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2017年06月18日

オートザム店のランチア&アウトビアンキ総合カタログ【1990年頃発行】

オートザム店のランチア&アウトビアンキ総合カタログ【1990年頃発行】 イタリアの名門ブランドのランチア。かつてはモータースポーツにも積極的に参戦し、世界にランチアの名を知らしめ、モータースポーツファンならずとも多くの人が知っているブランドです。

WRCではデルタ・インテグラーレが席巻していた姿は今も記憶に残る人も多いことでしょう。輝かしい戦績を残していました。

ところが、そのランチア。たくさんあったモデルは今となっては車種整理がかなり行われてしまって、イプシロンしか生産販売していないというとても寂しい状況。

それは、クライスラー・フィアットオートモビルズグループCEO(最高責任者)のセルジオ・マルキオーネ氏の方針に基づくもの。

マルキオーネCEOによると、ランチアブランドに対する野心はなくなってしまったそうで、現在ではランチアはイタリア限定ブランドになってしまい、2018年にはイプシロンが生産終了するという計画なんだとか。
(参照: クライスラー・イプシロン日本新車販売終了が意味するもの

その後、この計画に変更がないとすれば、来年にはランチアブランドが静かに幕を閉じるのかもしれませんね。とても残念なこと。自動車業界はまさに栄枯盛衰。何が起こるか本当にわからないものです。

ところで、日本におけるランチアは旧くからガレージ伊太利屋が輸入販売を手掛け、信頼を得てきました。1990年頃になるとマツダが輸入販売を手掛けるようになり事情が変わりました。

1990年頃と言えば世はまさにバブル景気に浮かれていた時代。当時のマツダはトヨタや日産に倣って、国内販売の多チャネル化を推し進めていました。

その中でオートザム店では、キャロルやスクラムといった軽モデルからレビュー、AZ-3、クレフなどのモデルラインナップを取扱っていました。

オートザム店のアッパークラスを受け持つモデルとして取扱うことになったのがランチア。同じ頃、マツダはシトロエンの輸入販売を手掛け、ユーノス店で取扱っていました。

ランチアの現状と日本のこれまでの経緯をざっくりと記したところで、ようやく本題です。

今回ご紹介するのは、1990年頃のランチア&アウトビアンキ総合カタログ。冒頭写真がその表紙。B4サイズの大きなカタログで見開き4ページのシンプルなもの。

これは表紙に記載ある、ランチアの創立からこれまでの経緯について↓

ランチアはあまり詳しいわけではないので詳細はご覧いただくとして(^_^;)  この当時ですでに84年もの歴史をもつ老舗ブランドなんですね!

当時のラインナップ。



LANIA THEMA 8.32


LANCIA THEMA 2.0ie 16V&2.8V6


AUTOBIANCHI Y10 1.3GT ie

これはTHEMA 8.32の簡単な解説。

「フェラーリをディチューンする贅沢。」

今さら説明するまでもなく、フェラーリ308エンジンのディチューン版を搭載したランチア。一見すると至って普通のセダンなのに、実は凄いポテンシャルを秘めたランチア!

このようなモデルをオートザム店で買うことができたわけです。これはある意味凄いこと! マツダはランチアに対するイメージを変えた重要な役目を果たしたのかもしれません。




オートザム店のDMがたまたま見つかったのでご覧入れましょう。

スクラムとランチア&アウトビアンキが同列に扱われているという凄いことが起きていました!

好景気は永くは続かず、結局のところバブルが崩壊しました。それに伴って、マツダの多チャネル化は失敗に終わったわけです。

販売店の見直しや取扱いモデルの見直し、そしてランチアやシトロエンといったヨーロッパブランドの輸入販売も撤退するわけです。

今にして思えば、軽やコンパクトクラスを扱う販売店でイタリア名門ブランドのランチアを取扱っていたことは何とも不思議であり、異様に映ったものです。

このカタログはそれを如実に語る証と言えるのかもしれません(^_^;)
ブログ一覧 | イタリア車カタログ | 日記
Posted at 2017/06/18 21:33:47

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この記事へのコメント

2017年6月18日 22:12
こんばんは。

今ではマツダがランチアを販売していたことを覚えている人も少ないのではないでしょうか?

初めてのマイカーを購入する時にオートザムで販売していたランチア・デドラも候補に入っていたのですが、初心者にイタ車はリスクが高すぎる気がして結局は国産車にしました。
コメントへの返答
2017年6月19日 20:12
こんにちは。

早いものであれから30年近くが経つわけです。30年も経てば、マツダが5つも販売店を持っていたことやシトロエン&ランチアを輸入販売していたことなどを知らない人も多いでしょうね。

イタリア車にお乗りの方にとって故障も楽しみのうちなのかもしれませんが、初めてとなればハードルが高いですよね。私はいつか所有したいと思い続けているのですが、なかなか縁がなくて時ばかりが過ぎています。
2017年6月18日 22:58
こんばんは♪
オートザムって町の車修理工場みたいな所が多くて実際うちの近所にはつなぎをきたおっちゃんが店を構えていました^^;
もしもそんなお店にテーマ8・32が飾ってあったらすごくシュールですよね(汗)
うちはそのお店で妹がキャロルを買いました(笑)
コメントへの返答
2017年6月19日 20:18
こんにちは。

おっしゃるとおり、オートザム店は町の修理工場から成り立っていた店舗が多かったように思います。そんな感じだったので、ランチアを取扱うとなれば、戸惑いがかなりあったでしょうね。

極端に言えば、キャロルやスクラムの隣にテーマ8.32が並んでいてもおかしくはなかったわけですよね。
2017年6月19日 21:24
そういえば、地元のオートザム店のショーウィンドウにフェスティバのGT-Aが2年以上売れ残って、最後には特徴の白フェイスが剥がされてしまいました。

ユーノスはまだしも、オートザムはやはり厳しかったんでしょうね。
コメントへの返答
2017年6月20日 5:46
フェスティバGT-A、懐かしいです。ベースのフェスティバに大きく手を加えられたのが幸いしたのか、あまりパッとしなかったように思います。限定モデルなのに売れ残るとはよほど不人気だったのでしょうか。

オートザム店のラインナップは安価なモデルが多いのとランチアのような高額モデルと両極端でした。軽を数多く売るにしても経営的には厳しかったでしょうね。
2017年6月22日 19:54
はじめまして。

このカタログ私も所有しています。

デルタHF16vを所有していたこともあり、
このオートザム版やガレージ伊太利屋版や
本国バージョン?などデルタのカタログだけで
数種類をいまでも大切に保存しています。
この頃のクルマのデザインはストレートで
スッキリしたものが多いですね。
なんとも懐かしいです。
貴重なコレクションの紹介ありがとうございます。
これからの展開も楽しみにしています。
コメントへの返答
2017年6月22日 23:23
こんにちは。ようこそお越しくださいました。

今でもお持ちなんですね! 私も捨てられずに大切に保管しています。

ランチアは所有したことがないのですが、昔から好きなブランドでカタログ集めは欠かせませんでした。

ランチアカタログは複数冊所有しています。オートザム版はテーマやデドラなどで、ガレージ伊太利屋版はデルタHFインテグラーレやテーマワゴンなど。

おっしゃるとおり、デザインがシンプルでしたので飽きが来ないのが良いですよね。

イタ車に限らずカタログ紹介はたまにブログで記していますので、お楽しみいただければと思います^^;

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
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