昨年、9年ぶりに訪問したオランダ家電の故郷の街。
顧客の本社や見込み顧客のメーカーがある場所でした。
そんなEindhovenから列車で1時間余り。
月曜日に訪問する顧客のある街に移動します。
カラーと言い、先頭車両と言い、2階建て客車といい、往年の近鉄特急に似ていますね(^^)
オランダ国鉄の普通電車です。
そんな2階建て電車の2等車の2階席に乗って、
オランダの平坦な田園風景の中を移動します。
今回訪問する都市は20年ぶりに訪問する都市の20年ぶりに訪問するお客様です。
20年ぶりに宿泊するホテルの窓からの風景。
街中にはオランダ式教会が見えます。
ライン川下流のライン川の水運とともに発展した都市。
20年前にお客さんの本部と、当時ドイツのStuttgart郊外にあった顧客の本社工場があった街です。
当時、ドイツの国境の街Aachenに別のお得意様があり、比較的近くのこのオランダの本部に売り込みをかけていたのと、この会社のStuttgart郊外の工場に納品しており、その挨拶も兼ねて、27年前から年に1,2回定期的に訪問していました。
最初の個々の顧客の訪問した当時、1990年代終盤は、私がこの業界に入った当初で、1人で欧州の顧客新規開拓をしていた時代でした。
私が入社する前に、会社が雇った大手総合商社が何社も価格だけ激安な価格を提出して、価格を下げた上に何のフォローもしなかったので、顧客に嫌われて参入前に出入り禁止になっていた状態でした。
そんなマイナスからスタートして、たった1人で定期的に訪問し、3,4年経ってようやく各顧客に気に入ってもらい、4年もたてば欧州顧客がゼロから仏独英に10社くらい新規に開拓できていました。
そんな時代に通っていたこの都市の顧客の工場。
2000年代になって、EURO通貨の導入により、当初EURO高、物価高になって欧州の製造業の商品の価格競争力が失い、ドイツのAachenやこの会社のStuttgartなど欧州ハイテク工場の閉鎖が相次ぎ、この顧客に訪問する機会も失いました。
2000年代の初めには、私が35歳で参入したこの新しい業界の欧州と国内の新規顧客開発と受注拡大は成果が出てきて、ようやく精神的に自信がついてきた、そんな時期でした。
あれから20年、この会社が北米の私の顧客を買収し、その数年後、オランダ本部工場へ挨拶と打ち合わせを行うことになりました。
それが2024年の20年ぶりのこの街、このホテル、この顧客への訪問でした。
20年前まで、顧客の工場で駅までタクシーを呼んでもらうと、毎回同じ女性ドライバーで、半年ごとに好きな1980年代ポップスの話題で盛り上がったことを思い出しました。
そんなまだまだ元気でやる気にみなぎっていた30代後半の私。
その時の心境、状況がリアルに蘇ってきました。
そんな、20年ぶりに訪問した駅、街、ホテル、お客様。
当時の担当者の方々はもう全員とっくに引退されていますが、私ももうそろそろ引退の歳です。
引退前に、偶然顧客からの呼び出しがあり、20年ぶりに訪問できた街とお客様とホテル。幸せな偶然のタイミングだったなあと感じます。
あとは私の部下がビジネスを盛り上げていってくれるでしょう。
27年のこの仕事、35年の私の欧州ビジネスの大団円に素晴らしいタイミングでした。
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ホテルの窓辺から | 日記
Posted at
2025/05/23 15:37:32