F1　ベルギーGP　スパ・フランコルシャン1 / Spa, Belgium

　次回のF1は私が一番好きなサーキット、スパ・フランコルシャンです。
　ベルギーのドイツ国境近くの丘陵、森の中にあるサーキットです。1924年に公道を含んだコースで24時間レースが開催され、F1は1925年から行われている歴史あるサーキットです。
　スパ・フランコルシャンという名前は、スパという地域とフランコルシャンという地域にまたがったサーキットだからです。（ここでは面倒なのでスパ、SPAと略します。）

　全長約7kmのコースは現在のF１サーキットの中で最も長く、唯一の森林の中を駆け抜ける昔のレースコースの趣を残しています。（モンツァも森の中を走っていますが、実際には公園内にある森です）
　スパのコースは当初14kmもあり、ニュルの北コースやホッケンハイムの旧コースと並ぶ、長い森林サーキットでした。（ホッケンハイムも実際は公園内の森であり、山林を駆け抜けるサーキットはスパとニュルの北コースだけです。）

　現在の短くなったSPAのコースでも高低差がものすごく、最高部のケメルストレート末端のレ・コム（Les Combes）と最低部のウ・オゥージュ（Eau Rouge）はちょっとした小山ぐらいの高さです。
　ご存知のようにEau Rougeとは文字通り赤い水のことで、赤い水の流れる小さな谷川（実際にはみぞ程度の流れ）がありそこに橋がかかっています。

　SPAという名のとおり、この街は湧水で有名な街となっています。湧水のある谷川の水が鉄分を含んで赤くなっています。だからEau Rouge、赤い水という名前なのです。
　SPAという名前を聞くと、日本人は暖い温泉を思い浮かべますが、欧州の温泉は大半は日本でいう冷泉みたいなもの、大半が古期造山帯に属する欧州大陸では日本ほど熱いお湯が出ないのです。つづく・・・

＊写真はケメル・ストレート（Kemmel Straight）から見た、ル・スー（La Source）です。ちょっとした小山から麓の村を見下ろしている感じです。

＊カムイはハイスピードコーナーのあるスパはC30に合っている、シルバーストーンみたいなタイムが期待できると言っています。今回も活躍が期待できそうです。
http://www.itv.com/formula1/news/2011/8/sauber-expect-stronger-showing-at-spa-0653/