
かつては日本でタイアなど生産していたが、企業競争に負けたり、需要の落ち込みで大手企業に吸収されたメーカーがたくさんある。
今では、クルマ産業では無く、違った方面で名を馳せているが、かつてはクルマ産業でもソコソコ頑張っていた企業のひとつをご紹介したい。
1972年6月。富士グラン300マイルレースのウエットコンディションをものともせずに激走する、越田 祐司 選手の ハコスカ GT-R こと KPGC10 。
そのAピラー下、フェンダーに描かれたOKマークのメーカーを皆さんはご存じだろうか?
越田選手もPMCSのワークスドライヴァーの一人。この年いっぱいで現役を去った選手だ。
今では見なくなったマークなんだが、「OKサインはスキンレス」というキャッチで宣伝していた、スキンで有名な オカモト のものだった。
オカモトと言えば、スキンで有名なんだが、それ以外にも業務用の手袋や産業用のフィルムなどでも有名で、身近な所では、クルマの内装の表皮に使われるレザーについては、かなりのシェアを誇っている。
実はオカモトは、かつて、「RIKEN」ブランドでタイアを作っていた事は、今の人達は余り知らない事実なのだ。
国内では「リケン」、海外では「ライケン」と呼ばれ、主軸にはなれなかったが、そこそこの売り上げを誇っていた。
「RIKEN」のブランドで、国内では主に「リケン」、海外では「ライケン」と呼ばれ、まぁ、BSやヨコハマなどの巨頭が居たので主軸にはなれなかったが、安めの、そこそこの性能を持つブランドとして国内より海外で売れていたブランドだった。
そんな売れセンではないが、安くて何より国産と言うポジションだったのだが、一時期は、さすがゴムの専門メーカーと言う事で、脚光を浴びた時期があった。そう、スパイクが禁止され、スタッドレスタイヤが普及する頃だ。
さすがゴムの専門メーカーと言う事で、寒くても固くならない粘りがある、BSなんかよりグリップすると一部では有名に。。
なんたって、あのBSが 、高いは、凍結路はおろか雪道でもグリップしないと散々だった「ホロニック」の時代に、氷道でも意外に走れるんだって降雪地では、「リケン」のスタッドレスの性能を誉めるGSやショップが多かったのも事実だった。
激戦 2013年スタッドレス戦線うごきアリ!
⇒ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/28292735/
ホロニックなんてネーミングは良かったが、どうみても、それまでのスノータイアの延長だった。
ただ残念だったのは、大手に比べて販路が少なく、欲しくても、なかなか地方に行くと入手できないという現実に阻まれ、せっかくの飛翔するチャンスを逃してしまった・・という悲しい現実があった。
そんな リケン、オカモトにも光明が射す大きなチャンスがやって来たのだが・・・
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タイア | クルマ
Posted at
2015/05/10 22:03:49