
最近、雑誌などで素のボクスターの記事を良く見ますよね。
大抵は、褒めちている内容が多いんじゃないでしょうか?
ボクスターは、モデル981になってから、
素のモデルでは排気量を 2.9Lから2.7Lへ下げました。
環境に配慮したダウンサイジングとか、大義名分はあるでしょうけど、
私は、単にSモデルとの性能差を明確化するのが一番の目的だと思ってます。
それなのに記事を読むと...
2.7L化によるパワーダウンはない、むしろパワーアップしている(カタログ値)
3.4Lエンジンと比較すると50psのパワー差があるが、それはトップエンドでの話
5000rpmでは、30ps, 2500rpmでは、10ps程度の違いしかなく、この差は一般人では判らない
なんて書いてあります。
果して本当でしょうか?? ボクスターのカタログには、
最近はカタログから絶滅したと思われたパワー/トルク曲線が掲載されています。
それによると...
5000rpmでは、40ps,2500rpmでは、15ps ほどの差となっています。
表の見方にも因るのでしょうが、記事に出ている値は楽観的なものと云えるでしょう。
しかもですよ、ドライバーがエンジンの力を体感するのは、パワーではなく、トルクだと思うのです。
それでは、そのトルク値を比べると...
5000rpmでは、80Nm,2500rpmでは、60Nm ほどの差があります。
このトルク差を体感出来ないドライバーは、居ないんじゃないでしょうか?
今回のダウンサイジングで素のボクスターは、排気量を下げた事によりトルクが低下しており、
それにより体感パワーの低下は紛れのない事実です。
素のボクスターの魅力は、高回転域までのパワーをドライバーが使い切る事だと思ってます。
この点では、エリーゼと共通しますね。
あり余るパワーは、無いけれど、持っているパワーを全て使い切る快感です。
何よりエンジン性能に対して、シャシー性能が完全に上回っているので挙動も安定しているでしょう。
アクセルワークにもそれほどシビアにならなくて良いと思います。
クルマを振り回す楽しみがあると思うのですが、何故モータージャーナリストは、それを書かないのでしょうね??
私の邪推ですけど、インポーターから資料が用意されているんじゃないのかな?
2.7Lになったエンジンをアンダーパワーって書かないでくれ...みたいな(汗)
来週のカーグラでは、ボクスターが主役のようです。
(脇役かも知れませんがエリーゼSも紹介されるみたいです)
放送予告を読むと、やはり素のボクスターを褒めているみたいですね。
さぁ、どんな内容なのか興味津々です。 どっちの方向で褒めているのかな~!
Posted at 2012/10/20 05:58:19 | |
トラックバック(0) |
クルマ見聞/試乗レポート | 日記