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2021年11月08日

初代ピアッツァが登場するISUZU通信【1982年頃発行】

初代ピアッツァが登場するISUZU通信【1982年頃発行】 日本車カタログはかなり処分したのですが、チラシは残していました。

クシャクシャにすればアッと言う間にゴミ箱行きになりそうですが、当然そんな勇気もなく、だからと言ってカタログほど嵩張らないですし。

ということもあり、チラシは保管が割とたやすいので、あえて処分しなかったのです。

今回ご紹介するのは、いすゞ自動車がまだ乗用車をつくっていた全盛の時代のチラシ。ピアッツァとファーゴがとても懐かしいですね。

とここで。このチラシがいったいいつ発行されたのかとても気になります。

チラシには発行年月が一切書かれていないのですが、手掛かりとなるヒントがたくさんありました。

○ヒントその1
ファーゴの発売開始は1980年12月である。

○ヒントその2
ピアッツァの発売開始は1981年6月である。

○ヒントその3
ファーゴワゴンにサンルーフが標準装備となったのは1982年7月である。(チラシ裏面記載)

○ヒントその4
ピアッツァのドアミラー採用は1983年5月である。

以上のことから、少なくとも1982年7月から1983年4月までの期間の9ヶ月間のものであることが判明しました。40年ほど前のチラシということになります。

このチラシは「ISUZU通信」というタイトルがつけられています。おそらく顧客向けのPRチラシなのでしょう。

当時発売間もないファーゴとピアッツァを積極的に売り込もうという意気込みがヒシヒシ強く伝わってきます。

いったい何をアピールしているのか。
alt
こんな記載があります。引用します。

(引用開始)
いま、もっとも美しいクルマといわれるピアッツァに、ファーゴは似ている。優雅なスタイリングにおいて、華麗な走りにおいて。なるほど、ファーゴの快適さの秘密はピアッツァにあったのか。
(引用終了)

ピアッツァを引き合いにファーゴは流麗であることを訴えているようです。そうか、そうなのかなあ。

共通する箇所として「ISUZU通信」の中でも挙げていること。

 ・快適なフルリクライニングシート
 ・空力特性にすぐれたフロント部
 ・精悍な角型ヘッドランプ
 ・軽快なフロアシフト
 ・雨どいを内側に収納して風切り音を低減
 ・強じんなモノコックボディ
 ・曲面ガラスが生んだまろやかなスタイル


また、チラシ下側には、
alt
 
 ・ひろびろウインドゥ
 ・ガラスとボディパネルの一面化をはかった段差の少ない設計
 ・大きなリアウインドゥ
 ・便利なリアワイパー


ファーゴってそんなにもピアッツァに似ていたのか。言われてみればそうなのかもしれない。

所々に登場する漫画のキャラクターの吹き出しには、
 ・「なるほど、これならお店のイメージ・アップになる!」
 ・「これなら春夏・冬(あきない)、繁盛まちがいなし!!」
 ・「これで燃費も良いんじゃ言うことなし!!」

購買意欲を煽っているわけです。

ファーゴは当時のイスズとしては全く新しいバン(ワゴン)。まだまだ認知度は高くはなく販売実績には繋がってはいなかったのでしょう。何としてでも実績を上げたいところ。

そこで、かなり強引な気がしますが、ジウジアーロの力を借りて、ファーゴをもっと大々的に広くアピールしようという魂胆がこのチラシからは読み取れます。

ところで、「ISUZU通信」の裏面なんですが、
alt
当時のイスズの商用モデル。40年経った現代まで残っているのはエルフだけなんですね。

40年前の「ISUZU通信」から。商用モデルをクーペと共通項があるとしてアピールするやり方って、現代ではまずあり得ないでしょうね。のんびりした良い時代でしたね。
ブログ一覧 | 日本車カタログ | 日記
Posted at 2021/11/08 23:11:08

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この記事へのコメント

2021年11月9日 7:54
おはようございます

エルフは歴史ありますね
なんていうか、ヘッドライト上の黒いラインが眉毛にしか見えませんでした

ところで、いすず通信と同じようなものだと思いますが、定期的にいすずディーラーでカタログと並べてあった「Bell's」って冊子はご存知ですか?
この間カタログ整理してたら、3冊ほど出てきました
隔月発刊とかだったか記憶は無いのですが…
コメントへの返答
2021年11月9日 20:45
こんにちは。
エルフについて調べてみたら1959年にデビューしているのですね。60年のロングセラーモデルでもあるのですね。凄いのひと言です! 

写真のエルフは1975年デビューの3代目。着実に歴史を積み重ね、現代に至っているのですね。

>「Bell's」って冊子はご存知ですか?

何となくですが覚えています。「鈴の音」ははっきり覚えています。カタログと一緒に出てきました。(処分したかなあ) いすゞはいろいろな冊子を発行していたようですね。
2021年11月9日 8:01
この頃のいすゞ車は「カプセルシェイプ」と銘打った、段差が少なくて滑らかな一体感が強いフォルムを売りにしていました。まさにこのチラシでアピールされている各ポイントですね。
ファーゴもボディ表面に細かな凸凹が多かった他社のボンバンと比べると、明らかに見た目の印象が違っていました。

こういうチラシって、取り繕った公式カタログと違って、いかにも「売るぞ!」という素朴な熱意が感じられて好きですね。商品としてのその車本来の姿が実は表れているような気さえします。
コメントへの返答
2021年11月9日 20:54
こんにちは。
たしかにおっしゃるように、当時のいすゞ自動車はフォルムが共通していましたね。「カプセルシェイプ」というのですね。FR最後のジェミニもその例に漏れず採用していましたよね。

実は1980年にファーゴがデビューした時のことをハッキリと覚えています。他のハイエースやキャラバン、ボンゴ、デリカなどはスクエア基調だったのに対し、ファーゴは丸みを帯びたデザインが結構新鮮に映ったものです。

本来であればピアッツァを大々的にPRすれば良いものをあえて商用モデルのファーゴを前面に打ち出すあたりがいすゞらしくもあります。

このチラシを見ていると、なかなか実績に結びつかなったであろうファーゴを何としてでもライバルを超えるぞと言う意気込みは感じますよね。

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