日産スカイライン400Rに試乗【2021.4】

まず始めに、スカイラインの詳細な事情はあまり知り得ているわけではありません。あいまいな情報に基づくのでご了承いただきたいです。

たしかR34までは日本専売モデルでしたが、2001年にデビューしたV35からカルロスゴーンCEO（当時）の世界を見据えた販売戦略となったと記憶します。

スカイラインと言えば、リアの丸型灯は伝統的でしたが、V35はあっさりその伝統は捨て去り、オーソドックスな角型灯に改められています。

リアの丸型灯はスカイラインのアイデンティティでもあったので、それを改めるとはずい分思い切ったことをするものだと、当時驚いたものです。

それと同時に、GT-RはR35まではスカイラインの派生モデルでしたが、現行R35は「スカイライン」は切り離され、単独で「GT-R」を名乗るのも、考え方は同様です。

さて、2014年にデビューした現行型となるV37。

当時衝撃に思ったのが、フロントグリルを陣取るのが日産エンブレムではなかったこと。

　　≪画像は拝借しました。≫
Infinity エンブレムだったんですよね（驚　

世界戦略車ということもあり、アメリカでは”Infinity”ブランドで販売されることになりますが、だからと言って、日本でも同様にされて困惑したファンは多かったはず。

搭載エンジンはハイブリッドの他に、ダイムラーメルセデスとの業務提携により、ダイムラー製直列4気筒2Lターボエンジンが載ったこともトピックでした。

そういうわけで、デビュー当時のV37は何もかもが鮮烈だったので、心が離れてしまったファンはきっと多かっただろうなあと率直に感じた次第です。

時を経て、2019年。ビッグマイナーチェンジを実施。

　　≪画像は拝借しました。≫
これを機にフロントグリルには日産エンブレムが鎮座することになりました。やっぱりこちらの方がサマになっていますね。

合わせて、ハイブリッドはそのままに。ダイムラー製エンジンは設定がキャンセルとなりました。その代わりに、純日産製V型6気筒3Lツインターボエンジン搭載。（VR30DDTT）　

搭載エンジンは出力違いで304psと405psの二通り。特に405ps搭載エンジンの方はグレードが単一でその名も「400R」。馬力をグレードに冠するというのは、やはり特別な存在なんですね。

V37スカイラインのこれまでの経緯についてざっとまとめてみました。

ところで、過日。試乗目的ではないまったくの別件で日産ディーラーを訪ねた時のこと。バックヤード近くに400Rがひっそりと停められているのを見つけてしまいました。

担当セールスマン氏に400Rについて尋ねたところ、試乗車だということを教えてくれました。400Rは一度は触れておきたかったモデル。これはもう試乗するしかないでしょう！

バックヤードに留め置かれた駐車場からそのまま出てくださいと指示され、ショールーム前の表通りまで。

15分から20分程度の市街地の試乗しか叶いませんでした。アクセルペダルをちょっと踏むだけでレスポンスが良いというのは400ps（厳密には405ps）のせいか。ちなみに最大トルクは475Nm／1600-5200rpm。

足回りは245／40RF19（銘柄はDunlop;SportMAXX050DSST）を前後とも履いています。

　　≪画像は拝借しました。≫
19インチなので硬いのかと思い込んでいましたが、不快な硬さではなくしなやかさがあります。これはチューニングの妙というものか。

ブレーキキャリパーが赤く塗られているのも演出ですね。スピードを上げてフルブレーキングしたわけではないのでわかりませんが、とても良く効くブレーキなのでしょうね。

400Rというグレードながら、あくまでセダンなのでフォーマルなシーンにとても良く合いそうなキャラクターの持ち主。なので、バケットシートではありません。

　　≪画像は拝借しました。≫
腰部をしっかりとホールドしてくれる掛け心地の良いシート。

最後にまとめとして。ライフスタイルを鑑みると、ミニバンもステーションワゴンも持て余すのでもう要らないのが現状。いつかはセダンを所有したいと思っています。

担当セールスマン氏によると、2019年ビッグマイナーチェンジで販売の比率は6割から7割は400Rなんだそうです。400Rに惹かれるオーナーが多いのでしょうね。

400Rのあるカーライフ憧れます♪　しかし、560万円という販売価格はやはり高いなあ。あくまで憧れです(^_^;)