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2018年12月29日

ピラーレスの軽自動車のメリット&デメリットを考える

ピラーレスの軽自動車のメリット&デメリットを考える
去る11月にFFM見学で上京した際に、青山のホンダショールームを見学してきました。

ショールーム外にはことし7月にデビューしたN-VANが展示してありました。
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基本的にN-BOXをベースにしたものなので、デザインは近いですね。

N-BOXをそのまま商用モデルにしたのかと思っていたのですが、左サイドがご覧のとおりちょっと違っているよう。
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Bピラーがない、いわゆるピラーレス構造なんですね。この広さとピラーレス構造に衝撃を受けました!

乗用タイプのN-BOXはピラーがあるので、N-VANは専用設計となっているわけです。

間口が広いので荷物を積み込みやすくするためにこのような構造としたのでしょうか。そのため、助手席は床下収納(ダイブダウン)が出来る設計となっています。

N-VANの左サイドの寸法等を見つけました。
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間口幅は1,580mmで、高さは1,230mm確保。かなり大きく広めに取ってあるんですね!

でも、とても気になることとして、左サイドの衝突安全性は大丈夫なんだろうかということですね。

間口が広く確保されている分、側面衝突の面では明らかに低下しているはず。とすれば、この面は目を瞑って安全性を低下させたままなのか、強化しているのか。

メーカーによると・・・
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フロントドアとリアスライドドアには「ドアインピラー構造」という機能を持たせているとのこと。これによって、「同等の衝突安全性能を確保」と説明。

これはフロントドアの内側を撮ったもの。
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内部の構造は見られませんが、ドアインピラー構造はあまり重くすると、車重が重くなり、燃費悪化に繋がりますし、剛性を上げるためにはかなり難しいはずです。

ピラーレス化によって、乗降性や積載性、快適性は格段に向上しますが、衝突安全性の面では高くはないでしょう。

ドアインピラー構造によって衝突安全性の確保はピラーありと比べても「同等の」と謳っていますが、果たして? 

余談ですが、こちらはサイドドア部の下部を撮ったもの。(ちょっとわかりづらいですが、、、)
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サイドシルは高さは100mm程度は確保してあるようですが、幅はそれほど確保できていないようですね。軽自動車規格に限界があるので仕方のないこと。

さて、「同等の」と謳っているくらいですから、しっかりとした説得力のある衝突実験の写真や動画でもあれば良さそうなのですが、残念ながら探してみても見当たりません。カタログには載っているのかな。

ところで、発売から一ヶ月後の8月には、目標受注月産3,000台を4倍以上となる14,000台を受注したとメーカーより発表がありました。購入者の評価ポイントとして挙げているのが・・・

  ①助手席側センターピラーレスによる、積み降ろし作業時の使い勝手のよさ
  ②低床フロアと助手席ダイブダウンによる大空間の荷室
  ③先進の安全運転支援システム『Honda SENSING(ホンダ センシング)』標準装備
  ④クラストップレベルの燃費性能


の4点なんだそうです。

購買層は商用目的が多いでしょうけど、遊び使用も想定しているそうで。大きなサーフボードやキャンプ用品を積み込みやすいメリットはあるでしょう。

気になるピラーレス構造のメリットとデメリット。しっかり見極めて購入する必要がありそうです。

※N-VAN ではありませんが、N-BOXのJNCAPの側面衝突試験の動画を貼っておきます。
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Posted at 2018/12/29 15:47:17

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この記事へのコメント

2018年12月29日 18:12
こんばんは。
商用など用途に特化した車(道具)は惹かれるものがあります。
私の主観的な考えなのですが、軽自動車を造ることの凄さを感じながらも所有するに至らないのは、衝突安全性に不安があるからです。ましてピラーが無いことにはなお不安を感じます。素人なりにも構造的なことを勉強し、客観的な判断をしないといけないですね。
コメントへの返答
2018年12月29日 19:05
こんにちは。
日本独自の規格で生まれた軽自動車は最早ガラパゴス化しているように感じられます。

限られたサイズとコストとの両立させながら技術者の渾身の技術は苦労が多いに違いありません。N-VANの場合もそれを感じ取れるように思います。

でも、おっしゃるように、衝突安全性は不安はかなり残りますね。スライドドアはヒンジドアに比べて強度は落ちます。その上、ピラーがないとなれば、さらに強度は落ちるはずです。

メリットがある反面、デメリットがあることを十分理解するべきと思います。
2019年1月1日 22:04
今年もよろしくお願いします。

同業者が購入したので、少し乗せてもらいましたけど、
右折と左折、似たような速度で交差点に飛び込んでみたら全てがわかると思いますよ。

クルマとして体をなしてないと言ったら辛口でしょうか、積載面で却下しましたけど、サンバーが負けるのはエンジンパワーだけでした(汗)
コメントへの返答
2019年1月2日 10:13
こんにちは。

いくらドア内部にピラー構造機能を持たせたとは言いましても、ボディ上下部とは繋がってはいないので、強度はかなり低くなるはずです。

他メーカーがやらないことを行なう取組みは凄いと思いますが、デメリットがあることを理解しなければならないですよね。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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