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2013年01月19日

プジョーの足廻りの本当のところ

プジョーの足廻りの本当のところ プジョーの乗り味や走りを語るときに「猫足」という言葉が形容されているようです。エンブレムにも使われているライオンは猫科の動物なので、猫が高いところから着地するときの様がしなやかだから、このように形容されるのかもしれません。本当のところは定かではありませんが。

今から12年ほど前とかなり古い雑誌なのですが、モーターマガジン誌2000年11月号には「プジョーの足、走りを検証する」というかなり興味深い内容の特集が組まれています。検証したのはみんカラスペシャルブログでもお馴染みのモータージャーナリスト清水和夫氏。毎号興味のあるクルマを題材に1000kmを走りこんでクルマを評価するというもの。

この号のテスト車両は、当時プジョーのミディアムセダンとして勢力を誇っていた406。2L 4気筒セダン(後期型D9)と3L 6気筒クーペ(前期型D8)の2台を交互に乗り分けてのテストですが、ここでは4気筒セダンを中心に取り上げてみたいと思います。以下、「  」内はほぼ原文のまま抜粋。

「ネコ足と形容されることの多いセダンは、実は高速ではフラットな乗り味を示しており、うねりなどの外乱が入った時に初めてしなやかな動きをする。これはサスペンションのストロークがたっぷりと与えられており、その結果、追従性がいいからだ。」

私はかつて406Sportという4気筒セダンに乗っていました。Sportとは名ばかりで、実際にはフランス本国で実際に販売されている普通の仕様のモデルです。サスペンションストロークがたっぷりあるからしなやかな動きをするのはたしかに乗っていると本当に至極快適でうっとりしたものです。まさにこのコメントは言い得て妙だと感じます。続けて次のようにコメントしています。

「ワインディングでは、先の正確なステアリングと追従性の良さが相まって、まさにネコ足といえるようなしなやかさを示す。そういう意味では、プジョーにおける『ネコ足』とは主にサスペンションの追従性を指している。」

路面から伝わる正確な情報と足周りの追従性の高さがしっかりと相まって初めて、猫足という言葉に形容されるプジョーの足廻りの良さがしなやかさを生むということなのですね。フランスは石畳の都市部もあればオートルートのような高速道路、田舎道などがあると思いますが、そうしたフランスという国にある背景がプジョーを造り上げたと言っても過言ではないかもしれませんね。

プジョーはサスペンションの天才ではなくて、チューニングの天才なんだよ。おそらく車両価格から想像するにそれほど高価なパーツを使っているというワケではなさそう。足まわりや走りに対する印象は抜群にいい。それはやっぱり、個々のパーツの組み合わせが巧いから、実際に動きをトータルでバランスさせているからなんだ。」

プジョーはいわゆる高価なクルマではありません。猫足と形容される足廻りを備えてはいるものの実際には足廻りまでにはお金は掛けられないはずです。それを考えると、「チューニングの天才」というこの言葉は的を射ているのかもしれません。

パーツ同士の組み合わせは何十通りとも何百通り、それ以上に無限大に広がると思いますが、その中から最適な組み合わせを見つけることは至難の業と言えるでしょう。蓄積された過去の実績と経験などから引き出し、クルマの特性やキャラクターによって組み合わせを変えていくことはプジョーにとっては得意なのかもしれませんね。

※なお、今回ご紹介したプジョーの足廻りに関する意見はあくまでもモータージャーナリストの意見に過ぎません。一人ひとり捉え方はさまざまと思います。どうぞその辺の事情をお含みいただければ幸いです。
ブログ一覧 | プジョー | 日記
Posted at 2013/01/19 10:34:56

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この記事へのコメント

2013年1月19日 11:37
よく欧州車は距離を乗っても
サスやアブソーバー、ブッシュを
交換すると乗り心地が復活すると
言いますが、国産車でも
効果はあるんですかね?
コメントへの返答
2013年1月19日 16:37
コメントありがとうございます。

ヨーロッパ車は足周りのパーツを交換することによって新車同然のような走りや乗り味を復活することができるというのはよく聞きます。日本車の場合も同様だと思いますが、ヨーロッパ車のような効果のほどは期待ないのではないでしょうか(*_*;
2013年1月19日 20:18
こんばんは。

406頃までのプジョーはショックまで内製と聞きいたことがあります。
現在はコストの問題等もあるので変わっているかもしれませんが・・・

猫足の言葉は引き継がれていますが、駆動方式の変更、安全対策の影響もあり
当初のような感じではないのかもしれませんが、プジョーらしさという志は忘れてないのでしょうね。
コメントへの返答
2013年1月19日 22:57
コメントありがとうございます。

ショックはプジョー内製という話は聞いたことがありますが、これが今でも継続なのか過去に止めてしまったのかは定かではありません。おっしゃるとおり、コストの面から考えれば外注しているかもしれませんね。

道路事情が国によってバラバラですし、モデル毎による特性の差もあるのでチューニングは簡単ではなさそうですね。そうした意味では志(理念)は変えていませんね^^;
2013年1月19日 20:53
チューニングの天才ですか…なるほど!
「普通にいい感じ」ってこういうところからにじみ出てるのかも知れないですね!?

コメントへの返答
2013年1月19日 23:01
コメントありがとうございます。

この特集記事を読んで、「チューニングの天才」という言葉はなるほどと勉強させられました! プジョーというメーカーの凄さを感じさせられます(^^)
2013年1月19日 22:55
高速でのフラットさやストロークの多さ、納得できますね〜(^^)以前乗っていた306もそんな印象でした。ストロークが多いのに、ハードなブレーキングでも嫌らしいノーズダイブをしないトコロも好きでした。

昔、フランスで106のレンタカーを数日運転したのですが、パリの石畳、乗り心地の印象より雨の夜のテカリで車線や停止線が見難く、運転しづらかったコトが印象深いです(^^;

クルマの足を形容する『猫足』は、不躾棒の(笑)三本和彦氏が言い出したらしく、もともとはプジョーじゃくなてシトロエンのコトだったと読んだ事があります。
コメントへの返答
2013年1月19日 23:19
コメントありがとうございます。

私が所有していたプジョーはハード系が多かったのですが、唯一406Sportだけはこの記事に書かれてあるとおりです。まさにサスペンションのストロークがゆったりとしていてフラットな乗り味は絶品だったと記憶しています。406以外の306や207は性格ゆえか残念ながらそこまでの乗り味ではありませんでした。

猫足という言葉は乗り味や走りの形容としては適当な言葉なのでしょうね(^^)
2013年1月19日 22:57
実は今日、人生初のプジョー試乗しました。

乗ったのは話題のあのコンパクトカーです。

GTとシエロに試乗させてもらったんですけど、充分に猫足を感じ取る事は出来ました。

都会の街中でも、不快なゴツゴツを感じずスムーズに流せました。

でもそれが自分のクルマで同じ場所を走ると路面がデコボコしてて不快なんです。

凄いなって思います。感動しましたよ。

さりげなく普通にスムーズに路面の凹凸をいなす猫足。乗り比べて初めて判る猫足の出来の良さ!

フランス車にしか作れないでしょうね?
コメントへの返答
2013年1月19日 23:25
コメントありがとうございます。

私も208はPremiumとAllureにも試乗してみました。かつてのプジョーの乗り味に戻りつつあるように感じたと思います。

プジョーのチューニングの巧さが光る瞬間はまさに路面にある目地段差でいなすように乗り越えるときでしょうね。

ClioRSもクルマの性格からすると足周りはハードには仕上げられているとは思いません。以前試乗したときに優秀な足周りのクルマだと感心させられました。

こうした足周りに関してはフランス車は一日の長があるのでしょうね(^^)
2013年1月19日 23:36
こんばんは

「猫脚」って、よく雑誌や自動車番組で見聞きしますが
まだこれが!って感じたことがないです
プジョー車に乗ったことが2回しかないので経験値不足かもしれません

1回目 508SW 発売まもなくの試乗で1,000km未満の試乗車
思ったよりも固い、段差いなしがイマイチという印象しか残りませんでした

2回目 207SW 代車なので慣らしが終わっている状態
やっぱりプジョーって固いんだと思いました
車重が軽いので軽快感の方が印象に残ってます

上のコメントで挙げられている208に乗ってみたいですね
5008もピカソ(シトロエン)との違いが解って面白そうです
コメントへの返答
2013年1月20日 9:13
コメントありがとうございます。

猫足という表現はたしかにさまざまな媒体で見聞きし定着すらしていますね。プジョー全般を指している表現のようでどうなのかとは思います(^_^;)

最新のプジョーには猫足という表現が当てはまるのかといえば、それは疑問符がつくと思います。ドイツ車の乗り味に近い傾向があるように感じられます。

207SWのノーマル仕様も試乗したことはありますが、それでも足周りが固いなぁと感じました。208はかつてのプジョーの乗り味に近付いたように感じられます。今後のプジョーが傾向としてどのような味付けになっていくのか興味があります(^^)
2013年1月20日 3:27
こんばんは♪

アウディやBMWのように狙った通りのラインを
寸分狂わず抜けるわけではなく、
ハンドルを切ったあと、一瞬遅れてググッと切れこむイメージ。
これが快感です。
高速のジャンクションなどのカーブはわざと
オーバースピード気味に入ると楽しめます。

以前、406の代車でクラウンをかりたことがありますが、
こんなにも違うのか?とびっくりした記憶があります。
コメントへの返答
2013年1月20日 9:21
コメントありがとうございます。

フランス車はドイツ車ほどハンドリングが素晴らしいというわけではなさそうです。そこよりも足周りの開発に時間を掛けていそうですよね。そんなところが奥深くて興味が尽きません(^^)

クラウンは私も代車で借りたことがありますが、足周りがフニャフニャであまりの頼りなさに閉口させられたものです(^_^;)
2013年1月20日 14:56
あんまり上手く表現出来ないのですが
動きが素直で頭の中で想像する通りの動きで
僕の感覚と一致する為
気持ち良いのかも知れません。

あと、フランス車のシートの出来が
僕には最高~♪
コメントへの返答
2013年1月20日 16:44
コメントありがとうございます。

動きが思いどおりのままに決まるので気持ちいいと感じるのは感覚からくるものなのではないでしょうか。だから気持ち良いと感じられるのでしょうね(^^)

フランス車のシートの出来が良いというのは同感ですが、すべてのモデルに当てはまらないと考えます。206の一部グレードはドイツ車のシートかと思うくらいに硬いと感じられました(*_*;
2013年1月22日 21:32
おじゃまします。
先日はブログのコメントありがとうございましたm(__)m

猫足とは、猫が凹凸のあるところでも頭の位置は一定な感じで忍び足のイメージだと聞いたことがあります。
要は、クルマではフラットな姿勢ということらしいです。

「雲のじゅうたん」なんて表現もされますが、フランス車のサスペンションはソフトな感じでも、コーナーでは不安定にはならず、粘り腰系だったりもして、不思議ですよね。

フランスの街中は石畳、郊外でも意外に道が悪いところが多かったことから、足回りのセッティングにはより注力していたそうです。
シートがよいのもそういう関連のようです。
(にわか知識で恐縮ですが、モータージャーナリスト複数の方がこういうことを話していました。)
コメントへの返答
2013年1月22日 22:16
コメントありがとうございます。

プジョーにもモデル毎にそれぞれキャラクターがありますし、特性もまったく異なります。なので、私自身は猫足という表現は使い方が未だよく理解できません。たぶん一部のモデルのことだけを指すのではないでしょうか。

一般的に言って、フランス車でもベーシックグレードに分類されるモデルには「雲のじゅうたん」という表現はまさに合っていますね(^^)  コーナリングでも粘る足周りは絶品だと考えます。

フランスの道路事情がクルマのアシを造り上げたと言っても過言ではないでしょうね。快適な乗り心地を追求した結果、フランス車の足周りの評価に繋がったのだと思います。また、シートの作りと足周りの関係性は高いです。だからフランス車は奥深いし面白いですよね^^;

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
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