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2020年10月06日

ルノー カングーの販売戦略を振り返る

ルノー カングーの販売戦略を振り返る
初代カングーがデビューしたのは1997年のこと。その後、2007年にフルモデルチェンジし、2代目がデビュー。

既知のとおり、初代は4フルゴネットやその後継となるエクスプレスを祖に持つモデルで、彼の地では商用モデルとして大活躍。

とここで、初代カングーの日本に導入されたいきさつについて、以前にも取り上げていますが、簡単に触れておく必要があります。

2000年代初頭に当時のルノージャポン(現体制とは別)は現在のようなFTS戦略とは違って、さまざまなモデルを導入していました。ヴェルサティスも導入する計画があったとか。

その中で、カングーを導入するにあたり、スウェーデンの郵便仕様車(イエロー・右ハンドル)をそのまんま導入してはどうかという結論に至り、実現したようです。これが日本のカングーの原点です。

実際の日本導入時はイエローの他に、ワインレッドやグリーン、グレーなどもラインナップに加え、カラーバリエーションとしては豊富でした。

この販売戦略は見事に大当たり! 日本のファンの心に見事にササり、ヒットしました。

その後、2007年には2代目へバトンタッチ。サイズが一回りも二回りも大きくなりましたが、これはフォークリフト用のパレットがそのまま荷室に納められる配慮からのもの。

ほとんど商用車としての使われ方ではない日本では、持て余してしまうケースもあり、当初はネガティブな印象を持つファンもいたようですが、いざ蓋を開けてみれば、やはりカングー人気は健在でした。

二代目となってからは、さらにカラーバリエーションを加速化?させたのも特徴。ご存知、「クルール」シリーズはその最たる例ですね。

2010年6月に記念すべき第一弾となる「クルール」が発売されました。
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  ≪画像は拝借しました。≫
オランジュ プロヴァンス:30台  ブルー フランス:30台  ベール パリ:30台 (計90台)

続いて、一年後となる2011年7月に第二弾「クルール」が発売されました。
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  ≪画像は拝借しました。≫
ベール ジャルダン:90台  オランジュ アンダルー:90台  ブルー クレール:90台  ローズ:30台 (計300台)

「クルール」は本国ルノー本社に直接、特別発注して塗られたカラー。当然のことながら、当時のルノージャポン(現、大極CEO体制)としては初の試み。

想像するに、初代のヒットを受けて、ルノージャポンとしては新しい取り組みを模索する中で、本国に無理を言っちゃえ!ってなったのかもしれません(笑

聞くところによると、ルノージャポンの熱意に押されて、オーダーを受け付けたとされます。さすがに第一弾は各色30台ずつと、現在の「クルール」シリーズとは違い極めて少ない台数設定です。

これは第一弾は試験的な意味合いを持ち、市場の反応を窺うことが最大の目的だったのでしょう。なお、30台という台数設定は、受注の最少台数なんだとか。

第一弾の受注状況などわかりませんが、おそらく即完売だったのではないでしょうか。これに気を良くしたルノージャポンは第二弾、第三弾と矢継ぎ早に発売させていきました。

その後も「クルール」シリーズに関わらず、いくつかの本国オーダーの限定カラーが登場しています。

2007年の二代目登場から13年のことし。次期型の登場がチラホラ聞こえてきます。

そうなると、おそらく二代目としては最後の限定カラーと成るであろうカングーが発表されています。

■La Poste(ラ ポスト)
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  ≪画像は拝借しました。≫
実はラ ポストは2015年に続いてこれで2回目の登場。フランス本国の郵便仕様車 ”La Poste”をイメージして、実際に塗色として使われているそうで、許諾もしっかいとっているというから熱意はハンパないです(驚

ちなみに、6MT/40台、6EDC/160台という絶妙な台数設定。

■Acier(アシエ)
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  ≪画像は拝借しました。≫
カラフルなイメージが強いカングーにあって、濃いグレーはシブさがありますね。鉄チン剥き出しスチールホイールはいかにも商用車然としていて好感が持てます。

ちなみに、6MT/40台、6EDC/60台と、ラ ポストよりも希少な存在。

ところで、カングーはフランスのMaubeuge(モブージュ)工場で製造されています。
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  ≪画像は拝借しました。≫
カングー専用工場として造られているそうで、商用モデルゆえオーダーメイドにもきめ細かに応じてくれるそうです。

日本はもちろん、世界中に向けて、すべてのカングーがここから出荷されると知ると、カングーオーナーでなくとも何だかうれしくなります(^^;

先述しましたが、カングーは3代目のデビューが近いとされます。
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  ≪画像は拝借しました。≫
イメージ画像に過ぎないかもしれませんが、商用車臭さが感じられませんね。

さて、これまでの初代・2代目のヒットを振り返れば、3代目カングーも日本市場においてのヒットすることでしょう。

そのためには、ルノージャポンがファンを離さない戦略を継続的に還元することが求められているのかもしれませんね。
ブログ一覧 | ルノー | 日記
Posted at 2020/10/06 21:06:29

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この記事へのコメント

2020年10月6日 21:58
こんばんは♪
プジョーやシトロエンからも出来の良い競合車が出てきましたからね、今後ルノージャポンの戦略に期待です。
個人的にはNEWカングーはライバルを意識せず独自の世界観(まったり系)で進化して欲しいと願ってます(^^)
コメントへの返答
2020年10月6日 23:48
こんにちは。

カングー2も早いものでデビューから13年経ちます。ルノー商用モデルを担う重要な役割ですので、失敗することなく徹底的にブラッシュアップを図るのでしょうね。

先にデビューしたベルランゴ&リフターは研究の対象とならざるを得ないでしょうね。カングーらしさを失うことなく、さらなる進化を期待したいものです。
2020年10月7日 8:34
おはようございます♪
予想だとカッコ良くなりそうですね。これが誉め言葉とは限りませんが…。従来のファニーな外観が好みだとベルランゴに喰われそうな気がします。きっとお値段も合わせてくるでしょうからリフターとの三つどもえの争いでしょうね。
個人的にはプリミティブな初代を支持する人も多いでしょうから、価格を抑えた質素な仕様があったらいいなぁと思います。
コメントへの返答
2020年10月7日 20:44
こんにちは。
ベルランゴ&リフターともカングーは徹底研究し尽くしての登場だったと思います。日本では乗用モデルとしてガチンコでライバル関係にありますね。カングー3がどのように仕上げて登場するのか今から楽しみでなりません。

ルノージャポンとしてもこれまでの実績と経験に基づいて、販売戦略は基本的に踏襲するものと思われます。装備が簡素な仕様もおそらく導入するでしょうね。

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「@svx-407-c5 さん、チベットスナギツネに似せたのかってくらいに似ていますね(笑 LMに至ってはレクサスで一番儲けていそうです。儲けていそうです。価格設定も正しいのか怪しいですよね(-_-;)」
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