ある日の全国紙に、目を疑いたくなるような記事が掲載されていた。
「夜間の自動車の運転で、ライトは上向きと下向き、どちらが正しいのか?――。」
おいおい!何を今更言ってるの??と僕は感じたのだが、どうも今の日本のドライヴァーのマナーは落ちる所まで落ちてしまった・・・というのが実情らしい。
まぁ多くの良識ある該当車のオーナーには悪いが、あまりにも遭遇する割合が高い、街中を走るBMWやメルチェデスの連中に多い、リヤフォグを用も無いのに煌々と点けて走る様子を見ても、灯火類の使い方は最悪と言って良いだろう。
晴天時や街中で「リヤフォグ」を点けて走る 大馬鹿者 の多いこの国ではとうとうヘッドランプの使い方まで分からなくなったとは、まったく悲しい限りである。
迷惑 意外に間違っている!?クルマのランプの使い方!!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/235757/
その記事の中で、街頭でのインタヴューがありその中で・・・
「下向きライトの方が安全と教習所で習った。上向きは対向車がまぶしく感じ、かえって危険だと思う」と都市部の事情を話す。
な~んていうコメントがあった。
下向きライトが安全なんて可笑しいだろうが??上向きが対向車に迷惑は当然で、だからいつも下向きが正しくて・・・という思想が横行しているなんて、僕にとって背筋が寒くなる思いがした。
さらに驚いたのは、他のインタヴューで。
「道路の電光掲示板で県警が上向きライトを推奨していることを知り、従っている」
じゃあ、いつ上向きが良くて、いつ良くないか分かっているの??と激しく嫌悪感を感じるのは僕だけだろうか??
僕が危険に思うのは、単純に対向車や、前走車が居る時はどうするの?という論理がお座なりになっている事に激しく危機感を覚えるのだ。
まぁ、天下の茨城県警がどの様な「電光掲示板」での啓蒙をしているか知らないが、こうした短絡的なドライヴァーが増殖して、上向きランプの被害者が続出しないことを願って止まないのだが・・・・
大体、「ハイビーム」だの「上向き」だのという言い方に、僕は疑問を持っている。
僕が免許を取った頃も、「上向き」、「下向き」と言った表現はあったが、それは二次的な言い方だった。
その事を証明したくて、久しぶりに僕が乗っていた510ブルーバードの取り説を引っ張り出してみた。
そこからヘッドランプの使い方を紐解いてみると・・・
今で言う「ハイビーム」は 「
メーン(MAIN)」とかかれており、一方の下向きは「
ディマー(DIMMER)」と書かれていた。
そこからも、本来のヘッドランプの使い方は、「上向き」が
「主」 で、適便、下向きにして使う・・という様子が見て取れる。
確かに路面の照度が高く、対向車や先行車、対面する歩行者の多い都市部などでは、殆ど「上向き」を使えない場合が多く、あっても頻繁にヘッドランプの切り替えをすることになり、ランプの寿命や、操作の面倒さという事で、「下向き」走行をすることは理解できるが、何も「下向き」にしたまま市街地以外でも走行する意味は無いと思うのだ。
市街地でも住宅地などでは、対向車、先行車、対面歩行者が居ない場合に、「上向き」にして走行すると、遠くまで見通せ、さらに上下方向にも視界が広がって本当に走りやすいものだ。
せっかく安全安心のために工夫された装備も、ドライヴァーの正しい使い方が無ければ意味が無い・・今回の一件もその事を端的に表していると僕は感じたのだ。
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Posted at
2007/05/30 03:09:25