以前から気になっていた、房総の素掘りトンネル。建国記念日に孫ツインズと出かけた月崎駅の近くで一つ見つけたので、本日カミさんと巡ってみよう!と。
まず、今日のきっかけとなった、一昨日の写真から2枚。
一つは、月崎駅の近くで見つけた永昌寺トンネル。小さな観音掘りでしたが、昨年末の災害で今は通行止め。
もう一つは、道の駅あずの里の裏手で見つけた浅間塚。これが元古墳ということを知り、古墳にも興味が湧いた次第。
で、本日もスタートは月崎駅。
最初は月崎トンネル。一つのトンネルの途中が陥没しているので二連トンネルに見えますが、実に美しいのです。手で掘った跡もくっきり。
近くの市原クォードの森に行くと、この辺りの山が砂岩状であることがわかります。大した高さでもない山を掘って道を通そうとするのも、掘りやすいから?
次は飯給駅寄りにある柿木台第一トンネル。立派な観音掘りでしたが、この先の第二トンネルの手前の道が崩落していたので、市原の素掘りトンネル巡りはここまで。
近くの飯給駅は初めて来ましたが、周りの風景も含めてお気に入りに。いたぶと言う音も可愛い。(^^)
次は茂原方面の横穴群遺跡や素掘りトンネルを見に行きます。
お昼は茂原に行く途中の睦沢町の里山カフェsouにて。
とてもいい感じの里山ライフスタイルですね。うらやましい。
このカフェに置いてあった睦沢町ガイドを見て、大楠や瞳のトンネルがある諏訪神社があると知り行ってみました。
さらにもう一つ。能満寺古墳という房総最大級の古墳があると知りましたが、今日は素掘りトンネルだからとスルー。
…のつもりでしたが、道の脇に突如現れた油殿古墳を見て思わずUターン。立派な前方後円墳を間近に観るのは初めてです。
こういうのを見ちゃうと、なんだかこんもりした所は皆古墳なんじゃないか?と錯覚するようなインパクトでした。
ちょっとまわり道しましたが、長柄横穴群遺跡へ。吉見百穴と同じようなお墓ですね。
最後に、茂原の街中に密集している素掘りトンネルの中から、少し離れた場所にある御領トンネルを見てみました。
形が綺麗で、かつ生活道路として普通に使われているのが、月崎や柿木台トンネルとの違いですね。
建機があればいっそ切通しにしてしまうような規模ですが、山の生態系を壊さないようにと言う配慮もあったのでしょうか?
素掘りトンネルは明治時代の農道、横穴や古墳は古墳時代前期のお墓と、時代も用途も全く違いますが、低くて掘りやすい山が連なる地形の恵みを人間がうまく活用してきた歴史を感じることができました。
茂原はもちろんのこと、養老渓谷方面の素掘りトンネルはまだまだたくさんあるので、次回の宿題です。地震や台風などの災害で見られなくなるかも知れないので、体力と時間が許す限り観ておきたいですね。
Posted at 2021/02/14 01:36:49 | |
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