
決勝当日、FS(イタリア国鉄)専用ホームから出てすぐの所にサーキットゲートがあります。
ゲート係員に昨日おじさんから買ってチケットを見せると、、、私だけダメだと言われた。見た目は同じで本物だと思うのだが私だけ駄目。英語が通いないけどどうやら今日入場したければあと50ユーロ払えと言う。このチケットは今日のではなく昨日だけのだと言う。イタリア語が読めないので確認しようがないが、経験から言っても普通は日曜日だけの当日券はあっても土曜日しか見れない券はないはず。指定席ではないチケットだから席の問題はないはず。しかも3人同じチケットで私だけ駄目だと。。。
50ユーロはそれほど高くない(当時1万円弱)し、これ以上粘って同行者に迷惑を掛けるのも申し訳ないと思い納得いかないながら現金で私だけ50ユーロを払って入場。イタリア、手ごわい国です。(^^;;
レースは佐藤琢磨選手全盛期でしたがちょっと残念な結果に、、。レースが終わるとみんなが出口や柵の低いところをよじ登ってコースに侵入します(笑) ほんの数分前までF1マシンが疾走していたコース。コーナー外側の路面にはタイヤカスがごろごろ落ちています。
かつて読んだ日本人F1メカニックの津川哲夫さんの本の、「モンツァなどのイタリアではレース後に観客がピットまで乱入してきてパーツを強奪しようとする、メカニックも防戦に必死!」という記述を思い出してピットを覗いていましたが、警備員がちゃんとガードしていて一般人は誰も入っていない。観客も別に暴動を起こすようなこともなく、他の欧州サーキットと同じおとなしいものでした。まあこういうのは本当に行って見てみないと(ネタかどうかは)分からないものですね(笑)
レースが終わってコースを歩く観客は先ほどまでの息を呑む興奮と緊張から開放されてみんな穏やかで朗らかな表情をしています。本当にみんな楽しそうな幸せそうな顔をして歩いています。
じつは私はこの瞬間がレースを見てる時間と同じくらい好きだったりします。。 鈴鹿もレース終了後に観客にコースを開放することを考えるべきだと思います。警備やコース整備(清掃)が少し大変になるかもしれませんが、それだけの価値はあります。レース観戦を終了した観客たちが楽しそうにコースを散歩する風景はヨーロッパのF1での欠かすことの出来ない文化になっています。きっとレース好きのお父さんに連れられてきた奥さんや子供さんもサーキットを好きになるでしょう。こういうことを続けるのがモータースポーツへの理解を深め、文化を継承することになると思うのですが、如何でしょう? ホンダさん。(↓下記後日訂正追記参照)
コースを歩いてレスモコーナーの近くまで行くと、そのままサーキット専用列車停車場に着きます。
その前に、できれば見ておきたいのもがあります。モンツァのコースレイアウトを見て頂くとお気づきのように、モンツァにはかつてオーバルコースがあったのです。TVのF1中継でいつも映るアスカリの手前ブレーキングポイント、高架下をくぐってくる場所があります。その高架は実は昔のオーバルコースのバンク跡だったのです。私も実際にモンツァのコースを歩くまで気がつきませんでした。オーバルコースとそのバンクは1961の事故により使用禁止になり50年近く経っていますが、その遺構は、ほぼ原形をとどめたまま、サーキットのある公園に残されています。実際に45度以上あるのではないかと思わせる壁のようなバンク。森の中の近くのコースからは直接入れませんので注意してください。
サポーターの幸せな熱気を載せた専用列車は20分ほどでミラノ中央駅に到着します。到着後にホームに待っていたのは、、、きれいなキャンペンガールの配る程よく冷えたRedBullでした!(笑顔)
*後日訂正追記) 鈴鹿でのF1レース終了後のコース開放はずいぶん以前から行われていたようです。私が知らなかっただけか・・・orz
ブログ一覧 |
F1 | 日記
Posted at
2020/12/29 21:23:34