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2016年07月23日

プジョー輸入販売の歴史をカタログから振り返る

プジョーの輸入販売はこれまでさまざま変遷をたどってきました。今回はその歴史をカタログから振り返ってみたいと思います。

■新東洋企業(1950年代-1973年) 取扱いモデル:504・304

アストンマーティンの販売代理店として有名な企業はかつて、ジャガーやフェラーリ、マセラティ、ランボルギーニ、サーブなどを手掛けていた他にプジョーを取扱っていました。

その頃のことを調べてみても情報に乏しく判然としないことがほとんどなのですが、たまたま入手した504のカタログに興味深いものを見つけました。


裏表紙には・・・

品川区旗の台にあった「新東洋企業株式会社」のゴム印が押されたカタログでした。このカタログにあるように504の他におそらく304も取扱っていたのかもしれません。残念ながら、このゴム印が押された頃の年代が判然としません。

当時日本に輸入された504は北米仕様をベースとした車両だったよう。丸目二灯はその証かもしれませんね。

※なお、一部内容は重複しますが、関連ブログを以前記しています。
(参照: 西武自動車販売社の歴史をカタログから紐解いてみる・・・その4

■西武自動車販売(1976年-1995年) 取扱いモデル:604・504・505

西武自販と言えばシトロエンのイメージが強いですが、プジョーも取扱いがありました。旧くは604・504などは輸入販売を手掛け、その後の505も輸入販売を手掛けていました。

  ≪プジョー604≫

  ≪プジョー504≫

ここに取り上げるのは505カタログ。

表紙下にはSEIBUの文字が誇らしげ^^; 1985年頃のカタログ。

西武自販が輸入権をもっていたプジョーは604・504・505だけでした。

■プジョー・ジャポン
1989年にオートモビル・プジョー社の完全子会社としてプジョー・ジャポンが設立。1990年10月にプジョー車の独占輸入権を取得。1993年にはイギリスの商社インチケープ・ドッドウェル社との合弁企業「インチケープ・プジョー・ジャポン」に変更されました。

■オースチンローバージャパン・ローバージャパン(1986年-1992年)
ローバー系を取扱っていたローバージャパン(旧オースチンローバージャパン)も取扱っていましたね。

これは405カタログの裏表紙。発行年月の記載がないので不明ですが、ローバージャパンになったのは1989年のことなので、これはそれ以降か。ちなみにローバーのカタログにしか見えませんが、間違いなくプジョーのモノ。

■スズキ(1987年-1994年)
国産ではスズキのディーラーでもプジョーを取扱っていました。当時スズキではGM系の各モデルも取扱っていました。

これは1990年10月発行の205カタログの裏表紙。

■西武自動車販売(1976年-1995年)
再び登場です。旧くからプジョーを取り扱った実績から205や309、405といったモデルの販売にも携わりました。

これは1990年11月発行の405カタログ。


ローバージャパン・スズキ・西武自販が取扱っていた頃のカタログを並べてみました。

表紙写真の構成に統一性があって、いいですよね。

いずれのカタログにも言えることですが、写真は日本国内で撮影されたものと思われます。この当時ちょうど世はバブル期。シトロエンは西武自販の他にマツダが輸入販売権を獲得し、販売網を築いて販売増を目論んでいました。

  ≪プジョー205≫
当然プジョーも日本での拡販を狙っていたに違いありません。当時のプジョー・ジャポンの力の相当の入れ様が窺うことができます。

その後、ローバージャパンやスズキがプジョーの販売から撤退。1995年には西武自販も販売から撤退し、プジョー・ジャポンが総輸入販売を手掛けることとなりました。

  ≪プジョー405≫

2008年4月からはシトロエン・ジャポンとの合併により、プジョー・シトロエン・ジャポンとなりました。現在まで8年余りに亘ってインポーターとしての役目を果たしています。

合併の目的は、「プジョー・シトロエンの両ブランドが持つ人材や資源を効率的に活用するため」としており、同じPSAグループブランドとしてわけるよりも統合した方が物流の面でもコスト削減に繋がりメリットが大きいのでしょうね。

日本にプジョーを輸入販売し続けておよそ60年が経つわけです。2000年頃には206や307全盛期だった頃ではヒットに恵まれて日本国内で年間10,000台以上を売り上げた実績があります。

プジョーを日本に根付かせたその時代のインポーターの努力があったからこそ、日本でメジャーなブランドに成長しました。今や年間販売台数は6,000台程度と決して多くはありません。

インポーターとしてはもっと販売増を目論んでいることでしょうが、フランス車を愛するファンからすればこれくらいの規模が十分なのかもしれません(^_^;)
ブログ一覧 | プジョー | 日記
Posted at 2016/07/23 23:02:55

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この記事へのコメント

2016年7月24日 6:41
おはようございます

86年頃芝浦ARJで205GTiを買いました。SRには、MINIやMGやジャガーが並んでましたね。
商談の時貰ったカタログは、見開き4ページ英語版のものでした。日本語の物は無かった気がします。

購入後、特約店みたいな形だと思うんですが、実家からさほど遠く無い場所にプジョーを扱う店が出来て行ってみると、街のバイク屋というか自動車修理屋というか家族でやってるお店で、息子さんがプジョーで研修受けたと言ってメンテをしてました。
一応新車も扱ってて、狭いガレージにラコステかなんかが置いてあった記憶があります。

あれから30年も経ってるのかぁ(-_-)
コメントへの返答
2016年7月24日 16:54
86年頃となると205GTI はテンロクだった時代でしょうか。

現在のように各ブランドとも専売ショールームを持つ時代ではなく、一つのショールームにミニ・MG・ジャガー・プジョーなどさまざまなブランドが並ぶことがまだ許されていた面白い時代だったのでしょうね。

>狭いガレージにラコステかなんかが置いてあった記憶があります。

希少なモデルでしたね! 狭いガレージに収めるなんて、たぶん今ではあり得ないでしょうね。
2016年8月16日 5:47
お初のコメント失礼します
カタログをベースに語られてるのが多いですがサーブ900やプジョー604等懐かしいですね
友達申請したいのですが寸ですと頃や年齢が解らず断念しました
コメントへの返答
2016年8月16日 20:36
たぶん初めてではないような…。以前コメントを寄せていただいたと記憶しております。

シトロエンに乗り出してからずっと以前に取り扱っていた西武自販という会社に興味を持って、調べたことをシリーズ化しています。

またいつでもお越しいただければと思います。

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
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