• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年09月18日

ボルボS90を観にボルボディーラー訪問【2017.7】

ボルボS90を観にボルボディーラー訪問【2017.7】 ボルボのアッパークラスとして位置付けとなる90シリーズ。XC90は昨年2016年2月にすでに先行して発売しています。

価格帯が800万円台からということもあり、X5やGLE、Q7といった高級SUVともライバルとなるモデルなだけに、選択肢が増えて面白い状況となりました。

で、XC90の後を追うように、S90やV90、V90クロスカントリーといった他の90シリーズもことし2月に日本で一斉に発売を開始しました。

90シリーズについては、以前ブログでも取り上げたとおり、2013年に発表された「コンセプトクーペ」がスタディモデルとなっています。


デザインや細部の意匠はまんま90シリーズですよね。
(参照: ボルボ・コンセプトクーペがカッコいい

この「コンセプトクーペ」のスタディは、以降のボルボデザインに大きく変革をもたらしています。次期XC60はXC90のデザインそのままにボディサイズを小さくしたようにも映ります。

さて、90シリーズの中でも個人的にこれはイイなぁと感じたのがS90。

一見普通のセダンのようにも見えますが、全体を見とおすと、エッジを効かせながらも流れるような美しいデザインと感じました。

従来のフラッグシップS80はもちろん悪くはありません。

  ≪ボルボS80(2008-2015)≫
最新のS90はさらに一皮剥けたかのような大胆なデザインと感じるのです。

独英のライバルたちを観てみましょう。
■メルセデス・ベンツEクラス(W213)

L 4,930mm×W 1,850mm×H 1,455mm WB 2,940mm

■BMW5シリーズ(G30)

L 4,945mm×W 1,870mm×H 1,480mm WB 2,975mm

■アウディA6(C7)

L 4,945mm×W 1,875mm×H 1,465mm WB 2,910mm

■ジャガーXF

L 4,965mm×W 1,880mm×H 1,455mm WB 2,960mm

そして・・・
■ボルボS90

L 4,965mm×W 1,890mm×H 1,445mm WB2,940mm

それぞれのモデルにはブランドの思想やデザイナーの考えに基づきデザインされているもの。それぞれ個性があって、あまり似通っていないのも特徴かもしれません。

特にリアのCピラー付近の処理ですが。

このデザイン処理は独特なもの。往年のアマゾンや1800ES、200シリーズをも彷彿とさせるデザイン処理が巧みだと感じる部分。

S90(とA6)は駆動方式がFFですが、それ以外はFR。S90はデザイン上まるでFRのようにも見える伸びやかなデザイン。

このことについて、調べていたら興味深いことがわかりました。記事を引用します。

新型90シリーズのライバルは、ドイツ・プレミアム御三家(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)のミディアムクラスだ。特徴的なのは、その伸びやかなスタイリングだ。まるでFR車のようなそのスタイルの秘密は、フロントアクスルからアクセルペダル(Aピラー下部)までの距離にある。これがFR車と同等に長いのだ。

キャビンの居住性の効率が高いのがFFレイアウトの美点なのだから、Aピラーが後退するのは、やや疑問ではあるが、実際のS90 /V90を目の前にすると、このかっこよさを実現するため、と説明されれば素直に納得してしまう。ドイツ車とはまったくテイストの違うデザインはボルボがSPAで実現したかったプレミアム性の獲得に大いに貢献しているといえる。

(引用終了)
 ※引用先 ボルボS90/V90は、ボルボのフラッグシップたりうるか?  Motor Fan

親会社が中国の吉利汽車(ジーリー)となり潤沢な資金を得てS90は開発したわけです。独英のプレミアムブランドたちと互角に戦い合えるために、経営陣の判断でデザイン上FR化を目指したのかもしれませんね。

さて、前置き長くなりました。7月某日、S90を実際に観たくてボルボディーラーを訪ねました。ショールームに展示されていたのは・・・

  ≪画像は拝借しました。≫
マッセルブルーメタリックという淡いブルー。

S90の流れるデザインにはとても似合う品のある美しいボディカラー。S90はこの時初めて見たわけですが、写真で見るよりもやっぱりデザインがきれい。

相手をしてくれたセールスマン氏によると、展示車のS90は“Inscription(インスクリプション)”というグレード。“R-Design”というスポーティに位置づけられたグレードもあるようですが、S90はキャラクターからして“Inscription(インスクリプション)”で十分だと思う。

セールスマン氏によると、ボルボは2L以上の排気量のエンジンは今後つくらない方針だということを教えてもらい、S90も例に漏れず、2L直4の過給機のついたターボエンジンなんだそう。

先ごろ、ボルボは2019年までに全モデルにEVモデルを用意すると発表がありました。
(参照: 内燃機関に頼らない時代は本当に来るのか

訪れたときが、ちょうどこの発表直後だったので、セールスマン氏にいろいろと聞いてみました。特に驚いた様子はなく、2L以上の排気量エンジンはつくらないというのは将来を見据えた布石なのかもしれません。

あとセールスマン氏から衝撃の事実を教えてもらいました。それはS90の販売は500台で終了するということ!

これはいただいたカタログ表紙にもたしかに記載ありました。セールスマン氏によると、スウェーデンの工場でつくられるスウェーデン製S90はこれをもって生産が終わりで、今後は中国製になるとのこと!

セールスマン氏によると、中国製S90はクオリティなどの面で不安があることと、日本市場で販売するにあたり、“Made in China”は受け入れられそうにない懸念があることを教えてくれました。

ボルボ(というよりもジーリー?)の事情で今後は中国製になるようですが、日本のS90ファンにとっては水を差す事態かもしれませんね。

英独プレミアムブランドとも互角に戦えるS90だっただけに、インポーターもおそらく苦渋の決断だったに違いありません。まぁ、総合的に考慮しても賢明な判断なのでしょう。

S90が500台限りで販売終了というのはなんとも残念な話です。ボルボフラッグシップセダンは待ち望んでいるファンも多いでしょうに、ねぇ、、、
ブログ一覧 | スウェーデン車 | 日記
Posted at 2017/09/18 21:43:15

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

昨日のプチキリ番&ミラー番♬
ブクチャンさん

薔薇 2025 その1
べるぐそんさん

ハーレーで行く 滋賀 メタセコイア ...
☆じゅん♪さん

みんカラきいろ組 2025年春のT ...
RA272さん

ローター。
8JCCZFさん

イイね!
KUMAMONさん

この記事へのコメント

2017年9月18日 22:04
ボルボS90のMade in China化は複雑な心境で見ていました。
家電等、これほど中国製品が出回っているなか、ボルボS90も中国から全世界へ輸出するわけだから、日本にも輸出すればいいのでは、と思いますが、一番ノリは縁起(イメージ)が良くないということですかね。
大使館ウォッチャー的には、スウェーデンとオランダがS80を使用しているので、どうするのかなあと思っています。オランダはDAFの関係で縁があるのかもしれません。それでも、スウェーデン大使がMBやBMWに乗っているのは違和感がありますね。
コメントへの返答
2017年9月19日 20:05
こんにちは^^;

S90が中国生産にシフトすると聞いて、複雑に思ったのは事実です。やはり頭を過るのはイメージとクオリティです。

中国に対するイメージや中国製という捉え方は人それぞれですが、総じてあまり良い印象をもっていないのかもしれません。だから、インポーターは導入しないという決断を下したのでしょうね。

クオリティはスウェーデン本国の基準があるはずで、それに則って引けをとらないレベルにあるでしょうね。

大使館の公用車両はセダンにこだわりがなければV90やXC90という選択肢もありますが、セダン一択だと中国製S90を導入するのかもしれませんね。
2017年9月19日 6:36
ボルボは中国資本なので、中国の工場からの車種がでてくるのは時間の問題と思っていました。中国の政策の「一帯一路」に沿ってボルボはS90を中国の工場からヨーロッパに鉄道で輸送するという記事を見ました。鉄道で輸送するとCO2削減にもなるとありましたが、あくまで経済的な理由だと思います。
日本人が中国製の品質に信頼を置いていないという話がありますが、それは中国人もそうですよね。ボルボのブランドがあるのですから、ディーラー自らが中国製のボルボに信頼性がないと言っては行けませんね。中国製だと日本人に受けが悪いから販売しないというのが唯一の理由でしょう。そのディーラーの営業マンの論理だと、ボルボのすべての車種が中国工場製になったらボルボは日本から撤退することになりますね。それはさすがにないと思います。
重要なのはどこで作っているということよりも、どの企業が作っているのかだと思います。
コメントへの返答
2017年9月19日 20:25
こんにちは^^;

S90の中国生産の件は今回初めて知ったのですが、それ以外について私なりに調べてみました。

おっしゃるように、「一帯一路」政策に則って中国からベルギーまで鉄道で陸送するというのはメリットがあるようですね。輸送日数が大幅に短縮され、CO2削減もあるようですが、やはり輸送コストが削減されたのでしょうね。

>中国製だと日本人に受けが悪いから販売しない

おそらくこれが理由でしょうね。受ける印象はまったく違いますね。もし実際に中国製S90が販売されたならば、独英のプレミアムブランドを購入するという考えに落ち着くことは十分予想されます。

>どの企業が作っているのかだと思います。

かつて中国製というと、日本では粗悪というイメージがどうしても付き纏っているのも事実で、未だそのイメージを引きづっているのかもしれません。それを拭うことができれば、中国製S90は受け入れられるのかもしれません。

クオリティはボルボを名乗るので、中国製と言えど本国スウェーデンのクオリティに劣ることはおそらくないでしょうね。
2017年9月19日 21:25
先日後ろ姿を見かけて、
何となくアメ車っぽい雰囲気があって
何だろうあの格好良い車って思っていたんです。

でもS90って500台限定なんですね。
ちょっと残念ですね。

中国製のイメージが良くないのは分かる気がしますが
全てが悪い訳ではないですし
いつまでも馬鹿にしていると痛い目を見ると思います。

中国等々を馬鹿にして、
英国車の様に日本車が衰退しないように祈るばかりです。

その英国車の代表であるジャガーも
インドの資本が入って良い車を出していますので
馬鹿にするもんじゃないですよね。

中国は日本人の人口位の富裕層がいると言われている国ですし
粗悪品ばかりではないという事をインポーターの方たちが
しっかりアピールすれば良いと思います。
車好きにとって、そういった努力をしないで販売を止めるというのは
残念なことですね。
コメントへの返答
2017年9月19日 22:06
こんにちは^^;

スウェーデン製S90が500台限定で販売を終了するのはとても残念なことですよね。

今後は中国製となりますが、インポーターは導入しない方針にしたことは影響があるのか不明です。少なくとも、S90を購入するならば今しかないようです。

かつて中国製は粗悪品というのは否定はできませんが、クオリティは向上しているのは確かで、本国のスタッフが技術指導して生産されているようですし、クオリティのレベルは本国に引けを取らないでしょう。

おっしゃるように、ジャガーのようにインドの資本が入っている例もありますし、今後はこうした流れは進んでいくのかもしれませんね。

>粗悪品ばかりではないという事をインポーターの方たちがしっかりアピールすれば良い

インポーターがS90を日本で販売し続けたい考えをもっているのならば、中国製に対するネガティブなイメージがあるとすれば、それを払拭する努力はするべきですね。まだデビューして間もないS90を早々と販売終了するのはもったいない話ですよね。

プロフィール

「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

[スバル レガシィ アウトバック]スバル(純正) ウィンドウガラス 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/14 20:27:36
車両企画(原価企画)の崩壊?。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/06 21:50:40
シトロエンC3のスマートカープラットフォーム(SCP)考、PF1は死なず。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/06/19 12:46:29

愛車一覧

スバル レガシィ アウトバック スバル レガシィ アウトバック
積雪地在住につき、冬期の降雪時の移動は常に懸念材料です。今シーズンの冬は数年ぶりの大雪に ...
プジョー その他 プジョチャリ (プジョー その他)
2001年秋頃に307がデビューした際に、モニターキャンペーンを実施していて、プジョーの ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
NDが発売開始されたのが2015年5月のこと。それ以来、ずっと気になる存在でした。 途中 ...
プジョー 406 セダン プジョー 406 セダン
左ハンドルかつMTという稀有な存在。日本仕様は「Sport」とネーミングされたグレード名 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation