前回からの続き...
FSWの駐車場でマクラーレンに乗る機会を得ました。
一般公道で、アクセルを全開にするなんて、とっても無理なんですが、
クローズドコースだと、それを試す事が出来ます。
まずは、
パイロンで区切られたコースを下見を兼ねて自車のケイマンSで走ります。
途中ミスコースしているのはご愛嬌って事でお願いします。
続いて、マクラーレンに乗り換えて同じコースを走ります。
540C、570S、570S Spider、720Sの4台どれでも良かったのですが、
試乗の鉄則?通り、パワーが少ない方から乗りました。
最初は、540Cです。(それでも540psですから、ケイマンSの約1.7倍です)
走行モードは、エンジン、サスペンション共に ”トラック” としました。
ローンチコントロールとかは使わずに、通常スタート
発進から2速に入るまでは、ESCの制御が掛かりっぱなしです。
やはり540psは、伊達じゃないですね。
最初のパイロン手前では、3速に入ってましたから、130km/hは出ていたと思われますが、安定感が高いので、それほど速い速度だとは思わなかったです。
で、結果としてブレーキングで減速しきれずにオーバーラン(汗)
ウェットって事も忘れてましたが、マクラーレンは、マスターバックがドイツ車のよりも弱めの設定の様で、そこそこの踏力でブレーキを踏まないと効かないようです。
以前乗っていたマスターバックなしのエリーゼと似てますね。
マスターバックが弱めですが、6ポットキャリパー+大径ロータの組み合わせなので、強力な効きとコントロール性を兼ね備えてます。
が、その特性を理解していないと、”効かない” って感じるかもです。
公道試乗では、フルブレーキングなんてする機会がなかったので判りませんでした。これもクローズドコースで乗ってみて判りました。
あと、これはマクラーレンに限った事ではありませんが、強力なブレーキであってもタイヤのグリップ以上の減速は出来ないです。
因みに、540Cは、鋳鉄ブレーキです。(570S以上は、カーボンが標準)
個人的な好みで云えば、鋳鉄ブレーキの方が自然なフィールがあって好きなんですよね。
走行モードは、”トラック” でしたが、ブレーキングからターンインでオーバースピードとなってしまうとESCの制御が入ります。
たとえ ”トラックモード” であってもオーバースピード時には、クリッピングから先でアクセルオンしても制御が入ってしまいます。
進入時のあんだーをパワーオーバーで誤魔化そうとしても出来ませんでした(汗)
この辺の制御は、ポルシェも同じですね。
そして、次のパイロンまでの短い距離で、想定以上の速度になってしまうので、またブレーキングが間に合わずESCの制御が入って...の繰り返し
これは、マクラーレンの性能云々じゃなくて、ドライバーの問題です(滝汗)
進入で十分に減速し、クリッピング以降でアクセルオンした場合は、ESCの制御が最小限となるようで、多少のリアスライドを伴って綺麗に立ち上がってくれます。
これ、制御が上手いのですが、あたかも自分のコントロールで綺麗に走っているような錯覚に陥ります(笑)
続いて、この日のコース設定では一番の高速コーナに入ります。
高速コーナーと云っても2速で回るので、一般的には低速コーナですね。
ここでは、全開にしちゃうとプッシュアンダーが出てしまうので、パーシャルですけど、ノーズの入りはかなり良いです。
続いてのパイロンスラローム
車幅が広いので車両感覚を掴むのが難しいのかと思いきや、想像以上に見切りが良く車両感覚を掴み易かったですね。
ロードスターじゃないけど、”人馬一体” って感じでした。
以上を言葉で書いてみましたが...判り難いですよね。
では映像でご確認下さい!
540Cのタイヤサイズは...
フロント:225/35-19、リア 285/35-20
です。
リアに比べてフロントが異常に細いですね。
これどこかにあったな。 エリーゼと一緒です。
エリーゼもリアが225に対して、フロントが175でした。
フロント細くして面圧を上げてグリップを出すセッティングが英国流なのでしょうかね。
因みにタイヤは、ピレリ P-ZeroですがMC(マクラーレン承認タイヤ)です。
(570Sは、P-Zero Corsa)
コース走ったら、ますます気に入ってしまいました。
570Sの試乗記もアップしますが、基本的に540Cとの違いは判りませんでした。
それよりも、ESCをOFFした時とアクティブモードにした時の挙動が面白かったです。
それらについては後日にします。