ブルべでの異常な自転車体験その3は、「気力で走る」です。
今回の200キロで一番辛かったのは、94キロ地点PC2から144キロ地点PC3までの50キロでした。後は下るだけと聞いていたのに波のように上りが現れ、その度に膝の脇の筋肉が痛みだし、ノドウの向かい風は凄まじく、慣れないヘルメットの重さに首や肩が休ませろーと悲鳴をあげて来ました。
それらを見越したかのように、ぼんてんさんが終始伴走してくれ、PC3まであと何キロと励ましてくれるのですが、それがまた申し訳なく…。途中、何度も足を止めては、残りの時間と距離を計算ミスして、もうダメじゃん、俺は何をしてるんだ、と逃げる口上を探し始めていました。
写真は先を行くぼんてんさんが見えなくなった時に、渡る橋の上で見かけた鬼怒川。気持ちを切り替えるべくゆっくり身体を休ませ、いつものように自然を愛でる気持ちを取り戻したら計算ミスに気づき、ゴールへの執念が湧いて来たのです。
ようやく辿り着いたPC3では、ランチを摂らずに走り続けたbiroさんに追いつきました。補給後にbiroさん、ぼんてんさんが「ゴールで待ってますよ」と相次いで先に走り出したので、残された4時間・60キロは一人旅。AJ宇都宮が用意してくれたコマ図の正確さに助けられ、iPhoneナビを使わずにここまで来れたので、バッテリーの不安も無し。覚悟を決めて走り始めると、膝の痛みも麻痺したのか、なんとか誤魔化せそう。坂は無理せずに歩くと、身体が回復することも発見しました。
暗くなって筑波の星空が綺麗だなと思った頃、何故かサイコンがフリーズしコマ図が役立たずになりましたが、焦らずiPhoneナビに身を委ね走り続けました。残り40キロ地点で前方にナブユーを持つbiroさんを捉え、残り30キロ地点で待ってくれていたぼんてんさんとも合流して、ポケロケ三人揃ってのゴールとなりました。やったぁ!
初ブルべ完走と同時に、自己最長記録も更新(203km)。biroさんには「もう誘わないでね」と言われましたが、私も他の色のメダルが欲しいとは思わないでしょう。けれども、凡ゆることが試されるブルべは、富士山登頂と同様「一生に一度はブルべ」と思わせられる、貴重なイベントだと思った次第です。
明日からは、グルメポタリングやツーリングなど、楽しいサイクリングに戻ります。
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ブルべ | 日記
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2013/04/14 15:31:08