メーターの世界では、ここ数年の新し目のクルマのモノをご紹介してきたが、ここで少し気分転換。それは・・・・
意外に知られていないのが、レースカーの室内の様子。。。それがさらに過去の物となると皆目見当もつかない・・・というのがホンネだろう。
そこでメーター対決の国内編として、レースでも血で血を洗う激闘をしたGT-R(KPGC10)とカペラ・ロータリーの様子を御見せしよう。
まずGT-Rだが、それまでのセダンボディからツゥードア・ハードトップに変わった際に、内装も大きく変更された。
特にメーター類は、ドライヴァーの眼前に集約され彫りの深い形状となった。
正面に大径の「回転計」と「速度計」がレイアウトされる計器板は見易さを最優先にされたという・・・それがレースカーになるとどうなるか?
軽量化のためにインパネの大部分は、車外に放り投げられセンター部には、ドライヴァーに向けて造形された追加のメーター2器とヒューズBOX、そしてメーターは基本的な骨格を残してドライヴァーの眼前に迫っていた。
面白いのは「回転計」が二連になっているのが注目だ。
その他では、オルガンタイプのガスペダルや、細身の本木のシフトレヴァーなども市販車と同じ・・というのも興味深い。
ここから神業の様な高橋の、黒澤の、北野のドラヴィングが為されていたと思うと感慨深いものがある。。。
運命 GT-R 50勝とロータリーの逆襲
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/303382/
次ぎにライヴァルであるマツダ・カペラ・ローターリーの室内はどうだったか?
カペラはマツダ創立50周年を記念してリリースされたマツダ渾身のクルマであった。
それまでのファミリアや、コスモスポーツとは違ったマツダ・ロータリーの頂点を内外に示すクルマとして生を受けた。それは内装にも見て取れて、室内は明るいカラーリングがされ、豪華に設えられた。
マツダお得意の「T型ダッシュボード」に、計器系と空調オーディオ系に明確に分けられた操作系が特徴だ。さらに「ロータリー・マチック」というATが用意されたのもトピックだ。
これがレースカーになると・・・
こちらも徹底的な軽量化の為にインパネが取払われ、眼前にメーターが集約されてレイアウトされている。
無骨なGT-Rに対して、あくまでスマートなカペラの様子だが、スティアリング・ポストに色濃く市販車の様子が残っている事が面白い。
苦難 最新型ロータリーを投入するが苦戦を余儀なくされたロータリー勢。。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/264583/
現代に近い、グループAなどに比べるとさらにスパルタンだった事がこの二車にも見て取れて非常に貴重な画像である。
1971年12月12日 富士ツゥーリスト・トロフィ GT-R VS カペラロータリー
どちらが優れて、どちらが優れていない・・・などとは、口が裂けても言えないが、この両車のコクピットを眺めているとそこからそれぞれのメーカーの思想や当時のレースカーの考え方が見て取れて、さらに日本のレースシーンの進化の過程もさらに見れ感慨深い物がある。。
GT-R VS ロータリー の名勝負はコクピットでも行われていた。。。それを感じて頂けただけただけでもブログ冥利に尽きるというものである。
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Posted at
2007/06/24 20:25:58