再考 高速逆走問題高齢者ばかりではないのでは！？

「高速道「逆走」年１０００件、人身事故の４割が６５歳以上」なんていう記事が先日全国紙を賑わしたが、どうも僕はある意味合点が行かない。

確かに、人身事故という範疇を見れば間違いなく「高齢者」が関わったモノが多いが、逆走そのものに付いては、意外に幅広い年齢層にまたがっていると思うからだ。

僕が 2006年04月20日 にブログしたが、実は僕も以前は「高齢者」というキーワードばかりに目が眩んでいたのだが、

多発 なぜ高速で逆走が起こるのだろうか？それはドライヴァーだけの責任か・・
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/1711183/

逆走そのものの発生年齢の分布は広く、そして時間帯などによっても年齢が細かく分けられるというのだ。

こうした細かい分析をせずに、スグ「高齢者」が・・・ときたモンだから、ちょっと待った！と思った次第なのだ。

もちろん高齢者の問題も由々しき問題だが、もっと根本に立ち返って、前回も声高に言ったが、「逆走させない道路」の研究はできないモンだろうか？

この記事の中でも、そうしたインフラの整備について述べられているが、その点より、どうも高齢者の運転に問題が重きが置かれているのはどんなモンだろうか？

もちろん、そうした高齢者ドライヴァーの問題も切実だが、仮に、そうした高齢者の問題がクリアーになったとしても、それ以外の年齢層が起こしている逆走の問題は無くなるのだろうか？

確かに、改善活動の根本は、要因数のもっとも高いモノを「たたく」が鉄則だが、そればかりに目が行くと、もっと「道路」という基本部分の問題点が棚上げされたままになってしまう様に思うのだが、どうだろうか？

そこまでこの全国紙が突っ込んで特集でもすれば、さすが古参の新聞社となるのだが、僕から見ればまだ真の要因への追求が不足しているように感じてならないのだ。。。

それ以外にも、常々感じているのだが、もっと交通事情、クルマ事情を考えて記事を書けばいいものを、例えばとある全国紙の中には、「上向きライトの有効利用」を促す警察の活動を、「常に上向きライトで走れば安全」みたいな、恐ろしい解釈をする、どうしようもないところも見受けられる。

上下 ヘッドライトはどう使うか知ってますか！？？？？
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/5063813/

衝撃的な事を書かないと、読者が読んでくれない・・という事情もあろうが、それにしても、事例の一面性しか見ていない事が多すぎる様に思える。

事故や事例には、必ず真の要因が潜んでいる。

それを見つけなければ、何時まで経っても問題は解決しない・・・その事を再び考えさせられた記事であった。