
ようやく試乗に行けた、新しいフーガだが、事前に大きい大きいと聞いていたせいか、はたまた、何時ぞやかブログしたが最近の肥満化国産車に慣れてしまったせいか、普通に思えてしまった。
まったく慣れとは恐ろしいもので、実際に 4.9m の全長に 1.84m の幅の物体を街中で転がすには意外に神経を使うものである。
新型フーガは二代目となり、国産車という縛り、つまりセドグロの束縛から解放されて、一番の売れ先北米に目を向けて造られた車である。
そのガタイの大きさ、メインの3.7Lという排気量だって、3.5Lで済めば6万円の大台を超えなくて済んだものを ¥66,500- という 0.2L の差で払わなくてはならず一年に一度の事とは言え、庶民には頭の痛い問題である。
デザインは斬新である。
最近の国産車には見られない、大胆な曲面と曲線でボディは彩られており、先代の腰高感はモノの見事に払拭され斜め前からの眺めだけでなく、真横からの眺めもボディサイドの陰影が際立って見るものを圧倒させる。
僕が注目したのはフロントの造詣である。
かつての日産のデザイナーは、高級車たるグリルとヘッドライトの造詣には、それぞれの上面の稜線の高さの割合と、グリル開口部の面積がある・・・と言っていたが、今度のフーガには、これまでにないデザインの流れを感じざる得ない。
具体的には、フロントグリルをめい一杯突き出し、そこへヘッドライトの稜線を落とし込むようなエクステリアとしているからだ。斜め前から見入ると意外に気付かないが、このフロントグリル、思った以上に垂直に近い角度でそそり立っており、前後左右に三次曲線を描くが如く造形されている。
遠目にはそうでもないが、実際にはなり大きなグリルである。
特に真横からグリルを見ると、バンパーレヴェルからフロントフッドの先端になぞられて大きく弧を描いているのが分る。実に複雑な造詣で見る角度によって、まるで錯覚を起こさせる様な色々な雰囲気を見せてくれる。
フーガのDNAたる部分としてはヘッドライトの造詣もそうだろう。
ハイ・ローのランプ以外の部分はプレーンな感じだが、プロジェクターレンズの周りは手の凝ったフリルの様な感じで、そこに微妙なグリーンが被さって見えるので単調になりがちなヘッドライト周りにアクセントを付け個性を醸し出している。
新しいフーガが、日産が手塩にかけてデザインしたんだ、手抜きが無いぞと思わせる部分としてはCピラーに埋め込まれたグラスの縁取りのモールだ。
ちゃんとデザインされ、量産されている証拠がこのモールの造詣だ
ボディの抑揚に合わせて、キチンとモールも成型されており、ボディラインと旨く呼応して全体のデザインに溶け込んでいる。
まったく高いクルマ、大きなクルマに関しては、日産のデザインは凄いと今回も感じざる得なかった。
それでは内装はどうであろうか?
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Posted at
2009/12/14 01:57:33