燃費の差が少ない事を考慮すれば高速で80km/h 巡航なら20km/ℓは、余裕でオーバしそう。
ダウンサイジングターボ理論?を進めていけば、ミラーサイクルに辿りつくようにも思います。
いやはや、久しぶりにエンジヲタになった気分です(爆)
自動運転、自動ブレーキなどばかりがクルマの価値として取り上げられる事が多い時代ですが、まだまだガソリンエンジンにも改良の余地ありですし、それらがセールスポイントになるのは嬉しいかな。
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クルマ見聞/試乗レポート | 日記
Posted at
2016/08/04 00:10:24