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2024年08月25日

ユーノス店開業当時のシトロエンBXカタログから思うこと

ユーノス店開業当時のシトロエンBXカタログから思うこと 前回ユーノス店開業当時のシトロエンについて、ブログを取り上げたところです。

前回の時点で、これ以上ネタを広げようもなかったので止めるつもりでいたのですが、その後、カタログの整理をしていたところ、1989年9月開業当時のBXカタログが出てきました!

そういうわけで、せっかくなので今回はユーノス店開業当時のBXカタログをテーマに取り上げて、ユーノス店開業当時に思いを馳せてみることにします(^。^)

冒頭の写真はそのカタログの表紙。当時のユーノス店カタログは本カタログはすべて正方形。統一されていました。

カタログを1ページめくると登場するのが、凱旋門をバックにしたBX(写真なし)なのですが、純フランス車のシトロエンのイメージを植え付けるには強烈にインパクトを与えるかもしれません。

その隣のページがコチラ↓
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『クルマへのこだわりが選んだ新しい「ヨーロッパ」です。ユーノスから、シトロエン。』

言うまでもなく、それまでシトロエンと言えば、西武自販のイメージが強かったでしょう。1969年の取り扱い開始から遅れること20年。

日本のシトロエンにとってまったく新しい販売チャネルの登場によって、活気づくことが期待されます。・・・が、マツダにとってはシトロエンとはまったくの未知のクルマ。不安は多かったことでしょう。

当時のシトロエンラインナップには西武自販では、2CVやAXがあってBXがありました。

ユーノス店がBXを選んだのは1982年にGSの後継として登場し、以来安定した人気を誇っていたからなのかも。1年以内にはAXもラインナップに。

2CVはユーノス店のラインナップに加わることはありませんでしたが、もし万一ユーノス店で2CVを取り扱っていたら、果たして売れただろうか?って思います(^ ^)

カタログはフランスをはじめヨーロッパをイメージづける写真を多用。
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おそらく西武自販は老舗ということもあり、コアなシトロエンファンは多かったと想像されます。一方、ユーノス店は新規開業ということもあり、新たな顧客の獲得に努めていたかと。

とにかくBXの大きなショットを占めるカタログという印象。
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新規顧客のため、BXのイメージを強く訴えようという意図が見え隠れします。ガンディーニの手掛けたデザインは不朽の名作ですね^^

インテリアの様子。
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2ページを割いてインパネ周り、シートを大きくわかりやすく見せているのが特徴。特に絶妙な掛け心地のシートは巧く見せて、訴えたいことが十分伝えているのではないかなぁと。

ハイドロニューマチックの紹介ページ。
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2ページを割いてしっかり伝えているのが特徴。おそらく新規シトロエン顧客の多かったと思われるユーノス店と思われるので、これ大事ですね(笑

こんなページがありました。
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シトロエン社に関する説明と、ユーノス店に関する説明。興味深いことが書かれてあったので、以下概略を抜粋引用します。

・ヨーロッパで生まれ育ったクルマの本質を深く掘り下げ、クルマとの付き合いをもっともっと楽しんでいただくために誕生した21世紀型の新カーライフチャネル。
・カーライフの多様化、個性化、高品質化に対応して、独自のクオリティーの高い商品とアプリケーションを提供し、夢と感動と触れ合いの場を創造していくカーライフ・ネットワーク。
・クルマと生き方に楽しくこだわる人々に国産車と変わらない安心感で、長く乗るために、全国をカバーするサービス体制を整え、愛をこめて届ける。


これだけ読むとイマイチ伝わらずわかりにくいのですが、要は35年前当時はまだまだ訪問販売型が主流だったものが、ディーラーへ出向いてもらうという方式に変えたのがオートラマ店で、ユーノス店もそれを踏襲すると言うことらしいのです。

同じページにあるユーノス店のイメージ図(拡大)。
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温かみのある店舗。こういうディーラーから購入してみたいと思わせるイメージ図ですね。

グレード展開は、
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19TRi、19GTi、19TRi BREAKの3体系。非常にシンプルなもの。

前回のブログで、西武自販でラインナップにある19TRSはユーノス店の開業初期にあったかなぁと思っていたのですが、結論は「ない」でした。お騒がしました^ ^

35年前の1989年9月の販売開始で新たにシトロエンの輸入販売を担うこととなったユーノス店は、アフターフォローの面で賛否両論がわかれたと後になって聞きます。

ユーノス店販売網が全国に飛躍的に広がったことにより、シトロエンの販売増に大きく貢献したことは紛れもない事実です。少なくともシトロエンを日本に広く知らしめたことは意義深いことでもあるのですよね。
ブログ一覧 | シトロエン | 日記
Posted at 2024/08/25 16:57:30

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この記事へのコメント

2024年8月25日 18:50
こんにちは

シトロエンのカタログ
ブログを見て、当時のを引っ張り出してみてみました
手元にあったのは、西武自動車、新西武自動車のものでした
AXやBXはありませんでした

サイズはXmやエグザンティアは真四角、ZXやシャンソンは正方形に近い長方形、サクソがA4でした

何となくのイメージですが、ユーノス店は外装がフランス風というか、白い壁だった印象
マツダも1ディーラーになって、外装が黒系になりつつある今も、元ユーノス店だなーと思える店は今でもあります
コメントへの返答
2024年8月26日 20:53
こんにちは。
ユーノス開業当初は西武自販とのカタログに何の共通もありませんでした。つまり、同じ時期に発行されたカタログであっても、両者2種類のカタログが存在しています。
その後、新西武自販のいつの頃からかわかりませんが、同じデザインに統一されています。
1997年1月発行ZXカタログは同じデザインの新西武とユーノスのカタログが存在します。過去ブログをご参照ください↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/591647/blog/40735263/

ユーノス店はブログ中イメージ図の店舗がCIで全国統一されていたと思います。かつてユーノス店だった店舗が今も残されている所はありますね(^^)
2024年8月25日 21:49
こんばんは!
私もユーノス時代のシトロエン車のカタログ多数所有しています。
SAAB9000CD、シトロエンZXクーペと西武自販購入、所有でしたがユーノス扱いでどうにもならなく(治らない?)なったシトロエン車の入庫の話を新西武自販になってからも良く耳にしましたね(^_^.)。
ユーノスがシトロエン車を扱う様になったのはヨーロッパのシトロエンディーラーとのバーター取引き的?なものでマツダ車をヨーロッパで売る為だったと耳にした事がありますがどうなのでしょうか?何も調べた事もありませんし全くの未確認情報のままです!でももしそうだとしたらユーノスが無理をして当時まだ信頼性も低いシトロエン車を扱う事にしたのは納得がいきますが!?(・.・;)。
コメントへの返答
2024年8月26日 21:22
こんにちは。

当時のマツダはヨーロッパではカペラなどが高く評価され、またル・マンの活動も評価したようです。それらの実績に関心を持ったのがシトロエンだったようです。過去のブログに取り上げていますのでご参照ください↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/591647/blog/45163308/

マツダ、シトロエン、両者の思惑が一致したからこそ、マツダが輸入販売に至ったのでしょうね。

>マツダ車をヨーロッパで売る為だったと
これも理由の一つだったのかもしれませんね。ヨーロッパでは実績あるマツダはカペラ以外にもラインナップはありますし、まだまだ実績は上げたかったでしょうね。

ユーノス店開業にあたって、事前にフォローサービスのトレーニングは積んだはずとは言っても、信頼性の高くはないシトロエンを取り扱うことは現場のサービスマンにとって不安がかなり大きかったでしょうね(苦笑


2024年9月3日 20:55
こんばんは。

一連のシリーズ・・・懐かしく興味深く、拝見させていただきました・・合わせて皆さまのコメントも拝読させていただきました。🙂

シトロエン輸入に関して・・・当時の記憶も含めて、私の認識もきっかけは貿易摩擦の緩和が主題だったと思います。🤔

マツダに限らずですが・・欧州市場(ドイツ、オーストラリア等)で叩かれていた関係でしょうし、排他的な急先鋒になりがちなフランスなどを懐柔する目的と日本国内におけるインポーターの力関係、参入余地の有無もあったかと推察します。

事実として、当時のほとんどの日本車メーカーは、逆輸入車、輸入車を国内販売店か系列の別チャンネルで販売してましたから。(多少の時間差はあったと思いますが)

米国市場で実績あるメーカーは、当然米国車を入れてた記憶ですが・・・そもそもあまり魅力的な車が無いので、現地生産までの繋ぎだったように思います。

因みにユーノスのラインナップですが・・本来はロードスターを補完する目的でしたが、実際のところロードスターが稼ぎ頭(数の)だったと思います。

特にBXはともかく、初期のXMはPDIを経て配車されたとは思えないトラブルも少なからずありました。
但し、まったく異なる思想で作られた車だけにある種の感銘や衝撃を受けたこともまた懐かしい記憶です。

余談ですが・・・ユーノス販社は異業種から相当数が参入していました。(国内販社系列が要は押さえてましたが)

関東圏では、昭和産業(昭和のてんぷら粉)、ミツウロコ(燃料系)、ヤクルト、SHI(住友重機)、etc・・全国的に見ますと結構ユニークな会社もあった記憶です。

なお、女性営業を中心に展開していたのも人材確保の点で必然だったことと、販売経験の不足は米国から店頭販売技法(セールスプロシージャー)を導入して活用した事で利益と効率を確保したと見ております。
長くなるので割愛しますが、これはおもしろい貴重な経験でした。😊

後にユーノスincで、営業支援でお世話になった方の中には、後々BMW日本法人を経てアウディジャパンの代表になられたことも後年になって驚いたことです。

5チャンネルの功罪はともかく・・・とてもおもしろい時代だったのは、間違いなかったといまも思うのです。

マツダは、何度も潰れかけながら、蘇る意味稀有な自動車野郎のメーカーだと勝手に思っております。

古い二玄社の本を開くと・・初期DSとR360が向かい合う写真があります。

昔から注目の上、研究対象としていたのは間違い無い史実であり、これを偶然とも思えず不思議な巡り合わせを感じます。

長々と大変失礼を致しました。
ありがとうございます。

@ブルネロ
コメントへの返答
2024年9月3日 22:31
こんにちは。
マツダ(ユーノス店)がシトロエンを取り扱ったのには貿易摩擦の緩和は理由だったのですね。そう言えば、同じくマツダではオートラマ店でプローブを輸入販売していたのはそうした例によるものでしょうか。(認識が違うかもしれませんが)
おっしゃるように、当時は逆輸入車が多かったですね。その方がメリットがあったということでしょうか。アコードクーペやプリメーラ5ドアHBなどさまざまありましたね。
ユーノスが取り扱い始め当初はPDIは西武自販とはまったく異なってそれぞれ両者が独自で行なっていましたね。マツダのPDIはトレーニングを積んでいたでしょうけど、実際には日本向けにしっかり整備がなされていなかったことでしょうか。残念な面があったのですね。
ユーノス店は自動車会社とは違う異業種からの参入が多かったのは事実ですよね。
5チャネル体制を築いたことはバブル期がそのようにさせましたが、いつまでも続くことはなく、ディーラーの統廃合という憂き目に遭いました。こうした反省が今のマツダのクルマ作りや販売体制に活かされていることでしょう。

このたびは興味深いコメントをありがとうございます(^。^)

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
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