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2024年08月14日

英国の名門ジャガーがEVブランドになる件

英国の名門ジャガーがEVブランドになる件 階級社会の英国で、ジャガーというブランドはどのような位置付けなのかは、聞いたことがなく認識はありません。

ただ思うのは、ロールスロイスやベントレー、アストンマーティンといったさらに上級ブランドが存在するわけで、それらブランドの車よりも安価だったのではないかと。おそらく購買層も異なるのでしょう
(もし認識に誤りがあればご指摘ください。)

さて、個人的にはジャガーというブランドに対して好意的に捉えています。経営危機に陥り、フォード傘下に収まったことで品質は良くなリました。

個人的好みのXJシリーズは特にXJ40からXJ300、XJ308への変遷はデザインが美しい。
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XJ6ー3.6(XJ40系)《1989年モデルのジャガー総合カタログから。》

この流れるデザインを眺めていると本当にうっとりします♪

ところで、時を経て2021年2月には「REIMAGINE」という今後の販売戦略の鍵を握る新たな戦略を発表しています。
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ざっくりまとめると、ランドローバーとともに電動化へと推し進めていくというもの。BEVの選択肢を設定しながら、将来的にはBEVにしていくんですね。

さて、先ごろ、ジャガーの電動化に向けた動きに関するニュースがありました。

******************************
ジャガー 2車種を廃止、ラインナップはFペイスのみへ 次世代EVへ移行
AUTOCAR JAPAN 2024.7.19 6:05

英国の自動車メーカーであるJLR(ジャガー・ランドローバー)は、ジャガーブランドの刷新に伴いFペイスを除く全車種を廃止する。EV専用の高級ブランドとして立て直す計画だ。
(以下略)

******************************

詳細は関連情報URLを貼ってあるので、そちらからご参照願います。このニュースの主旨をまとめると次のとおり。

・収益性の観点と次世代EVラインナップへの移行からSUVのEペイスおよびIペイスの生産を終了。但し、時期は不明。
・2024年6月にはすでにXE、XF、Fタイプが生産終了。
・ジャガーはEV専用高級ブランドとして立て直す。
・新世代ジャガーの筆頭は、2025年導入予定の最高出力600psの電動4人乗りGTモデル。その後、高級SUV、大型高級セダンが登場。


情報がたくさん詰まっているニュースですが、ざっくりまとめると上記の通り。一つずつ整理をしていくことに。

EペイスとIペイス(BEV専用モデル)が生産終了するとのこと。
◾️Eペイス(2017ー )
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◾️Iペイス(2018ー )
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  《画像はいずれも拝借しました。》

JLR(ジャガー・ランドローバー)のエイドリアン・マーデルCEOによれば、これら2車種はどれも「採算ゼロに近い製品」とのこと。

ジャガーとしてはSUVに社運を賭けて登場させたはずが、いずれもジャガーとしてはコンパクトなサイズゆえ、新たな顧客を多少獲得できたかもしれません。

しかし、残念ながらジャガーの販売増には大きく貢献はしなかったのでしょう。それにしてもJLRはずいぶん思い切った経営判断をしたものです。

そして、2024年6月に生産終了したモデルたち。
◾️XE(2015ー2024)
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◾️XF/XFスポーツブレーク(2008ー2024)
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(画像はXFスポーツブレーク)

◾️Fタイプ(2013ー2024)
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  《画像はいずれも拝借しました。》

モデルチェンジはしているとは言っても、いずれもデビュー時期は古いモデル。それらを鑑みて廃止という決断をしたのでしょうね。こちらも思い切った経営判断。

それと、いつの間にかラインナップから消えていたXJ(X351)。
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  《画像は拝借しました。》
調べてみたら、2019年7月には生産が終了。先代XJ300系とは大きくデザインが変わってしまったので、どういう展開になるのだろうと動向を追っていました。

結局、ジャガーでラインナップに残す判断となったのが、
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  《画像は拝借しました。》
2015年から販売しているFペイス。ジャガーきっての稼ぎ頭なのでしょう。SUVはやはり売れるのですね。Fペイスは残さなければならないと判断したのでしょうね。

1989年モデルのジャガー総合カタログを眺めていると、イイ感じに旧い往年の名モデルが登場します♪
◾️ダイムラー3.6
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◾️XJーSコンバーチブル
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  《画像はいずれも拝借しました。》
何と言っても4ドアでも2ドアでもデザインが美しい。憧れます。

ところで、冒頭に貼った画像は往年の名モデルEタイプ。ジャガーと言えばEタイプというくらいすでに代名詞になっているかもしれません。個人的には好きなジャガーの1台です。

Eタイプはデザインが美しいジャガーと思っていますが、この時代のデザインの方針や企業理念といったものが近年のジャガーには感じられないのは残念なところ。

世の動向が刻々著しく変化している中、SUVやBEV化になっていくのは時代の流れで致し方のないことかもしれません。

その一方で、いいとこ取り?のBEVになったEタイプというのも存在するらしいですけど、いくら何でも^^ やっぱりEタイプは純粋な内燃機関を搭載していないと存在意義が問われるのではないかなぁ。

名門ブランドたるジャガーがEVで立て直しを図るということがどのようになるのか。いろいろな意味でとても気を揉んでいます。
ブログ一覧 | イギリス車 | 日記
Posted at 2024/08/14 12:40:12

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この記事へのコメント

2024年8月14日 19:18
近年のジャガーは電動化以前に、デザイン改革が裏目に出てブランドイメージを崩したのが痛かったですね。イアン・カラムが推し進めたXF以降の一連のモデルでの旧来のジャガーネスからの脱却は、きれいで洗練されてこそいても、ジャガーらしさを期待する人には理解されず、さりとて新しいユーザーを獲得するほどの訴求力もなく、結局どっちつかずの存在に成り下がってしまった・・というのが私の見立てです。
そこからの失地回復に電動化シフトを持ってきても、すでにジャガーネスが失われてしまった以上、再浮上は難しいように思いますね。
コメントへの返答
2024年8月14日 20:38
こんにちは。
おっしゃるようにXFから新たな顧客の獲得に向け、デザインの方向性を変えてきました。
特にXJに対してイメージを大事にすると思われる 顧客層は、それまでの300系以前のデザインから大きく方向性を替えたことによる評価とはどのようなものか気に掛かっていました。一方で、乗り換えの対象となるのかとも。
その後は新たな顧客獲得に向けSUVの拡充。コンパクトSUVのEペイスやBEVのIペイスの導入は目新しさはあるものの、一部の顧客には受け入れられても、ジャガーが期待するほどの獲得には至らなかったということでしょう。結局はモデル廃止という憂き目に至ったのですよね。
各ブランドとも電動化を推し進める一方で、販売戦略の見直しを迫られている事実があります。
ジャガーはFペイスのみを残し、発表どおり電動化を推し進めていくようですが、果たして成功するのか懐疑的に思います。
2024年8月15日 22:40
>Gentaさん、

ジャガーは低くて長くてナンボと、20世紀のXJ40、X300を乗り継いでおります。

そんなXJらしさの大転換も、北米市場の意向を無視出来ないとか聞いたことがあります。

ジャガー/ディムラーの過去には、往年のデザインテーマへ「回帰」することも何度かありました。

26年の大型サルーン再登場時(SUV推しなこの時代に本当か?)のサプライズを密かに期待しています。(希望薄かなあ、、、)
コメントへの返答
2024年8月15日 23:07
こんにちは。ジャガーオーナー様のコメントありがとうございます^^
XJ40、300系はデザインに品と美しさを兼ね備えていて、憧れの存在です。
大転換とは北米市場の意向が働いていたのですね。しかし、北米市場を強く意識しすぎるあまり、XJらしさが失われたことは大きな代償だったのですね。残念でなりません。
REIMAGINEの販売戦略による大型サルーンの登場。旧来のジャガーファンにとって期待できるモデルであると良いですよね♪

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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