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2016年07月20日

メルセデス・ベンツがタクシーに選ばれる理由

メルセデス・ベンツがタクシーに選ばれる理由 メルセデスディーラーで配布していた「Mercedes-Benz in Japan NEWS」という小冊子。今でも配布されているのかどうかは知りません。

メルセデス・ベンツ日本株式会社社長室が発行している小冊子のよう。以前、メルセデスディーラーを訪れた際にいただきました。

この小冊子の1996年5月/6月号には、ドイツにおけるメルセデスのタクシーについて取り上げられています。

「メルセデスのタクシー仕様車 3つのメリット。」というタイトルで書かれてあるのがそれ。

読み応えある内容で興味深いので、今回ご紹介します。

なお、あらかじめお断りしておきたいのですが、情報が20年前の1996年であること。それをご理解の上、読み進めてください。

ドイツ国内を走るタクシーにおいてメルセデス車が約75%を占める(1995年実績)そうで、C・E・Sクラスが主に使われているとのこと。この時代のメルセデスと言えば、CクラスはW201、EクラスはW210、SクラスはW140でした。

メルセデスは世界的にもタクシーのトップメーカーだそうで、知りませんでした。過走行が当たり前のタクシーなので、過酷な使用条件に耐えるためにつくられているので頑丈なのでしょうね。

さて、ドイツで使用されているメルセデスのタクシーには多くのユーザーに選ばれるにはそれなりの明確な理由があり、そのことがメリットにもなっているとのこと。それでは、そのメリットとは何か。この特集では3つ挙げています。

事細かに例を挙げて説明がありとても興味深いのですが、長くなるのでそれぞれについて一部を抜粋して引用ご紹介します。(以下、青字部分が引用箇所です。)

1.コストを最小限に抑える経済性

長期的なコストを考えるとき、重要なポイントとなるのが車両の耐久性だ。耐久性は、価値安定性と言い換えることもできる。優れた耐久性のメルセデス・ベンツ車は、長期間使用すればするほど、コスト的にメリットの大きいタクシー事業用車となると言える。

(~中略~)
つまり、メルセデスのタクシーは修理費用が最小限に抑えられる上、寿命が長い。またその結果、長年にわたる過酷な使用の後でも平均を上回る中古車価格となっている。こうした評価が、ドイツでは定着しているのだ。

ドイツで販売されているメルセデスのタクシー仕様車では、これらに加えて中古車としての条件を有利にする工夫がなされている。グローブボックス内のタクシーメーター組み込み部にはカバーを標準装備。センターコンソールの無線受信機を取り外した後の開口部は、美しいウッドパネルで覆われる。タクシーとしての役割を終えたとき、スムーズに通常の乗用車へと生まれ変わることができるのだ。


タクシーとしてかなり過酷な状況下で走り込んだ後も乗用車へと第二の役割が待っているのですね。乗用車としてちゃんと使用できるよう考えられているとは驚きました。

2.ドライバーと乗客に快適な環境

タクシー利用客の車に対する評価は、その乗り心地が大部分を占めるが、この点でもメルセデスのタクシーは大きなメリットを有している。メルセデス・ベンツ車のシートはドライバーと乗客を確実に包み、快適な乗り心地を約束。長時間にわたって走行した後でも、常に変わらぬ快適性を保つ。

(~中略~)
メルセデスのタクシーは、優れた加工品質と目的に応じた上質な材料の採用によって、能力の限界まで酷使した後でさえ使い古した感じを与えないが、これは最も強い負荷を受ける内部空間にとくに顕著に表れる。アームレスト、ドア・ライニング、シートといった内装のひとつひとつについて、信頼感のある構造と上質な素材が乗客に快適な空間をもたらすのである。

メルセデス、いやドイツ車のシートってフランス車とはまた違ったつくりなのかもしれません。あくまでも個人的主観ですが、ドイツ車のシートって目的地へ速く着くために快適性を考え抜かれたシートというイメージを抱いています。

見えないところにも一切妥協を許さないつくり込みはメルセデスの得意とするところかもしれません。こうしたところにこそお金を掛けているのでしょうね。それが高い信頼にも繋がっていることと思います。

3.安心できるユーザーサービス体制

一般の乗用車と比べて遥かに過酷な条件で使用されるタクシーには、より的確でスムーズなユーザーサービスが不可欠である。そして修理が必要なときには、できるだけ業務に支障をきたさないように、迅速な処理が望まれる。

ドイツでは、メルセデス・ベンツの多くの直営店・代理店に「タクシー修理受付」または「タクシー・サービス工場」が設けられ、メルセデス・タクシーの正規の修理窓口となっている。

また仕事の都合で、修理の発注にメルセデスの営業所へ立ち寄る時間のとれないユーザーのために、電話による修理発注にも対応している。(~中略~)さらに交換部品については、注文に応じて無料の配達サービスも行っている。

サービス工場では薄板破損(フェンダー破損など)の多くのケースで、タクシーを長時間現場から話すことなく修理が可能となっている。とくに壊れやすい部品は、事前検査済みの状態であらかじめ用意されているので、短時間で新品と交換できるのだ。これによってタクシー事業者、修理工場ともに無駄な時間を最小限に短縮することができ、双方にメリットが生まれる。


タクシーとして使われるので、走行距離はハンパないでしょう。過酷な条件で使われるため各部の消耗は普通で使用するクルマの比ではないことは想像に難くありません。

少しの時間も惜しいくらいに時間を争うタクシーなので、たとえ修理を必要としてもできるだけ最小限に留めたいでしょうね。修理窓口のアフターサービスの体制も万全なため、メルセデスを愛するドライバーは多いのでしょう。

  ≪W211≫
この特集記事には次のように書かれてあります。

乗る人すべてが安全で快適に過ごせること。メルセデス・ベンツのエンジニアはこの理念に基づいて、人間工学のあらゆる法則と近くを駆使して自動車を設計している。そうして考え抜かれた装備の数々が、ドライバーには理想的な仕事場を、乗客には安心してリラックスできる空間を提供する。

ハンドルを握るドライバーにとっても、後席で寛ぐ同乗者にとっても、一切妥協ないクルマづくりを掲げているメルセデス。それはタクシーも同じ。すべてはしっかりとした理念に基づいているからなのでしょうね。
ブログ一覧 | ドイツ車 | 日記
Posted at 2016/07/20 21:09:24

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この記事へのコメント

2016年7月22日 0:47
仕事の性質上、深夜のタクシーにお世話になることは多いのですが、東京の個人タクシーのガイシャ括りで見ればやはりメルセデスは多いですね。
帰りのお供のタクシーを探して歩くのは、ネタとして珍しいタクシーを見つけるのももちろん理由ですが、乗っての安心感や快適性が得られるクルマを求めて探していたようにも思います。クルマ自体の安心、わざわざそのクルマでタクシーを営んでおられる拘りだったり、話してみると同じクルマ好きとして響くものがあったり。
それにしても、タクシー上がりで乗用車として活躍するところまで設計されているなんて驚きでした。
コメントへの返答
2016年7月22日 23:06
やはり日本でもメルセデスはタクシーとして信頼されているようですね。

>乗っての安心感や快適性が得られるクルマを求めて探していたようにも思います。

身体が疲れていると自然とそういうクルマを欲しているのかもしれませんね。せっかく乗るのであれば珍しい中でもメルセデスは外せないのでしょうね。

メルセデスをタクシーとして使用しているドライバーにとってそれなりに理由があってあえて選んでいらっしゃるのでしょうね。拘りが強く感じられます。

タクシーとして使われた後でも乗用車として使うことまで考えているとはさすがはメルセデスと感心しました。凄いことですよね^^;

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