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2012年07月25日

「最善か、無か。」の哲学を再検証

「最善か、無か。」の哲学を再検証 創始者ダイムラーが大切にした「最善か、無か。」という言葉。メルセデス・ベンツは品質と安全性が最高水準にあり、それは見せかけではなく実用性の向上をめざすクルマでなければならないということ。

以前のブログ 「最善か、無か。」の哲学は今でもあるか でも書きましたが、この哲学は現代のメルセデスにも息づいているのだろうかということをブログに書き込んでみました。すると何人かの方からすでにないのではないかとのコメントがありました。

たしかに、近年のメルセデスはコストダウンが図られていることと、商業的に優先されていることから、この精神について語ることができないのではないかと感じるところはあります。

そこで、25年前の1987年当時の190シリーズ、そして最新の2012年版Cクラス。これら2種類のカタログから比較検証してみました。


190シリーズのカタログには「最善か、無か。」という言葉が書かれてあります。メルセデス自身が高らかに謳っています。


ここでは能書きを語るのは止めておきますが、一本ワイパーを採用することは払拭面積を広くとれること、雨を素早く落とすために独特の形状をしたルーフモールを採用していることなど自信をもって書かれてあります。


凹凸のあるテールレンズはこの頃の多くのメルセデスが採用していました。泥などの汚れがつきにくく視認性が高いというのが理由ですが、現代のメルセデスではあっさりと捨ててしまいました。技術が進歩しもっと高い視認性が確保することができたのだと思われます。

25年の時を経て、最新のCクラスです。

サイドミラーにウィンカーを初採用したのはメルセデスでした。さりげなくアピールしています。


視認性の高かった(と言われていた)凹凸のテールレンズは、今やLEDを採用しているから後続車にアピールできる旨書かれてあります。


最新のCクラスカタログには、「最善か、無か。」という言葉は見つかりませんでした。そもそも190カタログには書かれてあったダイムラーのこと、メーカーの歴史などについても書かれていません。

今や日本国内のメルセデスはAクラスからGLクラスまで14モデルにまで及ぶ大所帯。商業に走っている感がどうしても否めませんし、何よりも創始者の大切にしていた哲学は現代のメルセデスには忘れ去られてしまった気がしてなりません。

メルセデスベンツは決して買えるクルマではなく、好きでも嫌いでもありませんが、「最善か、無か。」という哲学に基づいたクルマづくりは理解できます。ちなみに私が唯一好きだったメルセデスはW124です。
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Posted at 2012/07/25 19:19:09

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この記事へのコメント

2012年7月25日 21:59
個人的にはW201なんでしょうかね。
手に入れる機会もあったのですが、色が赤だったので見送ってしまった次第です。
哲学があるからこそ、メルセデスには魅力があった気がします。
コメントへの返答
2012年7月25日 22:51
コメントありがとうございます。

A&Bクラスを除いたコンパクトメルセデスとしては、190のみがクルマとして好きなメルセデスです。ただし、所有したいと思ったことはありません。その後のCクラスはそれほど思い入れはありませんね。
2012年7月25日 22:00
こんばんは。はじめまして。
メルセデス・ベンツは2010年から再度「Das Beste oder nichts.(最善か、無か)」のポリシーをかがけています。以前CMもやっていました。現行のSクラスW221、EクラスW212、CLSクラスW218、CクラスW204に乗ってみましたが、W210以降の暗黒時代から比べると良くなっています。旧メルセデスと比較すると「なんだかな~」という部分もありますがねぇ。

何故メルセデスが今のような状況になってしまったと言うと、巷で「失敗作」と名高いメルセデス・ベンツSクラスW140が誕生してしまったせいです。実はロールス・ロイスやベントレーに対抗する「W100 600」というモデルが1981年に生産を終了、ロールス・ロイスやベントレーに対抗する車種がなくなってしまいました。そこで同年にSクラスでロールス・ベントレー連合に対抗しようってことで開発を開始されたのがW140でした。W116、W126の開発年数は6年でしたが、W140のそれは10年という手の入れ込み。よく言われるW140のボディの大きさはロールスロイスシルバースピリットやベントレーミュルザンヌを意識したものです。ロールス・ロイスシルバースピリット(5280×1890×1485、全長×全幅×全高、単位mm)、車重2300kgやベントレーミュルザンヌ(5280×1890×1485、全長×全幅×全高、単位mm)車重2250kgに対抗するため、V126 560SELで5160×1820×1445(全長×全幅×全高、単位mm)車重1790kg、W126 500SEで5020×1820×1435(全長×全幅×全高、単位mm)車重1700kgあったのをV140 600SELは5220×1885×1500(全長×全幅×全高、単位mm)車重2240kg、W140 500SEで5120×1885×1500(全長×全幅×全高、単位mm)車重2110kgと、全長に関してはロングは60mm、ショートは100m、全幅65mm、全高はロング55mm、ショートは65mm拡大して居住性を向上させているんですね。エンジンについても「メルセデスの技術は世界一」であることを世に知らしめるため、フェラーリテスタロッサに搭載されたDOHC 180度V型12気筒 4943cc(最高出力380ps/5750rpm、最大トルク48kgm/4500rpm)エンジンや後継の512TRに搭載されたDOHC 180度V型12気筒 4943cc(最高出力425ps/6750rpm、最大トルク50kgm/5500rpm)エンジンに対抗してDOHC V型12気筒 5987cc(最高出力410ps/5200rpm、最大トルク59kgm/3800rpm)エンジンを新開発しました。戦後メルセデス史で対ロールス・ベントレー級の証である「600」の数字を復活させている点でも、如何にメルセデスがW140に期待していたかを物語っているでしょう。故に、「名実共にメルセデスSクラスがメルセデスの最高峰」であったのはこのW140のみです。W116やW126の時代はW100 600が、W220やW221の時代ではマイバッハW240がSクラスの更にその上に君臨していますから。
ところが、上記のように金をかけすぎたW140は販売面で苦戦してしまいました。結果、W140は「失敗作」の烙印を押され、以降登場するメルセデスはコストダウンを開始してしまいます。
コメントへの返答
2012年7月25日 23:25
初めまして。コメントありがとうございます。

たしかに2010年から「最善か、無か。」の哲学を再び掲げるようになったようですね。近年のメルセデスは以前のような肩肘を張ったような堅い感じはなくなったように感じられます。W201やW124といったモデルはポリシーが感じられたなぁと思います。

W140は1990年代初頭頃にデビューしたモデルですが、それまでのW126からはボディの肥大化をしてしまったのはロールスロイスやベントレーといったライバルたちを意識した結果なんですね。その分、居住性は高まったと言えるでしょう。

バリエーション展開としては、300SE・500SEがショートボディ。400SEL・500SEL・600SELがロングボディと5つのバリエーションが展開されていました。600SELはV型12気筒6L。車重も2tを超えるのでかなりのヘビー級ですね。二重構造の窓を採用したことも車重の嵩が増えた一因となっているのでしょうか。

大きすぎて、重すぎとなると燃費にもかなり影響を及ぼすと思われるのでガソリンをばら撒くようなものでしょうか。Sクラスに乗るオーナーには野暮な話なのかもしれませんね。

W140がW126の居住性を踏襲していたらメルセデスとしての道は違っていたのかもしれないですね。たいへん興味深い話ですね。
2012年7月25日 23:14
こんばんは♪

昔はクルマ作りにおいても、その思想においても、他メーカーの遥か先を行くメーカー、といった感じだった様に思いますが、今はそんな感じは受けませんね。

他のメーカーが追い付いたのか、メルセデスが沈んでしまったのか…

今のラインナップを見ても、デザインの面でも、迷走している感がありますよね(^_^;)
コメントへの返答
2012年7月25日 23:33
コメントありがとうございます。

メルセデスが大切にしてきた哲学がいつの間にか見失ったために迷走しているようにも感じられます。ラインナップの急速な拡大が物語っていると感じます。

メルセデスを目標としている(た)メーカーは多いでしょうが、それらメーカーが追いついたか、もしくは追い越したというのが大勢かもしれません。その上でメルセデス自身も沈んでしまったのかもしれませんね。
2012年7月25日 23:37
たかだか二重ガラス程度でそんなに重くはなりませんね。燃費ですが、97年式S500で普通に街乗り6~8km/lいきますよ。
カタログにも書いてありますが、W140はW126より安全性を確保するためより頑丈な縦メンバー、フロア、クロスメンバー構造を採用、補強材でボディを強化してあります。そのため重いんですね。ちなみにW140は横方向から10トンの力が加わっても耐えられるようになっています。
ダイアナの事故がW140の安全性の高さを証明しています。猛スピードで柱に激突したにも関わらずキャビンに損傷は見当たりません。ダイアナと恋人、運転手が死んだのはシートベルトをしていなかったのが原因で、シートベルトを着用し助手席に座っていたボディガードは生存しています。
コメントへの返答
2012年7月26日 20:05
より高い安全性を確保するため、各所で補強したため巨体になり重量が重くなるのですね。

ご教示いただきありがとうございました。
2012年7月27日 0:48
こんばんは。

W201!実家が一時期「190D」に乗っていました。オソイわ壊れるわで大変でしたが、いったん速度がのってしまえば他では絶対味わえない乗り味、安心感に魅了されました。当時、何故メルセデスが「アガリのクルマ」と言われていたのがよーく分かりました。

今のモデルには興味が無いのですが、メルセデスって年月が経つと脂っけが取れて「見栄のクルマ」から「趣味のクルマ」に変化する気がします。シトロエンみたいな味はなくても魅了する「何か」を間違いなく持っている気がします。←201、124、140、129まで。
もう「これでもか!」っていうくらいの「物量投入」したメルセデスなんて作られないんでしょうね…。

近くにW123の専門店があって、いつも指をくわえながら見ています(笑)
コメントへの返答
2012年7月28日 21:53
コメントありがとうございます。

W201はW124の次に好きといえるメルセデスです。この当時のメルセデスは質実剛健を地で行くクルマでした。安全性が高い分、走りは物足りなかったのでしょうか。スペックは平凡でしたね。でも2.3-16Vにはメルセデスとしては珍しくMTの設定がありましたね。どんなモデルか興味がありました。

201や124の頃のメルセデスはかれこれ30年経っていますが、今がいい塩梅で味が出ていますね。124が近くの駐車場に停まっているのですが、今見ても色褪せることなく存在感を示しているのはさすがだなぁと思います。

W123は見かけなくなって久しいですが、すでにオールドメルセデスの域に入っていて、こちらもいい味を出していると思います^^;

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
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