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2017年04月15日

ヤナセVWオールモデルカタログ【1983年発行】

ヤナセVWオールモデルカタログ【1983年発行】 現在、VWの輸入販売はVGJ(フォルクスワーゲングループジャパン)が担っていますが、日本のVWと言って外すことのできないのがやはり輸入車販売の最大手ヤナセ。

ヤナセがVWの輸入販売を開始したのが1953年(昭和28年)のこと。

当時、ヤナセがVW車を輸入販売したことについて、YANASE’s Volkswagen History には興味深いことが記載されていました。以下、一部引用します。(下にリンク貼っています。)

日本におけるフォルクスワーゲンの歴史は、1952年に極東地域への販促プロモーションとして、ハインリッヒ・ノルトホフ社長が4台のフォルクスワーゲンとともに来日したことから始まります。

フォルクスワーゲンの名声はすでに日本でも知られており、4台は当時の梁瀬自動車芝浦工場(現在の株式会社ヤナセ本社)にも運ばれ、つぶさに観察されました。この販促プロモーションは好評で、ヤナセを含めて10数社がアプローチを試みました。

当時のヤナセはアメリカのGM社との関係がありましたが、紆余曲折を経て契約を締結。1953年からフォルクスワーゲンの販売を開始し、この年はタイプ1が105台、タイプ2が3台の合計108台のフォルクスワーゲンが輸入されました。

(引用終了)

  ≪画像は拝借しました。≫

今から64年も前にすでにVW車の販売が始まっていたんですね。当時はまだ戦後間もない時代で、輸入品はまだまだ贅沢な時代のはず。日本にVWがしっかり根付いたのもヤナセが輸入販売したからに他なりません。

1953年の輸入販売からちょうど30年後の1983年。この年のヤナセが取扱っていたVW車のオールモデルカタログをご紹介します。

冒頭写真はそのカタログの表紙。表紙に載っているVWは初代ゴルフがたくさん! 時代を感じますね。

1ページめくると・・・

『フオルクスワーゲンの走りは、なぜ、世界中のドライバーを魅了しつづけるのか。』

説明によると、走行性能を究めることの証として、ウオルフスブルグ郊外に1,100万㎢もの広大な敷地の中にエーラレシエンというテストコースを擁するとのこと。

通常であれば、ラインナップカタログはブランドのラインナップを紹介するに留まりますが、VWは走りをテストコースで訴えているわけです。クルマに対する考えが表れていますよね。興味深いことです。

次のページ。


初代ゴルフの当時の日本のラインナップ。ベーシックグレードと最上級グレードの二つのシンプルな構成。2ページ目はディーゼルのラインナップ。こちらも2グレード構成。

現代では2015年にディーゼルの燃費不正問題で日本にも導入予定だったのが見送られています。EVカーに方針を転換するとも伝えられますが、こうした実績があるので何とも惜しいことです。

続いて・・・

ジェッタのラインナップ。日本ではゴルフのイメージがあまりにも強すぎるのかセダンはなかなか受け入れられにくいのが現状。近年ではヴェントやボーラなどネーミングは変わっていますね。

さらに続いて・・・

カルマン社モデルシリーズ。ゴルフカブリオは代が変わっても初代は作り続けられていましたね。今でもファンが多いことでしょう。シロッコは復活して久しいですが、このイメージが未だに強いかな。

こちらは当時のラインナップの諸元表。


ディメンションを再掲すると・・・

■初代ゴルフCi 4Dr. 
  全長3,815mm×全幅1,610mm×全高1,410mm WB2,400mm 車両重量875kg


参考までに現代のVW各モデル ディメンション。

■ゴルフ TSI Trendline  4Dr.
  全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,480mm WB2,635mm 車両重量1,240kg


■ポロ TSI Trendline  4Dr.
  全長3,995mm×全幅1,685mm×全高1,460mm WB2,470mm 車両重量1,130kg


■up! Move up! 4Dr.
  全長3,545mm×全幅1,650mm×全高1,495mm WB2,420mm 車両重量920kg


今や肥大化してしまった7代目ゴルフ。もちろん安全性向上のためのクラッシャブルゾーン確保という大義名分がありますが、それにしてもずいぶんと太ってしまったもんです。

ポロと比較しても、まだポロの方が半周りほど大きいサイズ。初代ゴルフって現代のクルマからするとかなり小柄なクルマであることが一目瞭然。

そもそもVWの原点は国民の車。初代ゴルフはまさに庶民のためのクルマだったことが姿かたち、ボディサイズからしてもわかります。初代ゴルフには国民の車たるシンプルさがしっかりと存在していたんですね。
ブログ一覧 | ドイツ車カタログ | 日記
Posted at 2017/04/15 22:10:02

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この記事へのコメント

2017年4月15日 22:19
こんばんは。
初代ゴルフのディメンション、いまだとUPの方がぴったりする感じです。
ノーズ部分の長さ以外はほぼUPの大きさって見てよさそうですね。
コメントへの返答
2017年4月15日 22:36
こんにちは^^;

今回調べてみて、ポロよりもまだ小さかったことを知りました。up!と比べても40mmもまだ幅が狭いのは驚きです!

up!と初代ゴルフは通ずるものを感じますが、開発には初代ゴルフを参考にしたのかもしれませんね。
2017年4月16日 10:49
おはようございます。

次期型のポロは3ナンバーサイズになる…なんて話も聞きました。
現行ラインナップでVWの源流を感じるのはやはりup!ですね。
限られたスペースの中で乗員をアップライトに座らせて必要十分な居住空間を確保していたり、そのボディサイズからは想像できない安定性を持っていたりと、良い意味でのギャップがあり、それがVWの魅力のようにも感じています。
しかし現行のゴルフは確かにモノは良いのですが、見た目が立派になり過ぎてそのギャップが感じられないのが残念です。
コメントへの返答
2017年4月16日 18:45
こんにちは^^;

Bセグメントのライバルモデル(208・C3・クリオ)は安全性確保という観点から過去のモデルより拡幅され、すでに1,700mm超です。それを考えると、次期ポロはボディサイズが大きくなるのでしょうね。

ゴルフは代を重ねるごとにボディサイズが大きくなり、4代目で3ナンバーになりました。その後もさらに大きくなり、今や全幅1,800mmなんですね。

初代ゴルフは当時としては十分すぎるほどの居住空間を確保していたんですね。ボディデザインもたいへんシンプルなもので、実直さが全面に表れていて、まさに質実剛健たるモデルと言えるでしょうね。

初代ゴルフの面影を色濃く残すのは、up!と言えます。この30数年の間にゴルフの置かれた環境はずいぶんと変わったものですね。

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