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徳小寺 無恒のブログ一覧

2005年05月08日 イイね!

面影 フェアレディSR311末期に開発されたレース用ノーズ

面影 フェアレディSR311末期に開発されたレース用ノーズ以前フェアレディSR311にファーストバックがあった話をしたが、実は後ろがあれば「前」もある訳で・・・・

当時の他社のクルマ達のポテンシャルを大幅に超えていたSR311には、レーシングカーとして大きな命題が課せられていた。

それは、「空力」の改善であった。

馬力もある、軽量であるといった要綱は満足していたが、如何せん、オープンボディでブリティシュスポーツに範したスタイルでは、極限のレースシーンに置いて空気の「壁」が問題となっていた。。。

そのひとつの回答がファーストバック化であったが、メーカーとしても奥の手としてフロント部分の空力の改善に着手していた事は当然の成り行きであった。

さらに、操縦安定性の向上を狙ってトレッドの拡大もおこないたい・・・

その答えが画像のSR311であった。。。

空気抵抗を減らすために延長され低くされたノーズと、張り出したフロントフェンダーが独特の雰囲気を醸し出している・・・

しかしながら、このフロントのキッドが世に出ることは無かった。

それは、開発が終わった段階で、S30Zの登場が決定していたからなのだ。。。

もし、このノーズの開発がもっと早ければ、我々はレースシーンでの「グランドノーズ」付きのSR311を当たり前に見ていたかもしれない・・・

この画像を眺めていると、私はある事に気付いたのだ。

なんとなく面影にS30Zの姿を見た様な気がしたのだ・・・

しかし、この開発にはS30Zに関わる人材はまったく関わっていなかったという。

そう考えてみると、S30Zというのは、SR311のエクステリアの正常進化した姿だったのかもしれないと・・改めて認識したのだった。。

(画像の説明)
上が今回話題の空力改善対策ノーズ付きSR311。
下は比較の為にビバリーヒルズでたたずむSR311を添えてみた。。

こうしてみると対策ノーズのSRには「Z」の面影を見ることができるし、ノーマルのSRにはビバリーヒルズの気品にも負けない優れたデザインであった事が伺えるだろう。。。
Posted at 2005/05/08 19:42:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | フェアレディ | クルマ
2005年05月05日 イイね!

貴重 240Zモンテ日産広告発見!

貴重 240Zモンテ日産広告発見!過日の、モンテでの240Zの活躍のブログを見て、凪さんから貴重な画像が送られてきた!

まさに「雪と氷の」・・・といった風情がばっちり合う貴重な広告の画像だ。

しかもドライヴァーは「ラウノアルトーネン」、軽くカウンターをあてつつコーナーをクリアーするシーンだ!

しかし当時、現場に居合わせた欧州のラリーファンは、どう見てもラリーシーンでは不利な筈の ロングノーズ のFR車の激闘をどの様に感じたのだろうか?

我々は、当時の日産ワークスの、真紅につや消しのブラック塗装の240Zの戦う姿を、「自信」と「誇り」を持って目に焼きつけておくべきだと切に思うのだ。


Posted at 2005/05/05 01:47:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | フェアレディ | クルマ
2005年04月30日 イイね!

氷雪 240Zモンテで闘う

氷雪 240Zモンテで闘う優雅なロングノーズで時代を切り裂いたS30フェアレディZ。
サファリの砂塵や、モンテの氷雪などは似合わない・・と考えられているが、日産は240Zをレースだけでなく、ラリーのフィールドでも活躍の場を求めた・・

サファリで’70年にブルーバード510が「メイクス」「クラス」「総合」の完全三冠を達成した翌年、サファリに不似合いな美しいロングノーズのスポーツカーがスタートラインに並んだ。

そのクルマの名前は「フェアレディ240Z」。

現地のマスコミだけでなく、他のライヴァルメーカーも240Zの登場に度肝を抜かれた!!

「DATSUNは気が触れた!?」

前年の活躍を考えれば、さらにパフォーマンスを上げて510が出てくると思っていたのに、それまで実績も無く、サファリのフィールドにはどう見ても不似合いな240Zが出てきたのだ、そんな日産にライヴァル達は驚きが隠せなかった。

しかし、日産の読みはしたたかであった。

510では高速化したラリーには勝てない・・・

果たせるかな240Zは初出場にも拘らず前年の510に続き、完全三冠をもぎ取ったのだ・・・

そんな240Zの高速運動性能をサファリだけに日産は留める事は無かった・・・

なんと、絶対にFRは不利といわれた「モンテカルロ」にも240Zを出場させたのだ!!

雪と氷に閉ざされたモンテ・・・

それまでFFやRR車しか優勝はおろか完走もままなら無いラリーであったが、日産は410ブルーバード、フェアレディーSR311とFR車で果敢にもモンテに挑み続けていた。。

その総決算として、さらに高性能な240Zでモンテに挑戦したのだ。

しかし、優雅で美しい240Zは性能的には何の問題は無かったが、逆にエクステリアはモンテでは不利以外の何物でも無かった・・・

狭い山岳ルートでは全長が長すぎたのだ・・・

ところがいざ、ラリーが始まると観客は240Zの豪快な走りに釘付けとなった!!

240Zの全長と変わらない狭い道幅の山岳路を、240Zは優雅なノーズの先で雪や氷の壁を削りながら、ほぼ全区間を真横にカウンターを当てながらクリアーしたのだ!!!

240Zは闘った・・・

’72年、出場台数264台中完走車両34台という例年まれに見る厳しい気候と条件の中240Zは総合3位、クラス2位という成績でモンテを終えた・・・

総合3位という成績は91年にセリカが総合優勝するまでの、モンテにおける最上位だったのだ・・・

240Zと言えばレースばかりの活躍が語られるが、実はラリーフィールドでも活躍した事を覚えていて欲しい・・・
Posted at 2005/04/30 22:52:18 | コメント(5) | トラックバック(0) | フェアレディ | クルマ
2005年04月30日 イイね!

伝承 240Zの系譜をたどる

伝承 240Zの系譜をたどる 僕はほんの少しの間なんですが「240Z-G」のマルーンに乗っていたのだが、当時は2Lを越えると税金がハンパな額でなく、税金の悪夢を逃れるために手放した様なモンでしたから、今から思うと残念で仕方ありません。

 S30Zの「240Z」といえばGノーズ、オバフェン付きの姿がすぐに思いつくと思うのだが、実はそうでないグレードもあった事はあまり知られていない。

 240Z のシリーズは、ベースグレードの 240Z 、次に 240Z-L、そして皆さんがご存知な オバフェン・Gノーズ付きの 240Z-G という3グレード構成でリリースされていた。



上のホワイトのS30はZ432。
2Lモデルと240Zノーズ無しとの違いは、2Lモデルがグリルがメッシュなのに対して、240Zシリーズは横桟となるのがポイントだ。
画像では分かり辛いかもしれないが、まずは初級編の判別方法になる。



この画像が 240Z-G 。
今見ても一寸のスキの無い美しいスタイリングだ。

グレード間の価格差があったので、「L」を買って、社外品 のGノーズを付けて・・みたいな裏ワザも結構流行ったモノだ。

そもそもGノーズが付くと、空気抵抗が減って最高速がカタログ上5Km/h上がることは有名でだったが、実はそれ以外にも 効能 があった。

ノーマルのノーズだと高速域になると、正直リフト気味になってステアリングが軽くなるのだが、Gノーズが付くと 一変! 速度が上がれば上がるほど沈みこみ、ステアリングのフィールが変わらないのと、やはりノーズが浮かない事による安定性は格別のモノがあった。

ただ、このGノーズにも弱点があり・・

まず180mmも鼻先が伸びていて、さらに背の高いL24を搭載するためのボンネットの膨らみと合わさって、前方視界は皆無といって良いほど見えなかった。

なので僕は、決して、ヨーカ堂とかジャスコといったスーパーの駐車場には行きたく無かったものだ。

それ以上に困ったのが、クーリング不足。

当時の冷却ファンはエンジン直付けなので、街乗りでゆっくり走ると、風量が不足して、水温系の針はドンドン上がるのだ!!!

そこで、大活躍なのは後ろ開きのボンネット。

アリゲータータイプ とも言われる開き方なのだが、室内からオープナーを一段引くと、ボンッと一段開く。

すると4~5cm隙間ができるのだが、こうする事によって、みるみる水温は下がって、まずは一安心・・となる訳だ。

これが現代のクルマのように前開きのボンネットなら、たちまち風圧でボンネットが開くのだろうが、後ろ開きならではの裏ワザだった。

僕は暫くして、チエリーの電動ファンを移植して対策を施したのだが・・・

一方輸出仕様の方は最初からL24が搭載されていた。



こちらは北米の安全基準に適合させるために大型のバンパーが付くなど、国内仕様とはちょっぴり雰囲気が異なっていた。

ただ、空気抵抗係数は格段によくなった Gノース だが、開口部が狭くなった為に、北米での 耐熱基準 を満たせず、正式には北米には Gノーズ 付きのZは輸出されなかった次第だ。

Posted at 2005/04/30 12:52:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | フェアレディ | クルマ
2005年04月28日 イイね!

感覚 不人気を不人気で無くする・・センスの問題か?

感覚 不人気を不人気で無くする・・センスの問題か?クルマのデザインというのは、本当に難しい。

万人に受けようと画策すると、当たり障りの無いモノになり、大体が「面白みの無いデザイン」と称されてしまう。

一方、思い切り既存の価値観や感覚を逸脱したデザインを試みると、「乗る人を選ぶクルマ」などと称されてしまう。

成功したモデルの後のモデルチェンジもまた難しいものだ。

フェアレディーもご多分に漏れず、デザインによって好不調が大きく分かれてしまったモデルだ。
例えば初めてZとなったS30からモデルチェンジしたS130などは、間延びしたとか、肥大したなどと、陰口を叩かれ正直、後の世に余り残らなかったモデルだが、考えてみると、安全性や居住性、環境の面からは大きくZ30より進歩していた。

僕はある意味で、S130は嫌いではない。

デザインで言えば、完全なキープコンセプトで面白みには欠けるが、そのデザインをそうでないデザインに替えるマジックを考えてみた事はあるだろうか?

そのひとつが「カラーリング」だ。

S130でもシルバーとブラックを上手に配色した、マンハッタンカラーが有名だが、実はメーカー純正でひとつ間違えれば「際物」になってしまう色の取り合わせで、そうでない好例があるのだ。

それが、日本には残念ながら導入されなかったが「280ZX 10th ANNIVERSARY」モデル限定車だ!!

これは、1980年にZの登場から10年を記念して登場した、北米専用のモデルだ。

確かに910ブルでも「赤黒ツートン」は存在したが、このZのエクステリアは考えに考えられているツートンなのだ。

まずは、通常は低重心に見せるために下側だけに施す暗色を、ボンネット、ルーフまで施工しているのが注目される。
こうする事によって、さらに上面の存在を希薄にして、さらなる低重心に見えるようになっている。

ただ、これだけでは、重苦しくなってしまうので、その黒の面と赤の面に細いストライプを入れて、面と面とのメリハリをつけて、それを防いでいる。
ここで重要なのは、ボンネット上のバルジの境のストライプ色が何と「赤」である!というのが、驚きではないか!!

これを白などにしなかった為に、全体との色調が統一され、S130の持つロングノーズ感が上手に演出されている。

さらにさらに、ボンネット上の「Z」のエンブレムが、ボンネットの黒に合わせて、「ゴールドメッキ」されている・・ので、シルバーに比べ、ギラギラ感が緩和され、イヤミの無いアクセントとして燦然と輝いている・・・

クルマというのは、まさに乗る人のセンスを具現化していると思うのだ。
ノーマルの美しさを堪能するのも良いだろう。

しかし、駄作だの没個性的だのというモデルを、オリジナルのカラーを生かしながら、ホイールやエクステリア上の工夫を加える事によって、「粋」に乗っているオーナーを見ると、思わずうなってしまうのだった。

そんな、一工夫で如何様にも・・・というのをメーカーである日産がやった事に、少々驚きと、だったら最初から・・と思うのは私だけだろうか・・・

(PS)
売れてなかったとか、不人気だと言われていたS130Zだが、実は1979年の年間総生産台数は約10万台に達して、現在から過去において最高の数字を記録しているのだ。。。

もうすこしS130Zを見直すべきでは無いだろうか・・・
Posted at 2005/04/28 00:47:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | フェアレディ | クルマ

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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