不躾　三本和彦、ニッポンの自動車を叱る

私もこの書籍を購入してみました。

＞「安くて、ちょっと人に褒めてもらえて、他所とちょっと違えばいいや」
まさにその通りですよね。
他所よりも少し良く出来れば、あとは安く…という感じがします。
多少コストが掛かってでも、魅力がある車と造っていかなければならないと思います。

個人的には、ブルーバード、プリメーラクラスの「走る、曲がる、止まる」が成り立ったセダンが無い現状を、なんとかしてもらいたいですね。

一気に背高クルマへとシフトして、フト気付くと真っ当なセダンが無くなっていた。
さらに完全にクルマは移動の手段というファクターでしか捉えられなくなって、趣味クルマが売れなくなってしまった。。。

コレじゃイカンと個性満載のクルマを作ろうにも、利益が出なければという足かせが昔より強くなって、そうしたジャンルのクルマを造り辛くなってしまって・・・という、まるでデフレスパイルの様な現象に陥ってますね。

今や本当に日本に必要なＭクラスは絶滅危惧種。

何処かがやってくれるのでは・・という雰囲気も無きにしも非ずで・・・究極のスポーツカーとかラグジャアリーカーも良いですが、個性があって庶民の手に届くクルマって出てこないんでしょうかねぇ。

ＡＴ限定免許と、女性の意見至上主義（家庭でも開発の現場でも）が始まってからおかしくなったような気がします。「使いやすい＝だらしなく乗れる」と考えている人の、いかに多いことか。まあ、三本氏も世の中にセダンが多かった頃は、「スペースユーティリティ」にうるさかったのですが・・・。

確かに三本氏のフレについて、僕も気になるところが無きにしも非ずなんですが、それを加味しても現在の「一体何処の国のメーカーなの！？」という国産車の様子は大いに同感する所です。

何もしなくても、何も工夫しなくても、爆発的に早く走れるクルマは、ある意味で究極の姿かもしれませんが、余りにもクルマに乗せられている現状は正しいのでしょうか？

クルマの進化にインフラが追従していない現実を考えると、背筋がゾッとするのは私だけでしょうかねぇ。。。

なんか万人ウケしたらみたいなばかりですね


技術大国日本

後世に残る名車 また造って欲しいです

売れるクルマばかりでも、以前はその中にピリリとしたグレードなどがあったのですが、今はもう一気に特別な仕様や存在になってしまって・・・
技術はあれど「魂」は何処へ？

デキの良いクルマは多かれど、名車は・・・