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2013年06月08日

フィアットパンダ…故きを温ねて新しきを知る

3代目フィアットは2012年に本国デビューしました。3代目について語る前に、過去の初代、2代目といったモデルたちがどのような背景で誕生したのか紐解く必要があります。

フィアットパンダといえば、コンパクトで手軽で扱いやすいサイズのクルマなので足代わりとして使われることが多いようです。地元イタリアはもちろんのこと世界中で愛されているクルマです。

特に、初代フィアットパンダは1980年の発売から1999年に生産が終わるまでのおよそ20年の永きに亘って製造され、累計販売台数400万台超とヒットしました。日本でも並行を含めれば1万台は売れたそうです。

ジウジアーロが手掛けたデザインで不朽の名作とも呼ばれるくらいの名車です。角型のシンプルなデザインでインテリアも余計な装備が廃されたところに好感がもてます。

かつてに比べればかなり減ったものの、今でも大切に所有されているオーナーさんがいるのはそんな理由からでしょう。

初代パンダの後継モデルとして、時を経て2003年に「2代目パンダ」がデビューしました。

実はこの「2代目パンダ」となるモデルは本来は「Gingo(ジンゴ)」というネーミングが与えられ、パンダとはまったく異なったコンセプトのモデルとしてフィアットから送り出されるはずでした。

しかし、「Gingo(ジンゴ)」というネーミングがルノーの「Twingo」と似ているというクレームがルノー側から出され、訴訟も辞さないという事態に。結局、フィアット側が折れ、「初代パンダ」の後継モデルとして再び、「パンダ」の名が与えられることになりました。

初代パンダと2代目パンダの姿かたちが異なるのはこのためなのですが、2代目は背が高くなったとは言え、基本デザインは角型でありシンプルで潔いところは踏襲しているでしょうね。初代パンダのあまりの偉大さから言えば、2代目はあまりにもデザインが変わってしまったので否定的に捉える人も多かったようです。

昨年2012年、パンダはついに第三世代に移行しました^^;

全体のデザインは2代目から少々角が取れましたが、基本的にはキープコンセプトと言えるでしょう。3代目パンダが本国デビューしたときに気になる存在になりました。妻のクルマの次期候補としてどうかなぁと思うようになり、そうなると、日本国内デビューはいつのことかと気になります。

去る5月についに国内デビューを果たした3代目パンダ。事前の情報によると、ツインエアの2気筒0.9Lエンジン搭載でミッションはデュアロジック。昨今のフィアットが得意とするエンジンですね。ダウンサイジングもここまで来たかという印象を受けます。

構成はモノグレードと潔い設定です。初期導入仕様がこのような仕様なのは様子見ということで無難なところでしょうね。今後のグレード展開に注目し期待したいところです。

先日、フィアットディーラーを訪れて、3代目パンダを見てきました。展示車はバレンタインレッド(上にある写真のカラー)と呼ばれるオレンジ系ボディカラーで、明るい雰囲気に一目で気に入りました。所有するならこのボディカラーがいいなぁ。リアウィンドウが今どき珍しい手動というところに却って好感がもてます。なぜリアのみが手動なのでしょう。コストの面? 気になるところです。また、ドアパネルには、

「P」「A」「N」「D」「A」のアルファベットがあしらわれています。実はこの情報は事前にネットで知ったのですが、展示車で確認しました。遊びゴコロがあって面白いですね^^;

もちろん試乗するつもりで訪れたのですが、あいにく一組試乗に出ていたので展示車を眺めてしばし待つことに。ようやく試乗の順番が回ってきたので早速乗ることに。試乗車はスイートドリームターコイズという明るいボディカラー。

ツインエアエンジンは初めての体験です。事前に調べてはみましたが、2気筒故の振動や騒音があることは否めません。特に信号待ちに感じるでしょうか。ただし、そうだと割り切れば納得はできます。坂道での非力なところも正直なところ感じました。それも納得できます。

デュアロジックは5速のATモード付きの2ペダルMT。基本的にはアルファロメオのセレスピードと同じ機構を採用しています。クリープ現象がないのはC4ピカソと同じ。マニュアルモードを駆使すれば3ペダルのように操ることができます。

試乗してみて個人的に感じたことは、エンジン&ミッションとも割り切りが必要かなぁという印象を受けました。まだデビューしたばかりとあって、これからいろいろな面でブラッシュアップしていきそうですね。

早速カタログをいただきました(^^)v

 ≪左:初代パンダ  中央:3代目パンダ  右:2代目パンダ≫
最新のモデルでモノグレードなのに39ページにも及ぶ、なかなか見応えのある作りでした。写真を多用していて、メカニズムや装備などについては写真とともに解説してあり読みやすいです。あまりの分厚さにとても驚きました。

ところで、先頃フィアット500に追加導入された「S」というグレードがあります。これは昨夏に限定で発売されたツインエアターボのMTモデルが発売間もなく完売したため、カタログモデルとして復活したモデルです。 (参照: フィアット500の待望モデルついに導入

ツインエアターボの小排気量にはMTモデルこそが本命と思われるので、パンダにもぜひ同様にMTモデルの追加を期待したいところです。今後の動向に目が離せないですね^^;
ブログ一覧 | イタリア車 | 日記
Posted at 2013/06/08 15:11:00

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この記事へのコメント

2013年6月8日 16:03
こんにちは。先週新型を試乗しました。ツインエア・2気筒エンジンですが私は好感もてました。
RMTもコツをつかめばショックも少なくMTモードではなかなか活発な走りでした。
初代は確かジウジアーロのでデザインではなかったでしょうか?今見ても新鮮ですね!
コメントへの返答
2013年6月8日 22:45
コメントありがとうございます。

ツインエアは環境に配慮した小排気量エンジンなところがアピールポイントでしょうね。私も好感をもっています。扱うには割り切りと慣れが必要かもしれません。

ロボタイズドMTは面白いですね。ヨーロッパではまだまだMTが主流なんでしょうけど、ATが全盛の日本ではこちらが販売の主力というのは納得です。でもMTも設定があればなぁ(^^)

初代パンダは↑にも書いていますが、ジウジアーロです。シンプルなところが却って新鮮で好感が持てますね^^;
2013年6月9日 11:54
こんにちはです。

ツインエアーは一般的な日本人には向かないのかな?
常にエンジンをガンガン回して走る人向き?

小排気量のエンジンをぎりぎりまで回して走るのが楽しい人には
向いていそうですね。

出来ればオープン2ーシーターの乗せて
走ると更に楽しめるかもですね(^_^;)
コメントへの返答
2013年6月9日 14:32
コメントありがとうございます。

ツインエアは非力なため、アクセルペダルを踏み込まないと走らないかもしれません。ただ、それではツインエアの意味があるのかというところに行きつくでしょうか。

ツインエアを使いまわして堪能するにはやはりMTが最適でベストマッチングだと思います。500同様に追加されないかとても楽しみにしています(^^)
2013年6月10日 20:53
Twin Airは、是非ともMTで乗りたいですね。

ラインナップ拡充を期待しています。
コメントへの返答
2013年6月10日 21:05
初めましてコメントありがとうございます。

やはりツインエアはMTでこそ存分に使い切れるエンジンですよね。500の採用例があるので、同様に是非とも追加導入を切望したいところです。

プロフィール

「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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