前回からの続き...
左ハンドルのMP4-12Cの試乗は、
興奮しっぱなしで終わってしまったので、何がどうなっているのかを正確にレポート出来ない状態でした。
そこで、みん友さんの一言により...
右ハンドルに試乗車が戻ってきていたので、そちらにも試乗させて頂く事にしました(喜)
いやぁ、ありがたい事です。 持つべきものは良い友、良い仲間、良い営業マン(笑)
試乗出来ただけでも嬉しいのに、なんと2台もですからね。
右ハンドルのMP4-12Cは、オレンジ色です。
先に書いたように、こちらはECUのアップデートにより625psのパワーを絞りだしており、
ブレーキには、オプションのカーボンコンポジットが装着されています。
都内での試乗程度では、エンジンパワーの25psの差は、全く判りません。
と云うか、スロットルを全開にするなんて出来ないくらいのパワーがあります。
ですので、エンジンパワーに関してはインプレ出来ないですね。
兎に角、有り余るパワーとしか表現出来ませんし、
MP4-12Cの魅力は、このパワーではないと思います。
MP4-12Cを一言で表現するならば、「ネバー・コンプロマイズ」です。
(因みに、ゴルフのパターメーカではないですよ)
そのクルマは、完成されており何処にも妥協している箇所を見つけられませんでした。
私の知っているクルマの常識は、
峠やサーキットなどをターゲットにすると必ずサスペンションを強化し、
その代償として乗り心地が悪化するのですが、
MP4-12Cに関しては、そのどちらをも両立しています。
コーナの進入からS時の切り替えし時であってもクルマは常にフラットで安定しています。
また加速時や減速時にもピッチング方向の動きが少ないです。
これだけフラットな乗り味を出すとなると、
かなりサスペンションを強化する必要があり、乗り心地はスポイルされると思うのですが、
実際に乗っていてもそんな事は感じられません。
路面の状況を的確に伝えるために、ステアリングにゴツゴツした感触は伝わってきますが、
路面の凹凸を綺麗にサスペンションが吸収してくれています。
まるで路面に張り付いているかのような足回りです。
かと云って、スタビライザーによりフラットに保っている訳ではありません。
そもそもMP4-12Cには、スタビライザーは装着されていないのです。
代わりにプロアクティブダンパーと呼ばれる装置が装着されています。
これは簡単に言っちゃうと、4輪のショックアブソーバの油圧が相互に接続されていて
縮み側で逃げたオイルが反対側のショックアブソーバに流れて挙動を安定させているようです。
むかーしのクラシックミニに似たようなシステムが装着されていた事がありますが、
さすが現代のクルマだけあって、その完成度はピカイチです。
この動きは、私にとって異次元のものであり、私の中でクルマの基準を引き上げる事となりました。
ブレーキに関しては、オプションのカーボンコンポジット装着により、強力無比です。
ただ、ブレーキフィールに関しては、
カーボンコンポジットよりもスチールローターの方が印象は良かったです。
ノーマルだと極めて自然な印象です。踏めば踏んだだけリニアが効き味です。
カーボンコンポジットは、効き方に違和感がありますが、ちょっと効きすぎな印象。
街乗りレベルでは、カーボンコンポジットは不要って事なんでしょうね。
長くなったので、まだまだ続く...
Posted at 2012/12/04 21:04:31 | |
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クルマ見聞/試乗レポート | 日記