昨年発表されたシトロエンC5 Xに惹かれてから、“終のクルマ”と思っていたカングーを乗り換えるかも知れないと考え始めました。
10月にC5 Xの実車を見に行き、久しぶりに背の低い車ながら座った感じに違和感がなかったことで、少し真剣に考える気になったのです。
で、乗り換える意味があるとすれば、カングーのハンドリングや乗り心地の素性の良さや取り回しのし易さに加えて、片道100km以上の長距離ドライブ時に
・静かで、振動が少ないこと
・燃費がもう少し伸びること
・後席の居心地が良いこと
の3点が欲しくなりますが、乗り味や取り回しについては実際に乗ってみないとわかりません。
そこで、最寄りのシトロエンディーラーに電話したら、C5 Xもフェイスリフトされたエアクロス(AC)も今日試乗できるとのこと。
実際に試乗させて頂いたのは、以下の3台。(試乗順)
C5 X SHINE(ガソリン)
C5AC SHINE PACK(ディーゼル)
C5AC SHINE PACK(PHEV)
乗り比べての印象は、
①取り回しの良さ
Xは全長が長いものの最小回転半径はACと同じらしく(5.6m )、取り回しのし易さは見た目ほど違わないけど、乗り比べてリラックスして運転出来るのは前方視界が広いAC。
噂に聞くカックンブレーキや低速時のギクシャク感については、自分的にはいずれも全く気にならず。個体差なのかペダル操作の相性なのか?
②静かで滑らかな乗り味
同じプラットフォームでPHC(プログレッシブハイドロリッククッション)という次世代ハイドロの足回りながら、静かさ、滑らかさはPHEV>ガソリン>ディーゼルの順。
もちろんカングーに比べて飛躍的に良い乗り心地ですが、ディーゼルの場合はPHEV対比の音があるので、高燃費の魅力はありながらもカングーから乗り換える(+ン百万円)ほどの魅力になるかどうか?
③シートを含めた乗り心地
ディーラー周辺を時速40キロでちょい乗りした限りではカングーより断然身体に優しそうという点で差はないものの、ACの方が脚の長さは 6cm長く、シートの厚みもあるとのこと。
不整地を走ることを想定するかどうかで選べば良いようです。
④後席の居心地
これは文句なくXですが、ACの3座独立も荷車カングーに比べれば乗用車として十分で、疲れにくいだろうと思わせられます。
ただ、高齢者の乗り降りのし易さは車高が高いACの方が腰を屈めなくていいかも。(最低地上高はX165mm、AC190mm)
また、背の低いXならばサンルーフが欲しくなりそうですが、ACならばサンルーフがなくても開放感がありますね。(車高はX1485mm、AC1710mm)
これらの印象を総合すると、自宅に充電設備があるならばPHEV、無ければガソリンエンジン。
不整地を走るならばAC、走らなければX。
で、この組み合わせで選択すると、2023年現在ではACのガソリンモデル(SHINE、サンルーフ無し)になりそう。長距離ドライブ時の疲れなさは間違いありませんが、燃費はカングーより1-2km/L良くなるだけ。ふーむ。
因みに、PHEVとガソリンの価格差は、国と東京都の補助金を使えば実質差がない(但し4年以上乗る条件)らしく、またバッテリーは7年間保証されるので、自宅に充電設備がある人が羨ましいですね。
そう言う意味で合理的に考えれば、ホンダZR-VのeHEVモデルが乗り換え候補として魅力的なのかも知れませんが、乗り味やデザインは全く異なるし、後でカングーが恋しくなったりしそうだし。…ふーむ。(^^)
Posted at 2023/01/15 22:18:09 | |
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