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2005年05月25日

再度 欧州にロータリーサウンドが鳴り響く!ポルシェとの死闘

再度 欧州にロータリーサウンドが鳴り響く!ポルシェとの死闘 ニュルでの一応の成果を上げた「マツダ」は、翌年69年には「コスモスポーツ」から本格的ロータリー量産車「ファミリアロータリー・クーペ」を、欧州に繰り出す事になった。。。

ファミリア・ロータリー・クーペは、その優しげな外観とはまったく異なり、まったくのじゃじゃ馬であった。
とにかくリヤの板バネが、ロータリーのパワーを吸収できなくて、発進時にはジャダーを起こすわ、比較的柔らかい足回りだったせいもあって、高速走行では路面のコンタクト感が希薄で、まさにCMのキャッチの通り「飛んでいる感じ」であった。

それにしても、当時からマツダの広告はオシャレである。
まともにクルマを写すのではなく、クルマのサイドウインドに写した姿を使うなんて・・・



話は欧州へのチャレンジに戻るが・・・

欧州のレース用として、「マツダ」は吸気ポートを完全な「ペリフェラルポート」とし、まったくレースに適した仕様に変更した。
馬力も耐久性に自信を持てたので、耐久レース仕様でも170PS/8000min-1と大幅にポテンシャルが向上していた。

ブレーキも4輪ベンチレーテッドディスクとし、ホイールのサイズもエンジンの馬力向上に合わせてフロント9J、リヤ10.5Jという恐ろしく幅広のホイールを履く事になり、必然的にオーヴァーフェンダーで、はみ出たホイールとタイヤをフォローすることとなった。。。

戦闘力の増した「ロータリー・クーペ」はスパ・ファランコルシャン24時間レースで1~4位のポルシェについで5、6位をGETするなど、その活躍は目覚しい物があった。

そして運命の8月、「マツダ」は再びニュルブルクリンクに現れたのだ!

「マツダ」は三台の「ロータリー・クーペ」をエントリーし、打倒ポルシェに燃えていた。

この年のニュルは、まったく天候に恵まれず84時間の内に豪雨に見舞われるなど最悪のコンディションになってしまった。。



片山/片倉/武智組は33時間目にクラッシュしてしまい、二台目は、何と65時間目に燃料タンクからのガソリン漏れで棄権・・・
すべては、もう一台の「ロータリー・クーペ」に運命は託されたが、途中の豪雨で2ローターのリヤ側の排気マニホールドが急激な温度変化に耐え切れず、排気漏れが発生し、排気音が大きくなってきていた。。

ニュルでのレースでは、当時から排気音量の規制があり、このままでは失格の危険性も出てきてしまった。

ピットインの度に簡易的な処置を施したが、猛烈なペースでのレース運びが仇となり、いくら補修しても排気漏れが再発、すると「マツダ」チームは誰もが想像しなかった手段を施したのだ!!

それは、排気漏れの生じているリヤのローターの燃料をカットし、

ワン・ローター

で走行を始めたのだ!!

まさに、ロータリーエンジンなら可能である奥の手を施したのだ。

ワンローターという、まったくの戦闘力不足でありながら、最後まで走り続け、まさに執念の5位入賞という奇跡をおこしてしまったのだ。。

その頃国内では、サーキットに一向に現れない「マツダ」に対して、海外で戦績を上げながらどうして・・・という疑問と、ロータリー・クーペの戦闘力を測りかねて、戦々恐々とした異常な雰囲気が支配していたのである。。

しかし、その沈黙はまもなく、当時の王者「GT-R」に牙をむくこととなったのある。。

それは、同時に広島県人である私と、日産党である私の内面で、激しく葛藤が始まった時代でもあった。。。
ブログ一覧 | ロータリー | クルマ
Posted at 2005/05/25 01:00:48

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この記事へのコメント

2005年5月25日 13:10
読みながら手に汗握ってしまった(^^;
 ロータリークーペ これから どうなるのだろう
ブログすごく楽しみです。
コメントへの返答
2005年5月26日 2:07
耐久性の確保と高速性能の確保・・・

「レースは最高の実験室」と言われますが
、まさに当時のマツダはそれを地でやって
たんですねぇ。。。

海外で善戦したマツダ・・さて国内では?

頑張って、家中の資料をかき集めている所
なので、頑張ります!!
2005年5月25日 13:51
うちの町には片山義美がロータリー専門店開いてます。
一度お目にかかった事あるけどやんちゃそうなおじさんだった
ああ・・・・一度でいいからレクチャーうけてみたいな
コメントへの返答
2005年5月26日 2:11
あの年代の方々は、本当にアグレッシブル
だしフレンドリーな方が多いですね。
片山さんは、欧州ですごく注目された日本
人の一人で、特に挑戦的でありながら、
美しいドライビングには定評があるので、
もし機会があれば、それは逃しては為りま
せぬ!!の世界ですね!!!
2005年5月25日 15:38
こんにちは♪
RE黎明期のレースでの活躍、興味深く拝見させて頂いてます。
親父のロータリークーペは正にこの車でした!
親父は男ばかりの4人兄弟の長男で、下の2人は東洋工業の社員でした。
この叔父達が休日によく家に遊びに来ていたのですが、丁度 広島東洋カープが初優勝した頃の家のガレージは、4人が揃うと まるでレース場の様でした (懐)
親父「スカイライン2000GT(KGC110)」、次男「ファミリアロータリークーペ」、三男「コスモAP」、四男「サバンナGT(RX-3)」。
見てのとおりの車道楽兄弟で、ウチの場合は日産劣勢でした (笑)
近所の人が車をよく見に来ていたので、子供ながらに ちょっと自慢でした♪
叔父達の当時の会話からロータリーのレースでの快進撃の事は聞いていました。
でも当時の私は、サバンナやコスモの「長方形+丸」の変わった形のマフラーから出る不整燃焼の凄い音が怖くてRE車が嫌いでしたねぇ。
ケンメリが上品に見えたものです (笑)
因みに、当時の家のトイレの壁には叔父が貼った「RE通算100勝達成記念」のレースシーンの大きなポスターがありました!
私の車好きの起源は多分、この家庭環境からです (^^)
ブログの続きが とても楽しみです♪
コメントへの返答
2005年5月26日 2:33
長方形+丸のマフラー・・・
懐かしいですねぇ!!!
当時のロータリーはサーマルリアクター
と言って、元々未燃焼ガスが出やすい
ロータリーの特性を生かして、さらに
濃いガスを送って、さらに未燃焼ガスを
排出させて、排気系に設置したサーマル
リアクターという装置で、その未燃焼
ガスを大量に含んだ排気ガスを再燃焼
させて排気ガスをクリーンにしていまし
た。
長方形の横の丸はサーマルリアクターを
冷却した空気の出口でした。
おかげで排気ガスはキレイでしたが、
燃費はますます悪くなるし、間違い無く
バン!バン!バ~ン!!という不整脈が
起きて乗ってるほうも、傍で見てる方も
気持ちの良いものではなかったですねぇ
。。。
しかし、凄い家庭環境でしたね!!
おかげで、クルマが好きになれたし、こ
うしてみんカラつながりとは言え、友人
が増えたので、「良し」!!という感じ
でしょうかねぇ。。。
2006年7月8日 5:12
オトコ 片山

懐かしいですね、ボクはええ加減を絵に描いたやつですから。
きっちりした事はできないっす(笑)

全てアドリブ、出たとこ勝負。

これからも、何卒よろしくお願い申します。m(_ _)m
コメントへの返答
2006年7月10日 2:21
ロータリーの三銃士も慣れない海外で大変だったようですね。

あれほど曲がらないロータリークウペで、ここまでの戦績をあげるのですから、その精神力や腕前は想像を絶するモノだと思います。

時次郎さんの懐かしいクルマのブログの数々、僕はすごく楽しみにしています。

これからも、続々と懐かしいクルマを紹介して下さいね。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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