VWアルテオンにようやく試乗【2018.11】

2017年10月に日本発売となっていながら、この一年間試乗する機会がなかったのですが、このたびようやく試乗する機会に恵まれました。

試乗したのはTSI 4MOTION“ Rライン”。つい最近追加発売となった“Elegance（エレガンス）”も気に掛かるのですが、それはまた別の機会ということで。

最近流行りを見せているのがファストバックスタイル。アウディA5スポーツバックやBMW4シリーズグランクーペといったモデルが直接のライバルとなる存在。

さらに来春になると、第二世代プジョー508がいよいよ日本発売となりライバルとして加わります。そうなると、ファストバックモデルの選択肢がさらに増え面白くなるわけですね。

第二世代プジョー508は先行して国内全16のディーラーに巡回展示しているところですが、興味を持ったので先日見学に行ってきました。
（参照： プジョー508Ⅱを見学にディーラー訪問【2018.10】 ）

そんなわけで、第二世代プジョー508が発売となる前にどうしても比較しておきたかったこともあったので、アルテオンに試乗してみました。

運転席に座り込んでみると、意外にもヘッドクリアランスがあることにちょっと驚き！

クーペセダンという表現もできるアルテオンは、スタイルを第一に優先しているので、居住性や機能性は二の次というイメージを持っていました。

アルテオンの場合は見事に裏切られ、頭上空間はセダンと変わりなく確保されているので、居住性は良いですね。

じゃぁ、後部座席はどうなのか？　後席に座ってみると、こちらもヘッドクリアランスがしっかりと確保されていて、やっぱり裏切られました。驚きです！

ちなみに、第二世代プジョー508の場合、特に後部座席はお世辞にも居住性が高いとは言い難かったです。後部ドアの出入りの際は頭をかなりかがまなければならないのは難点か。。。

搭載エンジンは直４ 2LTSIで、最高出力は206kW（280ps）／5,600-6,500rpm、最大トルクは350Nm（35.7kgm）／1,700-5,600rpm。広いトルクバンドで扱いやすいんですね。

アクセルペダルを踏むとレスポンス良く気持ちよく吹け上がるのはこのエンジンの特性ですね。扱いやすいエンジンというのが率直な印象。

組み合わされるトランスミッションは７段DSG。シフトチェンジが電光石火の如く素早くスパッと決まるのが改めて感動です。

アルテオン装着のタイヤは・・・

　　≪画像は拝借しました。≫
245／35R 20。試乗車が上級グレードの“Advance”なので、20インチの超扁平タイヤ！　

試乗した印象では乗り心地がガチガチに硬いというわけではなく、うまくいなしているのがわかります。これはサスセッティングなど足廻りとの関係性が良いのかもしれません。

今回の試乗は高速道路と市街地と合わせておよそ30km。さまざまなシーンを走ることで少しでも素性を知ろうと思いました。

ダンパーの減衰力をコントロールするDCC（アダプティブシャシーコントロール）という機能が装備されており、５つのモードから選べるのが特徴。

往路の高速道路は「スポーツ」を選択してみました。少々硬めのセッティングとなり、段差や轍ではシートを通じて微妙なショックが伝わってきます。

復路で選択した「コンフォート」は不快な乗り味が感じられず、走りやすいですね。好みに応じて選択できるのは興味深い装備です。

最後にまとめとして、前席後席とも居住性の高さは意外に感じました。ファストバックなので荷物の積載性も高いというのもアドバンテージが高いです。

アルテオンは販売価格がそれなりに高額なため、庶民には到底手が届きません。でも居住性の高さを知ってしまったので、懐とガレージに余裕があれば、手元に置いてみたい一台です。