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2022年05月29日

西武自販が取り扱った最後の年のサーブ総合カタログ【1992年版】

西武自販が取り扱った最後の年のサーブ総合カタログ【1992年版】 スウェーデンの名門サーブ。残念ながら2017年をもってブランド自体が消滅してしまいました。

サーブはもともと航空機メーカーに端を発し、そのことが企業理念にもクルマづくりにも反映されています。自動車部門は1947年設立。

企業規模としては決して大きくはありませんが、96や99、900、9000など多くの名モデルを生み出し、そのどれもが個性あるものでした。

日本では長く西武自動車販売社が輸入販売業務を担っていました。シトロエンやプジョーともども扱い期間は長く続きました。(それぞれの取り扱い開始は1970年代ですが、バラバラです。)

西武自販自体は1995年頃に新西武自販へ業務が引き継がれました。その準備だったのかわかりませんが、西武自販はサーブの輸入販売業務を1992年に終了しています。(ちなみにその後はミツワインターナショナルに業務を引き継いでいます。)

今回は西武自販が取り扱った最後の年のサーブ総合カタログをご紹介します。(冒頭写真は表紙。全8ページ)

表紙はサーブ共通のフロントマスクにスポットを当てたシンプルな仕上げのつくりですね。"Aircraft inspired"との記載。
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  『Saab―――妥協なき革新の哲学。』

1ページ目には最上級モデル9000CSが登場! 背後には航空機が映っています。(カタログの説明によると、Saab340とのこと。)

本ページには次の記載があります。以下抜粋引用します。

(引用開始)
航空機メーカーとしてスタートしたSaab。その第1号車は、従来の自動車づくりとは無関係の航空機技術者の手により、まったく新しい発想のもとで設計されました。こうした革新的な方法が、Saab伝統の「自由な発想」を育み、そのスピリットは今もなお息づいています。
(引用終了)

航空機技術者の視点だからこそ、従来の概念にない、囚われない自動車づくりを目指したことにより、個性あるデザインが生まれたことでしょう。

次のページ
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9000シリーズ。9000は5ドアH/BのCSと4ドアセダンのCDの2つのボディタイプがありました。

サーブとしては二つあるシリーズのうち、アッパークラスを担う重要な位置付けのモデルでした。

次のページ。
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900シリーズ。「ドライブ・マイ・カー」でお馴染みのクラシック900ですね。

900はカブリオレ、4ドアセダン、3ドアH/Bの3つのボディタイプがありました。5ドアH/Bもありましたが、日本は未導入だったようです。

このページには次の記載が見られます。以下抜粋引用します。

(引用開始)
効率優先でつくられた似たような車が多い中で、Saab900は常に独自の個性を放っています。知る人ぞ知る―――まさにSaab900は、Saabらしさを全体で表現する車です。
(引用開始)

サーブ900をひと言で端的に言うならば、上記のキャッチコピーに凝縮されているように思います。個性の塊ですから、まさに言い得て妙です。

こちらは裏表紙。
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サーブ全モデルのラインナップをシンプルにモノクロイラストで表現。「西武自動車販売株式会社」と記載があるだけです。

シトロエンには記載のあった企業キャッチコピーだった「知性あるモーターライフ」のキャッチコピーは残念ながら見当たりませんね。

こちらはこの総合カタログに差し込まれたチラシ。
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  『Saab'92ニューモデルフェア 11/9sat・10sun』

1992年モデルのフェアの案内チラシのようですが、開催が11月上旬としかわかりません。時期から類推しておそらく1991年11月の開催案内チラシでしょうかね。

このチラシを見る限りでは西武自販が発行したもので、フェア開催場所が各支店、営業所の記載があります。

このチラシを見て何となく思い出したのですが、1991年開催の東京モーターショウ見物の際、サーブブースで配布していた総合カタログかもしれません。スペシャルプレゼントは、サーブロゴ入りの折り畳み傘だそうです。(欲しかったなあ)

西武自販が最後の年に取り扱ったサーブのカタログを並べてみました。
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左から、900・9000・総合カタログです。表紙にはそれぞれ「1992」と記載あります。

共通性を持たせた表紙のつくりとなっていて、違和感なく見ることができるのはメリットかもしれませんね。

なお、翌1993年からは上述のとおり、ポルシェでお馴染みミツワ自動車が出資した100%子会社「ミツワインターナショナル」という会社がサーブの輸入販売業務を引き継ぎました。

ミツワインターナショナルに移行した1993年のサーブカタログも基本的に1992年と表紙の写真はまったく同じです(^_^;)

※西武自販がサーブを取り扱った1992年3月の新聞広告を取り上げた過去のブログもご参照ください。
ブログ一覧 | スウェーデン車カタログ | 日記
Posted at 2022/05/29 15:53:20

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この記事へのコメント

2022年5月29日 20:50
こんばんは

西武自販はシトロエンのイメージがありました
サーブはヤナセのイメージでした

自分も昨年末にカタログの整理をしてた時に78年の900のカタログを持っていた事に気づきました
それも西武自販のロゴが入ってたと思います
コメントへの返答
2022年5月30日 20:20
こんにちは。
西武自販はサーブを1971年から1992年まで20年間に亘り永く取り扱ってきたので、オーナーにとって強みでした。

1978年ですと、ちょうど西武自販が900を取り扱っていた時代ですね。
2022年5月29日 21:27
こんばんは。
SAABの紹介に思わず嬉しくなってしまいました~!(^^)!
私のカタログコレクションによりますと1992yはGentaさんと全く同じですが1993yバージョンには西武自販の印刷もスタンプ、シール等も有りませんでした、しかし何処で入手したかは?記憶が定かでありません、更に1994yのものは価格表(別物)も含めてSAABミツワの印刷が入っております。
私自身も当時9000CD所有で購入は西武目白通り営業所、メンテは近くに直営の中古車センターと整備工場が有りそこで受けていました、その後美女木のSAABミツワ(ポルシェの店舗)にメンテは移りましたね。
コメントへの返答
2022年5月30日 20:30
こんにちは。前オーナーさんのコメントお待ちしておりました(^^;

1992年は日本のサーブにとって約20年に亘り取り扱い続けてきた西武自販にとって最終年です。重要な意味を示すカタログですね。

おっしゃるとおり、1993年モデルのカタログはインポーターの記載が一切ありませんね。間違いなく、ミツワインターナショナル(サーブミツワ)が取り扱いを開始した年です。9000シリーズは1992年まで一冊に纏められていましたが、1993年からはCDとCSがわけられています。また、1994年には900は次世代へと移行するのですが、ミツワが取り扱ったクラシック900は1993年モデルのみというのはある意味貴重かもしれません。

9000CDは好きなサーブの一台です。デザインが美しいセダンですよね。直営店で購入されたのですね。

当然のことながら、インポーターが移管されても業務を引き継いでくれたので、オーナーとしてはアフターフォローは安心して任せられたことでしょうね。
2023年5月15日 16:16
本当に良い車でした!
コメントへの返答
2023年5月16日 14:08
こんにちは。
航空機に端を発するブランドとして、特に900や9000の時代はインパネ周りが航空機のコックピットそのものですね。まさに個性の塊です。

ブランドが消滅したことがとても残念でなりません。

プロフィール

「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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