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2005年03月17日

忘却 !アルファロメオ・アルナって、みんな知らなかったのね・・・

忘却 !アルファロメオ・アルナって、みんな知らなかったのね・・・ N14パルサーのブログの中で「アルファロメオ・アルナ」の話題を一行カキコミしたら、
「そんなクルマ知らない」、
「詳細を」、
「レオーネの3ドア?」
なんていう問い合わせが個人的にてんこ盛りやって来てしまいました。

そこで、かつて歴史の波に消えた、メーカーでさえ作った事を忘れていると言われた、孤高のレア車「スタンザリゾート」を越える謎の日伊混血車「アルナ」をご紹介しようと思い立ったのです。
(噂によれば、日本のレア車研究の第一人者 「みやこし氏」 も知らないとか・・・こりゃ大変だ!!)

1980年代、日本の自動車産業は未曾有の危機的状況にあった。
オイルショックが始まると、北米でのスモールカー、究極には日本車の大躍進で、アメリカのビッグスリーはひん死の状況。

その中で、GMは究極の日本車キラーとして「Xカー」を発売し、ジリジリと北米での日本車のシュアを侵食し始めていた。
(実際には、Xカーはクルマとしてのデキは最悪で、大幅なディスカウントで売り上げを伸ばしていただけだったのですが。)

残念ながら資本力等では、日本の当時のトヨタでさえ、ビッグスリーには到底太刀打ちできるモノではなく、日本のメーカー各社が、世界的規模で生き残りをかけた模索を始めたのだ。

日産は、「グローバル10」 という目標を掲げ、盛んに欧州のメーカーとの合弁やOEM(相手先ブランド供給)、現地生産に活路を見出そうとしていた。

その中で、当時経営的に苦しかったアルファロメオとの劇的な合弁が発表された。
落ち目とはいえ、欧州で絶大なブランド力をもつ「アルファ」のネームヴァリューと、卓越したアルファの技術力を吸収したかったというのが日産のホンネだった。

そこから生まれたのが、N12「アルナ」だった。

フロントグリルと内装、エンジンはアルファが手がけ、初の日伊合作のクルマとして華々しくデヴューしたが。

確かにアルファチューンドの足回りは、オリジナルのN12に見られた、頑固一徹のドアンダーステアから、欧州的なロールは許すが懐の深い・・といった特性に変化し、当時、造り手が違うとこうも違うのか・・と日本の評論家達は舌を巻いたのだが、しかし、基本的なデザインが異なりすぎていた。

いかにも付け焼刃なフロントグリルと言い、どうしようもない質感の無い内装は、アルファが意地で本皮のステアリングを奢ろうが魅力的とは言えなかった。

当時の日本車の内装は「プラスティッキィーバロック様式」と欧州では呼ばれていて、つまり一見豪華に見えるが、良く見るとただのプラスティック細工で中身が伴わないと言われていた。

正直、N12でアルファを作れと言われた向こうの技術者達は、大いに悩んだ事は容易に想像できる。

どだいN12パルサーのボディに、スッドのエンジンを搭載しても、絶対的なクルマとしての完成度は低く果たせるかな、アルナは大失敗した。

1980年に日産自動車と共同出資組織として設立しARNAであったが、結局日産との提携を解消され、莫大な借金を更に重ねる事なり、1987年フィアット傘下に収まる事となったのだ。

同時期、あれほど「日本車キラー」と言われた、GMの「Xカー」も日本に輸入されたが、その出来栄えの酷さに早々に市場から消えて無くなってしまった。

結局は日産も、アルファも歴史の激流に翻弄されてただけだったのかもしれない・・・

スタンザリゾート以上に歴史の波を読みきれずに、日産お得意の「無かった事に。。」の80年代代表が「アルナ」だったのかもしれないのだ。
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Posted at 2005/03/17 11:51:03

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この記事へのコメント

2005年3月17日 12:50
しらなーい。てか、アルファと組んでたことすら知らなかったですよ。いろんなことやってたんだなぁ。
コメントへの返答
2005年3月17日 13:58
考えて見ると、マスコミへの露出も少な
かったような。。。。
記憶では、ベストカーに一度だけ、欧州発
日産車・・な~んていうタイトルで紙面の
下の方に白黒で出てたくらいしか記憶に
無いですねぇ・・
今も生き残りに各メーカー必死ですが、過去
でも公害対策とかオイルショックとかで、
色々とやってた時代があったんですねぇ・
・・
でも喉元過ぎれば・・・という事も言えま
すね。
2005年3月17日 20:08
一番上の写真を見たとき一瞬「175ランサーか!?」と思えたのは私だけですかね・・・

コメントへの返答
2005年3月18日 1:42
それは新説です!!

一番多かったのは、中段の写真を見てレオ
ーネのスィングバック?っていう声があり
ました。

しかし、これっという個性の無いデザイン
ですね。。。
2019年10月7日 0:11
フィアット傘下入りしても懲りなかったのか、化粧直ししたNDロードスターにフィアット製エンジンというある意味地雷のような組み合わせの124スパイダーなんてものが出てきたのは記憶に新しく…それもまた、搭載されるエンジンが欧州の環境基準に適合しないことから来年で生産終了となるようですが。

最近ではトヨタがZ4の内外装を化粧直ししただけのクルマに「スープラ」と名付けて売る事態にもなったのですが、トヨタ品質のBMW車ではなくその逆だったら故障多発の悪寒が…。

日欧合作となると、決まって「なぜ逆にしなかったんだ」と口々に言われる始末のクルマばかりが出回っているような気がするのです。
コメントへの返答
2019年10月9日 23:09
多国籍車というジャンルは、同じ風土、思想の近いメーカー同士で行ってこそメリットが得られるわけで、単純に1+1で合作のクルマを作ると、だいたいロクな結果にならないというのは明白な事実です。
トヨタもキャバリエなんていう箸にも棒にもかからないクルマがありましたねぇ。
日欧合作で見た時、僕は逆に今のスープラがどんな風になるか逆に注目しています。
正直BMWってゴムダメ、シールダメ、メッキダメ、センサーダメと、最近はずいぶん改善されていますが、それでも国産車に比べるとというレヴェルが、トヨタと交わることによってどうなるか。
始めて相乗効果と言うモノが生まれるのか、それとも化学反応して挫けるのか。
どうも暗い話題しかない現代のクルマの世界で、これくらいは、何とかなって欲しいと「淡い」期待をしているのですが・・・
2019年10月14日 17:56
トヨタとBMWの共同開発によるスープラの次は、OMW(ダイハツ)とBMWでミラジーノとミニマイナーを共同開発すればいいのに…と思うところがあるんですよね。
内外装はBMW担当、シャーシや動力系統や脚周りもダイハツ内製のものをBMWの手でチューニングという体裁で。

歴代ミラジーノの世間でのイメージが「コンパーノがモチーフだという言い訳をしたMINIのパロディ」であり、BMW MINIはもはや名ばかりというレベルに大型化してしまっているので、そういう意味では両社にとってWin-Winになるような気がするのです。
コメントへの返答
2019年10月22日 16:55
もはや MINI のブランドの存在意義は MINI の名前を貸した別物で、小型であること、そして究極のユーティリティなどは眼中にないでしょう。
そういった観点から、小さくて中が広くてという本来の MINI の価値観はBMWには持ち合わせていないと僕は思います。
今の MINI はあくまで、まぁ小さくてお洒落なクルマという価値観で、これからも邁進すると思いますよ。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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